【ワニ革】型押しとの見分け方とは?おすすめの財布ブランドも紹介

ワニの皮を加工して作られた、ワニ革。上品で高級なイメージがありますよね。

しかし中には「型押しレザー」といって、別の革をワニ革にみたてて作られたものもあります。

初めての方には、なかなか見分けがつきにくいもの。

そこで今回は、そんなワニ革初心者の方向けに「ワニ革」について徹底解説。

ワニ革の見分け方やお手入れ方法、おすすめの財布ブランドまで紹介していきます。

この記事を読めばワニ革についておさえておきたい基礎知識が身につきます。

ぜひ最後までお付き合いください。

ワニ革とは?ワニ革が高級な理由

出展:Yahoo!JAPANショッピング

ワニ革は、エキゾチックレザーの代表格として人気のある素材の1つ。

エキゾチックレザーとは、希少動物から作れる革のことです。

年間に約100万枚ものワニ革が、原産国から出荷されています。

近年では、加工技術が発達し、いろいろなカラーやデザインの商品があります。

圧倒的な存在感と高級感。それがワニ革です。

なぜワニ革は高級なのか?

ワニ革はイメージの通り、とても高級品です。

ブランドにもよりますが、相場としては約100,000円〜160,000円ほどします。(財布の価格)

なぜワニ革は高級なのか?

理由は、欲しい人が多すぎて、作る量が間に合っていないため。

つまり需要と供給のバランスがとれていないため、ワニ革の希少価値が高まっているのです。

この希少価値となる理由の1つとして「ワニの成長スピード」が挙げられます。

ワニ革として使える大きさに成長するまで、早くても3年ほどかかります

さらに、卵を産める親ワニになるまでには、10年もの歳月を要します。

このようにワニの成長はとても時間がかかるため、間に合わなくなっているのです。

また、現在のワニ革の約90%は養殖なので、野生のワニ革はとても少ないです。

さらにワシントン条約で野生のワニは保護の対象となっているため、ほとんど取り扱いはないと言えます。

ワニ革の特徴

ワニ革

ワニ革の大きな特徴は、その存在感のある凹凸(おうとつ)のウロコ模様です。

特にウロコの数が多く、キレイに並んでいる革が貴重とされています。

ほかにも次のような特徴が挙げられます。

  • 革の丈夫さ
  • 1点ものの天然皮革
  • ワニ革ならではの高度な技術

ワニ革は他の革と比べても丈夫で、お手入れをすれば15年はもつと言われています。

その特徴的なウロコ模様は1つ1つ異なり、まさに世界に1つだけのレザーに。

ワニ皮の加工には専門的な技術が不可欠で、さまざまな工程を経て「革」へと生まれ変わります。

こういった高度な専門技術が必要な点も、ワニ革が高級品である理由です。

使うほどに独特なツヤがでたり、変化する風合いを楽しむことができるのもワニ革の魅力。

経年変化(エイジング)を楽しみながら、あなただけの革を育てることができます。

 

▼経年変化についての詳しい記事はこちら

知っておきたい!3種類のワニ革と特徴

アリゲーター
出典:1分で読める!!「違いは?」

ワニ革には大きく分けて、以下の3種類があります。

  1. クロコダイル(人気の最高級ワニ革)
  2. アリゲーター(使用度が高い高級ワニ革)
  3. カイマン(ワイルドな手触りと表情が特徴)

それぞれの特徴をくわしくみていきましょう。

1.クロコダイル

出展:池田工芸

クロコダイルは、ワニ革の中でも最高級の価値のある革です。

野生のクロコダイルは条例に保護されているため、クロコダイルの製品はほとんどが養殖です。

クロコダイルは、その中でもさらに次の4つに分けられます。

  • イリエワニ(スモールクロコダイル)
  • ナイルワニ(ナイルクロコダイル)
  • ニューギニアワニ(ラージクロコダイル)
  • シャムワニ(シャムクロコダイル)

それぞれ革の特徴が違うため、好みが分かれるところ。

特にイリエワニ(スモールクロコダイル)は、きめ細かいエレガントな模様から、クロコダイルの中でも人気の高いワニ革です。

 

▼クロコダイルのさらに詳しい記事はこちら

クロコダイルの最大の特徴、穿孔(せんこう)とは?

