革財布の黒ずみを落とす方法一覧!革製品の手垢・汚れ落とし【手入れ】

使えば使うほど、味が出てくる革製品。

中でも手帳や財布、iPhoneケースなど、手にする機会が多いものは、汚れるスピードもかなり早いです。

手の油分は、革にとって必要なものなので、いい感じに味が出るのなら問題ありません。

しかし、中には気になってしまう黒ずみ・汚れもあると思います。

今回は、自分でできる革製品の汚れの落とし方について、手垢や汗による黒ずみ・カビ・インク汚れなどをまとめてご紹介します。

 

革財布などの黒ずみ・汚れの原因は?

革財布やパスケースなど、手で持つ革製品は、いつの間にか黒い汚れが目立っていることがあります。

その原因とは一体何なのでしょうか。

 

黒ずみの原因は手垢や汗!

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普段手にすることの多い革財布は、目に見えなくても手垢や汗が蓄積していきます。

その中に含まれる、皮脂や汗の成分が付着して、徐々に汚れが目立ってきてしまうのです。

また、「汚れやすい革」と「汚れにくい革」があります。

たくさん油分を含んでいる革ほど、ある程度の水や汚れを弾くので、汚れにくいです。

しかし、ヌメ革のような「素材そのものを活かした革」は、油分が少ない傾向があるため、革を保護する部分がありません。

防水スプレーなどで革表面を守らないと、ダメージを受けやすくなります。

汚れにくくて

落としやすい

汚れやすくて

落ちにくい

  • 油分を多く含むオイルレザー
  • 防水スプレーをかけた革
  • ヌメ革
  • 汚れ(手入れ)を放置した革

摩擦(まさつ)や時間の経過により、革表面のワックスが抜けて少なくなってきます。

つまり、水や汚れに強いオイルレザーでも、油分が抜けた状態では汚れやすいということです。

なので、1日の終わりには柔らかい布で軽く拭き取る、革の乾きを感じたらクリームを塗るなど、定期的な手入れが大切になります。

⇒「黒ずみ汚れの落とし方」にジャンプする

 

オイル・クリームの塗りすぎにも注意

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革に艶を出すために、オイルやクリームを試したい気持ちは分かります。

しかし、革本来のツヤを育てるためには、革にうるおいを与える必要な量で十分なのです。

オイルを塗れば、柔らかくなって耐久は増しますが、塗りすぎるとそれが白いシミになる恐れがあります

間違った方法で、汚れを促進させないように気をつけましょう。

⇒「クリームを塗り過ぎた時の落とし方」にジャンプする

 

水に濡れたまま放置はNG

革製品は水に塗れると、革に含まれる油分が抜けていきます。その結果、シミになったり硬化したりすることがあります。

清潔な柔らかい布で、すぐに濡れた部分を優しく拭き取りましょう。

その後、風通しの良い日陰で、自然乾燥させてください。

普段使いの革製品は、天候の影響を受けやすいので、新品の時点で防水スプレーをかけるのがおすすめです。

水シミについて詳しく知りたい方は、以下の記事(リンク)をご覧ください。

⇒「水シミの落とし方」にジャンプする

 

革製品の黒ずみ汚れの落とし方

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いくら手入れをしていても、ちょっとずつ出てきてしまう黒ずみ汚れ。

手入れ方法は、その度合いや汚れによって、変える必要があります。

注意しなければいけないのは、革はデリケートということです。目の粗い布や硬い布を使うと、革を痛める原因になります。

間違った手入れは、黒ずみや汚れが増やすこともあります。汚れの程度ごとの落とし方を、しっかりと確認していきましょう。

 

手垢汚れの落とし方

手垢などの軽い汚れは、ブラッシングをしたり、柔らかい布で優しく拭いたりすることで落とせます。

それでも落ちない場合は、革用の保護クリーム・消しゴム・シートを使いましょう

 

①革用の保護クリームを使う場合

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革製品についた手垢を落とす時は、革用の保護クリームを使用する方法があります。

  1. 手垢の気になる部分に保護クリームを少量塗ります。
  2. 革全面に薄く伸ばして馴染ませます。
    ※汚れ部分だけに塗ってしまうとシミになる恐れがあるので注意しましょう。
  3. 直射日光の当たらない風通しのいいところに30分ほど置いて乾かします。
  4. 清潔な布で、余分なクリームを丁寧に拭き取ります。
  5. 革製品から30〜50センチほど離して、防水スプレーを吹きかけます。
  6. 30分ほど置き、乾いた布で拭けば完了です。

