アドカラーとは?使い方・注意点・主な販売店を教えます!

革製の靴は品が良い印象を与え、デザインの幅も広いので、年齢を重ねると履く人が増えていくものです。

使用頻度が増えれば、「いつの間にか、革靴に傷がついていた…」ということがあるかもしれせんね。

今回は、傷や色落ちをした靴を、自分で修理ができるアドカラーチューブについてです。

使い方や注意点、主な販売店などをご紹介します。

 

アドカラーチューブとは?色落ちした靴の修理が自宅でできる?

あまり聞き慣れないアドカラーチューブとは一体何か、簡単にご説明します。

 

アドカラーチューブとは?

出典:CorumbusOnlineShop

アドカラーとは、靴を履いた時にできる擦り傷を、簡単にキレイに消せるお手入れアイテムです。

靴が好きで、1つの靴を長く愛用される方は、よくご存じかと思います。

見た目は絵の具のような商品で、中身は色のついたクリームになっています。

革の補色に使われる種類は、「顔料」と「染料」があり、アドカラーは顔料に分類されます。

  • 顔料:革の上から色を乗せて、コーティングする。
  • 染料:革の繊維ひとつずつに、色を染み込ませる。

この特徴から、アドカラーは”部分的な傷の手入れ”にピッタリな道具なのです。

 

アドカラーは簡単に手に入るの?

アドカラーを取り扱う店舗は多く、ホームセンターはもちろん通販でも購入可能です。誰でも楽に入手することができます。

1つあたりのお値段は300円前後とリーズナブルで、初心者でも手にしやすいお買い得商品なのです。

 

自分でできるものなの?

出展:コロンブスオフィシャルブログ

お手入れとなると急に面倒に感じるかもしれませんが、グッズさえ揃ってしまえば、キャンパスに色を乗せるように簡単にできるのがメリットです。

「熱中できて楽しい!」と感じる方もいるでしょう。

苦手意識を持たずに、チャレンジしてみてくださいね。

 

アドカラーに含まれる成分は?

アドカラーの成分は、アクリル樹脂です。

アクリル樹脂には特徴があり、水分を含んでいる溶液の状態から乾燥によって硬化し、耐久性・耐水性が上がります。

アクリル絵の具と類似しているように思えますが、細部の成分割合などが異なっていますので、代用できません。

もし使った場合、仕上がりが汚くなったり、革がダメージを受けたりするリスクがあります。

価格も入手方法も大差ないので、アドカラーを使いましょう。

 

アドカラーって何種類あるの?

出典:COLUMBUS Online Shop

ここには載(の)っていませんが、白もあります。それを含めて全15種類です。

大まかな色分けがある中で、自分が持っている革製品の色と一致するとは限りませんので、調合がメインになります。

気を付けたいのは、白で補修する時です。

革製品の白に近づけるための調合が難しく、使い方によっては悪目立ちする可能性があります。

 

直せる擦り傷って?

傷といっても、小さな傷から深い傷まで、状態によってさまざまです。

ある程度なら目立たなくできても、専門の修理業者でしか直せない大きな傷もあります。

  • 傷が浅い:つま先同士が擦れてできるような、小さな擦り傷
  • 傷が深い:革の表面が削れてしまっており、傷だけでなく、その周辺まで修理が必要。
  • えぐれやへこみ:強くぶつけたり踏まれたりしたときにできる傷で、革が剥がれることも。

傷が浅ければ、保革クリームを塗っただけで見えづらくなることがあります。

えぐれ・へこみに関しては、自力で直すとかえって状態を悪くする可能性があるので、やめておきましょう。

 

アドカラーの使い方①傷の修理方法

出展:Amazon

アドカラーは、簡単に傷隠しができる反面、知識不足で気軽に使うと、思わぬ失敗をする可能性があります。

ここでは基本的な傷について、アドカラーを使った修理方法を紹介していきます。

 

アドカラーでの傷修理で必要な道具

出展:Amazon

アドカラーで修理するためには、こちらを用意します。革靴を例にご説明します。

  • 馬毛ブラシ:表面に付いた塵や埃を掃い落とします
  • シューキーパー:靴の形を整えます
  • 柔らかい布(クロス)を数枚:使い古しのTシャツでも構いません
  • 革靴用のレザーローション:汚れを落として栄養を補給します
  • アドカラー:筆付きのセット商品もあります
  • :平面と細部に塗りやすい、小さい平筆がおすすめです
  • ティッシュ:色をのせる時、水気を拭き取る時に使います
  • 紙やすり

紙やすりは、「傷のへこみをなくす用」の240番と、「仕上げ用」の400番(~500番くらいなら◎)があると目立たなくできます。

シューキーパーとは、革靴の型崩れや、履きジワを正してくれるシューケアグッズです。

 