出展:東京クロコダイル

クロコダイルと、他のワニ革を見分けるときに注目したいのが「穿孔(せんこう)」です。

穿孔(せんこう)とは、クロコダイルの感覚器官のこと。

上の画像から、皮に針で刺したような穴があいているのがわかります。

これはクロコダイルならではの特徴で、他のワニ革と見分けるときの判断基準の1つです。

ウロコがくっついて板のようになっている部分を、各鱗版(かくりんばん)と言います。

クロコダイルの革なのか見極めるときは、この各鱗版(かくりんばん)に穿孔があるか確認してみましょう。

 

2.アリゲーター

出展:Creema

アリゲーターは、ぱっと見るとクロコダイルとほとんど見た目が変わりません。

ミシシッピワニや、揚子江(ようすこう)ワニが有名です。

主に、アメリカのルイジアナ州・フロリダ州などの、沼や河川などを住みかにしています。

アリゲーターはワニ革の中では、生産と供給のバランスが安定しています。

そのため、他のワニ革に比べると、比較的手頃な価格であることが多いです。

養殖生産がさかんで、紳士用バッグや紳士鞄などの大型製品にも広く使われています。

アリゲーターの特徴

 

特徴としては、クロコダイルよりウロコ模様が少し長めの長方形になっている点が挙げられます。

お腹の横にあるウロコは丸い形をしており、胴が長いのもアリゲーターの特徴です。

また、アゴ以外部位に、クロコダイルのような穿孔はありません。

世界取り引き量は、年間で45〜30万枚もあり、人々に親しまれているワニ革です。

クロコダイルよりも少しハリが弱いとされている点も、価格に影響しているかもしれません。

しかし場合によっては、ナイルクロコダイルより高く取り引きされることもあり、高級ワニ革であることは変わりません。

アリゲーターは、「世界一使われてい高級なワニ革」と言えるでしょう。

3.カイマン

出展:Amazon

カイマンは、分類としては「ワニ目アリゲーター科」になります。

難しく聞こえるかもしれませんが、要するに「アリゲーターによく似たワニ」ということです。

主に、中央アフリカの沼や河川、南アメリカの北部・中部に生息しています。

バビラスやカイマンワニ、石ワニとも呼ばれ、小柄な体格をしています。

カイマンの特徴

石ワニと言われているように、背中と腹の両方のウロコに、硬い骨のような部分があります。

これは、硬いカルシウム分がくっついてたまってできたものです。

このような物質があるために、革を鞣(なめ)してもキレイにはなりません。

※鞣しとは、動物の皮革を加工する技術のこと

そのためカイマンの場合は、脇腹の革や背中の革がよく使われます。

クロコダイルやアリゲーターよりも安い革として使われる理由の1つです。

しかし、カイマンのワニ革は丈夫で、水や傷にも強いレザーです。

ゴツゴツした手触りとワイルドな革が楽しめ、クロコダイルやアリゲーターにはない魅力があります。

加工方法によって変わるワニ革の名称

出典:Amazon

ワニ革の特徴的なウロコ模様は、部位によって違った表情をみせます。

お腹の部位は一番贅沢な部分とされ、「センター取り」と言われています。

一方、ゴツゴツとした背中部分を生かしたワニ革は、ワイルドな手触りと陰影が魅力です。

このようにワニ革は、加工方法や部位によって異なる名称が付いています。

自分好みのワニ革模様を見つけるためにも、それぞれの名称をチェックしておきましょう。

1.肚(はら)ワニ

出展:Creema

ワニのお腹のウロコを活かすために、背中部分を割いた革を「肚(はら)ワニ」といいます。

肚ワニは、柔らかな質感が特徴です。

特にクロコダイル・アリゲーターは、肚ワニが使われています。

その中でも、べべ(※)クロコという、細かく整ったキレイなシボがある、肚ワニは高級とされています。

※べべとは、仏語で赤ちゃんという意味。

【肚ワニ】ウロコのかたち別の呼び方

肚ワニは、画像からもわかるように中央部分のウロコと、わき腹のウロコでかたちが違います。

真ん中の四角いウロコ部分を「竹腑(たけふ)」と呼び、わき腹の丸いウロコ部分は「玉腑(たまふ)」と呼びます。

ウロコの硬さ・特徴
玉腑(たまふ)ウロコが丸くて柔らかい
竹腑(たけふ)長方形の、硬いウロコが並んでいる。

玉腑はカジュアルで、小ぶりな模様なので小物によく使われます。