この方法は、手垢が付きにくくなるメリットもあるのでおすすめですよ。

革製品専用の保護クリームと防水スプレーがあればできるので、ぜひやってみてください。

 

②革用の消しゴムを使う場合

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革用消しゴムは研磨剤が入っていないものがほとんどなので、革に優しいです

  • 正しい使い方をすれば、シミになるリスクが少ない。
  • 部分汚れに最適。
  • コンパクトで持ち運びも便利。
  • 研磨剤入りと、そうでない部分と2wayタイプがあり、汚れの程度で使い分けられる。

強くこすると、色まで落ちる可能性があるので気を付けてください。

汚れている部分に軽く当て、撫(な)でるような強さでこするようにすれば問題ありません。

革用の消しゴムは、使い方がとてもシンプルです。

表面がつるつるしているスムースレザーだけでなく、スエードなどの起毛用もあるので便利ですよ。

また、使用できる製品も革靴や鞄、バッグ、ペンケースなど様々。素材の種類別に持っておけば、損はないでしょう。

ただ、全体的に汚れている場合に使うと、まばらになりやすいので、あまり向いていません。

 

③革用のシートを使う場合

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こちらの商品は、ウエットティッシュのように拭くだけで汚れを落とせます。

簡単にキレイにできるだけでなく、ツヤも出せるアイテムです。

ツヤを出すのは、自然由来で作られたミンクオイルによるものなので、風合いも損ねません

汚れを付きにくくする効果もありますよ。

「汚れに気が付いたけど、手入れする時間が無い!」という時に、ササっと取り除くことができます。

基本の手入れ道具のお供に、”時短用”として持っていると役立ちます。

 

ガンコな黒ずみ汚れの落とし方

簡単な手入れでは取れないほどの黒ずみになっている場合は、クリーナーか、泡で洗う方法があります。

 

①革用のクリーナーを使う場合

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革製品は、専用のクリーナーを使えば汚れを落とすことができます。

商品ごとに洗浄力に差がありますので、まずは低刺激の水性タイプがおすすめです。

水性といっても、汚れを落とす力はしっかり持っており、画像の商品は汗による”塩浮(しおう)き”も取れます。

ただ、汚れと一緒に革の油分も落としてしまうので、仕上げのクリームを忘れずに塗ってください。

⇒「クリーナーを使った落とし方」にジャンプする

 

②レザーソープで洗う場合

出典;JODHPURS

「革は水に弱い」と言いますが、正しい方法なら、泡で洗うことができます。

準備するものは、革用ソープ、クリーニングブラシとスポンジ、布を数枚、革用クリームです。

泡を作ったら、革に乗せてやさしくブラッシングし、清潔な柔らかいタオルで泡を拭き取ります。

革用ソープには”革のうるおいを保つ成分”が入っているので、水で洗い流さない方がいいです。

財布やバッグなど、収納するタイプの革製品は、作業前に中身を取り出しておいてください。

⇒「サドルソープを使った汚れの落とし方」にジャンプする

こちらの手順通りに黒ずみを落とすことによって、革本来の色合いや、汚れ以外の経年変化(エイジング)だけが残った状態に戻ります。

 

家にあるもので代用できる道具とは?

革製品を愛用するのなら、革専用のものを持っていて損はありません。ただ、家にあるもので代用がきくこともあるんです。

 

革用ソープの代用に中性洗剤

頑固な汚れの場合は革用ソープで洗いますが、中性洗剤で代用することもできます

  1. 水で薄めた中性洗剤を布に含ませます。
  2. かたく絞り、目立たない場所でシミになったりしないか試します。
  3. 問題なければ汚れを拭き取ります。
  4. 少量の革用クリームを塗り広げて完了です。

これで革製品の黒ずみや汚れを落とすことができます。「道具がないけれど今すぐ落としたい」なんて時にいかがでしょうか。

 

保護クリームの代用にハンドクリーム

革製品は動物の皮からできており、人の肌に似ている部分があります。

そのため、革用クリームの代用に、ハンドクリームを使うことができ、ニベアやワセリンなどを手入れに使う人もいます。

  • ニベア:ホホバオイルやスクワランなどの保湿成分と、ワセリンも配合。
  • ワセリン:表面を保護するセラミドが、乾燥を防ぐ・撥水性を高める。

あくまで代用品ですが、革用クリームより安く済むのが嬉しいですね。

作業前には必ず、目立たない場所でシミや色落ちしないことをチェックしてください

革の種類によっては、余計な汚れを増やすリスクがあります。

⇒「ニベアを使った保革方法」にジャンプする

 