基本的な傷の修理方法

準備する道具が揃ったら、傷の修理を行なっていきましょう。

 

1.革靴に付着した汚れなどを綺麗に拭き取る

出展:Amazon

靴紐を外し、シューキーパーを入れ、馬毛ブラシで丁寧にブラッシングします。

終わったら、少量のレザーローションを布に取り、汚れをキレイに拭き取ってください。

土汚れなどは目で見えるものですが、前の手入れで塗ったクリームも残らないようにしましょう。

特に、ロウが入っているクリームを落とさないまま重ね塗りすると、革の通気性を悪くします

また、色が乗せづらくなったり、新しいクリームが入りづらくなったり、十分な効果を発揮できなくなってしまうのです。

 

2.傷のへこみを紙やすりで平らにする

出展:アスクル

上の画像は、紙やすりの違いを比べたものです。

紙やすりは、目の荒さで番号が分けられ、「#」の後に続く数字が小さいほど、粗くなっています。

傷のへこみをなくす用は、少しだけ革を削るので”中目(ちゅうめ)”くらいが丁度いいです。

傷は、手で触るとへこんでいる部分が分かります。

その差をなくすため、紙やすり(中目)の240番を使って、傷の部分を軽くこすってください

手で触って凸凹を確認しながら削り、傷とその周りの革との差を感じなくなったら、OKです。

 

3.靴の色に合わせてアドカラーの色を選ぶ

出展:楽天市場

同じ色がなければ、絵の具感覚で調合して、近い色を作りましょう。

色が浮かないかどうか、最初に靴の目立たない場所に塗って、チェックしてください。

  • 塗ったばかりの時と、乾燥した後で、色の濃さが変わる革があるため、しっかり乾かす。
  • 日向と日陰で見比べて、違和感がないかどうか。

調合ができたら、ほんのわずかな水を足して薄めます。薄める理由は2つあります。

  1. アドカラーの原液は重めでべたついているため、サラサラの液状にして塗りやすくする
  2. 原液のままだと、ムラになりやすい(革に馴染みにくく、剥がれやすくなる)。
  3. 色を少し薄めた方が、重ね塗りで調整がしやすい。

水を入れ過ぎると色が付かなくなってしまうので、スポイトのようなものがあると便利です。

 

4.傷部分にアドカラーを塗る

出展:楽天市場

指・筆・丸めたティッシュのいずれかを使って、薄めたアドカラーを塗っていきます。

「指で塗っても平気なの?」と思う方もいらっしゃいますが、アドカラーは手についても水で落とせますので、ご安心くださいね。

しかし、指紋の跡が残ったり、塗りムラができたりしやすいので、慣れない方は塗りづらいかもしれません。

また、筆の場合は、色の調合がうまくいってないと、塗った境目が線を引いたように目立つことがあります。

ティッシュなら境目もハッキリせず、スタンプ状に塗ることができますので、自分に合う塗り方を、いろいろ試してみましょう。

(指や筆の場合は、布などで水気を取ってから塗ります。)

塗る→乾かすを繰り返し、自然な色合いにします。

 

4.アドカラーを乾燥させたら紙やすりで整える

出展:ヨドバシ.com

色を塗り終わったら、風通しの良い日陰で、乾くまで放置します(10分前後)。

今度は400番の紙やすりを使って、余分なアドカラーを軽く削って整えます

ここでも、紙やすりのかけ過ぎに注意しましょう。

せっかくのアドカラーが剥がれてしまい、塗り直すことになる他、革に負担がかかります。

表面を滑らかにする程度にして、手で触った時サラサラになっていればOKです。

 

5.ツヤを出すなら靴クリームで磨き上げ

出展:Amazon

アドカラーが乾いたら完了でもかまいませんが、保湿させたい・ツヤ感を出したい方は、もうひと手間加えましょう。

最後に、少量の色付きクリームを布に付け、傷があった部分に塗り広げます

塗り終わったら約10分間そのままにして、クリームを馴染ませます。

仕上げとして、乾拭きで余分なクリームを拭き取りながら、磨いてください。

だんだんツヤが復活してきて、仕上がりがとても綺麗になりますよ。

傷があったのかも分からないくらいになります。

 

アドカラーの使い方②色落ちの修理方法

アドカラーは、色落ちを直すこともできます。

ここでは、基本的な色落ちの修復について、紹介していきます。

 

アドカラーの色落ち修復で必要な道具

出展:Amazon

色落ちの補色に準備するのはこちらの5つです。

  • 馬毛ブラシ
  • 柔らかい布(クロス)を数枚
  • 革靴用のレザーローション
  • アドカラー

補色した後にクリームやオイルを塗ると、さらに綺麗に仕上がります。おすすめはラナパーです。

アドカラーにうるおい成分は入っていないため、革が乾燥しているようなら、仕上げの保革は必ず行いましょう。

 