一方竹腑は、高級感・上品さが際立つ印象で、長財布や鞄によく使われる部位です。

どちらにも良さがあるので、好みで選んでみてください。

2.背ワニ

出展:Creema

背中のウロコ模様を活かすために、腹部分を割いた革のことを、背ワニと言います。

よく背ワニとして使われるのはカイマンですが、クロコダイル・アリゲーターでも使われます。

ゴツゴツした質感が特徴で、インパクトのあるワイルドさが魅力です。

3.型押し

出展:Creema

型押しとは、牛革や豚革などにワニ革のかたちをプレスして作ったレザーのことです。

こういった型押しレザーが多く出回っており、パッと見ただけでは違いがわからない精巧なものもあります。

型押しレザー=偽物のような扱いをしばしば受けますが、もとは牛革の本革。

革としての価値や品質は悪くなく、本物のワニ革よりリーズナブルに手に入ります。

とはいえ、購入するなら本物のワニ革がいいですよね。

ワニ革と型押しレザーとの見分け方は後述します。

 

▼型押しレザーについての詳しい記事はこちら

 

本物のワニ革と型押しレザーの見分け方

先ほど説明したように、型押ししてワニ革のように見せている革もあります。

しかもその中にはビニールに型押しした粗悪品もあるので、注意が必要です。

ワニ革と型押しの見分け方をここでチェックしておきましょう。

商品の情報を確認する

出展:Yahoo!JAPANショッピング

最初に確認しておきたいのが、商品情報です。

ワニ革であれば、上の画像のように「クロコダイル」「ワニ革」などと、書かれています。

もし「牛革(プレス機)」などと書いてあった場合は、ワニ革ではなく型押しレザーです。

また「革」「レザー」としか表記されていない製品も、ワニ革でない可能性もあります。

ウロコ模様を確認する

出展:Qoo10

本物のワニ革は、ウロコ模様がバラバラになっています。

ウロコは人でいう、「髪」のようなものなので、1つ1つに違い・個性があるのです。

整っていたほうがキレイにみえますが、形がそろった模様の場合は型押しの可能性が高いです。

さらに本物のワニ革はウロコの溝が浅い部分、深い部分があるもの。

これが均一である場合は、プレスされた型押しの場合が多いですので確認してみてください。

穿孔(せんこう)があるか確認する

出展:東京クロコダイル

「クロコダイルの特徴」でもお伝えした通り、ウロコにある小さな穴「穿孔(せんこう)」を確認します。

ドットのような模様の穿孔があれば、本物のクロコダイルだと言えます。

ただし、製造途中で穿孔消えてしまったり、見えにくくなったりする場合もあります。

「穿孔がない=型押しレザー」という見方は安易にしない方が無難です。

穿孔があるかどうかは、あくまで判断基準の1つとして、他の確認事項と合わせてチェックしてみてください。

お店の人に聞く

一番てっとり早く確実なのは、お店の人に聞くことです。

ただし、お店によってはあまり詳しくないというスタッフの方もいるかもしれません。

なるべく専門店で、革に詳しく、信頼のおけるお店を1つは作っておく安心です。

ネットショッピングの場合は、実物を見られないので、メールや電話で確認してみてくださいね。

ワニ革の財布はこれ!おすすめブランド3選

「ワニ革といったら、やっぱりクロコダイル。」

そのような人も多いかと思います。

ここでは、クロコダイルのワニ革財布にしぼって、おすすめのブランドを3つ紹介します。

初めてワニ革を買う方や、プレゼントに考えている方など、ぜひ参考にしてみてください。

1.池田工芸

出展:池田工芸

池田工芸は、1942年から続くクロコダイル専門の老舗ブランド。

自社の工場を抱えており、職人により一貫したものづくりをされています。

ふっくらと綺麗に磨き上げられた、ウロコが特徴で、多くのファンを魅了しています。

池田工芸ホームページ

2.GAUDIE(ガウディ)

出展:ガウディ

クロコダイル革の輸入元の子会社として、ガウディは1996年に作られました。

クロコダイルレザーにこだわった財布はもちろん、ベルト・バッグ・靴など豊富なラインナップです。

本物の価値に徹底的にこだわる姿勢が人気で、革マニアの中でも愛用者が多くいます。

GAUDIEホームページ

3.YUHAKU(ユハク)