基本的な色落ちの修理方法

出展:Amazon

基本的な色落ちの直し方について、財布を例にご説明します。

  1. 財布の中身を全て取り出し、馬毛ブラシで丁寧にブラッシングします。
  2. レザーローションと布を使用して、革製品の汚れを落とします。
  3. 革製品の色に合わせてアドカラーの色を選びます。同じ色がない場合は、色を混ぜて作りましょう。
  4. 塗るアドカラーを水で薄めて、最適な濃度にして塗っていきます。
  5. 塗り終わったら、約10分間そのままにして乾燥させます。
  6. 少量のクリーム(オイル)を布に取り、薄く塗り広げます。
  7. 10分くらい置き、その後乾拭きをして、余分なクリームを拭き取ったら完了です。

傷の修復方法と、ほぼ同じ手順です。

目的は違っても使い方は変わらないので、慣れてしまえばスムーズにできるようになってきます。

 

失敗例から学ぶ注意するべきポイント

アドカラーチューブによる修理は簡単にできますが、失敗例もしっかり確認をして美しく仕上げましょう。

 

①色の選択ミス

調合に失敗して全く違う色を使うと、乾燥後はムラになってしまいます。

また、塗ったばかりの時は同じ色に見えても、乾いたら違って見えるケースも。

色を似せていくのは、面倒だと感じるかもしれません。

しかし、似た色でないと製品が台無しになってしまうことも少なくないのです。

色の選択、色作りは妥協しないで行いましょう。

 

②傷が深い場合

出展:楽天市場

これは、靴の先に穴が空いてしまった・大きくえぐれてしまった時などのケースです。

すり傷以上の深さがある傷の場合、アドカラーを乗せる前に、アドベースという傷を埋める「パテの役割」を担うものを塗ります。

アドベースには、靴の色と同じアドカラーを混ぜておく必要があります

なぜなら、アドベース自体の色は”白”なので、表面のアドカラーが剥がれると、下地のアドベースの色が出てきまうからです。

 

③紙やすりのかけ過ぎ

出展:amazon

革靴に傷がついた場合、紙やすりをかけて、傷とその周りの差を、できるだけ平面にします。

この時にかけ過ぎると、余計に傷が目立つことになってしまうのです

また、紙やすりの番手もポイントになります。

目が粗すぎるものだと革を削りすぎてしまい、調整が困難です。

傷の補修なら、前述の通り、240番・400番くらいの紙やすりを使うと良いでしょう。

 

④乾燥を待てなかった

せっかちな方は、特に注意です。

アドカラーの成分には油が使われています。乾燥までの時間は環境にもよりますが、しばらく放置することになるでしょう。

その時間をしっかり待たないと、洋服や作業スペースを汚したりするかもしれません

(指に付いたアドカラーは落ちても、服に付いたら落ちません。)

気長に、丁寧な修理を心がけましょう。修復時間は、約1時間程度見た方が良さそうです。

 

⑤スエードやヌバックの毛が固まってしまった

出展:楽天市場

アドカラーは、革の表面をコーティングする形で色を塗るので、起毛皮革には使えません。

一番の特徴である起毛が固まってしまい、補修したつもりが逆に目立つことになりますし、革も傷みます。

起毛皮革は、長い毛足のおかげで傷が付きにくい・目立ちにくい素材なので、傷が付いたらブラッシングしてみましょう。

指で、傷とその周りを馴染ませるように撫(な)でるだけでも、ある程度の傷なら目立たなくなる場合が多いです。

 

アドカラーを買うならホームセンター?6つの販売店を紹介!

出展:東急ハンズ

市販での販売店をご紹介します。

対象は、アドカラーチューブの人気ブランド「コロンブス」の、アドカラーチューブで探しました。

  1. 東急ハンズ
  2. 生活用品ホームセンター コーナン
  3. Loft(ロフト)
  4. ヨドバシカメラ
  5. 事業者向けサイト モノタロウ
  6. 大手通販サイト Amazonなど

(店名をクリックすると、販売ページにジャンプします。)

通販サイトは、自宅に居ながら買い物ができる便利なツールですが、商品の取り扱い・配達日の遅れなどでトラブルが起きる場合があります。

口コミを参考にしたり、送料がかからないか確認したり、気を付けて利用してくださいね。

 

アドカラーを使って革製品を長く愛用しよう

出展:Amazon

普段聞き慣れない、アドカラーについてご紹介しました。

「自宅でも革製品の修理ができそう!」と思えたのではないでしょうか。

誰もが1度は使った事のある、絵の具と筆を使うような感覚で、楽しく修理が行えます。

多少時間はかかりますが、丁寧にすることをお忘れなく!

お気に入りの革製品を、今までよりも長く愛用できるようになりますよ。