YUHAKU

出典:https://yuhaku.online/

ユハクの商品は、鮮やかに染色されたグラデーションが目を引くクロコダイル革が特徴。

ユハクならではの特殊な染色技術で、他のブランドでは目にできないでしょう。

国内に限らず、海外でも絶賛されている代表的なワニ革ブランドです。

YUHAKUホームページ

ワニ革のお手入れ方法

出展:皮の但馬屋

最後にワニ革のお手入れ方法をチェックしておきましょう。

丈夫と言われているワニ革ですが、しっかりお手入れすることでさらに長持ちします。

毎日の手入れは、水気を硬く絞った柔らかい布で拭く、またはブラッシングをするのが基本

革が乾くとひび割れてしまうので、うるおいが無くなってきたと思ったらクリームを使います。

用意するもの

ワニ革はエキゾチックレザーです。

保湿クリームや、防水スプレーは、エキゾチックレザー専用のものがあります。

以下にワニ革のお手入れでそろえておきたいアイテムをまとめました。

  • 馬毛ブラシ
  • クロスまたは柔らかい布を数枚
  • エキゾチックレザー用のクリーム
  • エキゾチックレザー用の防水スプレー
  • 新聞紙

※新聞紙は、スプレーが床にかからないようにするために使います。

ワニ革のお手入れ方法(保湿クリーム)

さきほども述べたように、基本的な日々のお手入れは「柔らかい布で拭く」もしくは「ブラッシング」で十分です。

ここでは、潤いがなくなってきたときに行う、クリームを使ったお手入れ方法を紹介します。

手順としては次のとおりです。

  1. 馬毛ブラシでブラッシングする。
  2. クリームを、少しだけクロスに取って広げる。
  3. 優しく磨きながら、全体の汚れを落としていく。
  4. 10分くらいそのままにして、クリームをなじませる。
  5. 乾拭きをして、余分なクリームを拭き取る。
  6. 新聞紙を敷き、30㎝くらい離れた所から、スプレーをかける。
  7. 風通しの良い日陰で、10~15分乾かす。
  8. 乾いた後、クロスで磨き上げたら完了。

もともとワニ革は丈夫ですが、手入れをすることで、質の良い状態をキープすることができます。

水に濡れた時のお手入れ方法

ワニ革は水に弱いため、濡れた時にはすぐに乾いた布で優しく拭き取るようにします。

また、熱にも弱いため、ドライヤーや直射日光で急いで乾かすのはNGです。

水を拭き取ったら、風通しの良い日陰で乾燥させてください。

ツヤが無い・革がカサカサしているなどが見られたら、少しだけ栄養クリームを塗って乾拭きをします。

革製品は総じて水に弱いため、あまり天気の悪い日は、なるべく持ち歩かないほうがいいでしょう。

お手入れするときの注意点

ワニ革のお手入れ時の注意点として気をつけたいのが、ウロコの間にクリームが溜まりやすいという点です。

保湿クリームは革に潤いを与えてくれますが、多すぎても革が傷んでしまいます。

そのため、なじませたあとはしっかり拭き取ることが大切です。

クロスで拭き取れなかった分は、ブラッシングでしっかり落としてください。

またワニ革は丈夫ではありますが、強く折り曲げると線が入りやすい性質があります。

お手入れ中に小さな傷ができてしまっても、ワニ革は直すことができません。

どうしても傷は付くものですし、”ワニ革ならではの味”として楽しんでいる人もいます。

とはいえ、長く愛用するためにも優しく取り扱うようにしましょう。

また、防水スプレーの成分は体に悪いため、十分換気された場所で使うことをおすすめします。

保管する時の注意点

ワニ革は毎日使うのではなく、汚れを落として休ませることも大切です。

しかし、クローゼットなどに入れたまますると、カビが生えることがあります。

基本的には風通しの良い場所で保管してください。

扉を開けて空気を入れ替えたり、ホコリが付かないよう不織布(ふしょくふ)の袋を使ったりするといいでしょう。

 

▼カビの対処法・保管とお手入れ方法に関する記事はこちら

高級感のある美しいワニ革!

出展:三京商会

なんとなくとっつきにくいと感じていた人も、ワニ革について理解ができたかと思います。

たしかに高級品ですが、丈夫で長持ちし、10年・15年と愛用できるあなただけの革に育てることができます。

長財布やバッグはかなり存在感がありますが、ベルトや小銭入れなど、小物のアクセントとしてもオシャレに活躍します。

ぜひご自身の好みに合ったワニ革を見つけてみてくださいね。