革用消しゴムの代用は普通の消しゴム

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革用消しゴムが用意できないときは、普通の消しゴムでも代用可能な場合があります。

デリケートなものを扱っていることを忘れず、優しく少しずつ落としていきましょう。

 

クリームを塗り過ぎた時の落とし方

革用クリームは、伸びが良くて浸透しやすいものが多いので、塗り過ぎてしまうことがあります。

乾く前なら、布で乾拭きをして、余分なクリームをしっかり拭き取ります。

白いシミが残った場合は、見た目が悪い以外に、カビが生えやすくなるので、早めに落としましょう。

 

塗り過ぎによる白いシミを落とす手順

出展:楽天市場

準備するものは、馬毛ブラシ、革用のクロス(布)を数枚です。

  1. 白いシミを、馬毛ブラシでブラッシングする。
  2. 水気を硬く絞った布で、汚れを優しく拭き取っていく。
  3. 1日革を休ませる。
  4. シミが目立たなくなるまで、2~3の工程を繰り返したら完了。

一回に何度も水拭きを繰り返すと革が傷むので、日数をかけて少しずつ進めていきます

代用の布より、革用クロスの方がおすすめです。

水よりもお湯の方が落ちやすいですが、熱湯は変形・変色を招くので、40℃くらいが丁度いいです。

水拭きの後、乾燥予防のクリームを塗ると、また白くなるかもしれないので、塗らずに様子を見てください。

 

革製品のインク汚れ(ボールペンなど)の落とし方

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デスクで作業中、ボールペンなどの油性インクの汚れが、革についてしまうことがあります。

その場合は、保護クリームを使う方法と、同じ手入れをしていきます。

  1. 汚れの部分に、クリームを少量付けたらそのままにして、革に馴染ませます。
  2. 汚れが浮き出てきたら、清潔な布で拭き取ります。
  3. 30分ほど、風通しの良い日陰で乾かしたら完了です。

油性インクは落ちないと思っていた方、諦める前にやってみてくださいね。

インク落としといえばシンナーやベンジンをイメージする方もいらっしゃいますが、革に大きなダメージを与えるので使用禁止です。

 

革財布のカビ汚れの落とし方

革製品はカビが生えやすいものです。手の脂や革用クリームはカビが好む栄養源で、湿気も加わるとカビが繁殖しやすくなります。

日頃からこまめに手入れを行うのが1番の予防ですが、「いざ使おうと思ったら、カビが繁殖していた…」なんて経験はありませんか?

ここでは、カビ汚れの落とし方を紹介していきます。

 

生え始めたばかりのカビの落とし方

少しのカビであれば、濡れた布を使えば落とせます

  1. 布を水に濡らして固く絞り、こすらないよう優しくカビを拭き取っていきます。
  2. 風通しのいい日陰で干します。
  3. 乾いた後にカビ臭さが取れていれば完了です。

革が水に濡れるとシミになる可能性があるので、まずは目立たない場所で試しましょう。

布が届かない細かいところは、綿棒で取るのもおすすめです。

※ブラッシングすると、カビの胞子が舞って他の持ち物に移るのでNG。

 

カビが酷すぎる場合

カビが酷すぎて、拭き取っても落ちないこともあります。カビが、革の内部まで入り込んでいるためです。

カビが革の深くまで侵食してしまうと、自分で取り除くことは難しいです。革製品をクリーニングしてくれる専門業者にお願いしましょう。

⇒「おすすめのクリーニング業者」にジャンプする

また、そこまでカビが増えるということは、保管場所・方法が悪いということです。

風通しの良い日陰がベストなので、以下の記事を参考になさってくださいね。

 

アルコールは使わない

カビの繁殖が広い場合、アルコールスプレーを使って、カビを取る方法があります。

しかし、アルコールは以下のような悪い影響を与える可能性があるのでおすすめできません

  • 原液を付着したまま放置すると色ムラやシミになる。
  • 刺激が強いので革にダメージを与える。
  • 塗装膜がはがれる。

ウイルス対策で使うアルコール系の商品を使うときも、手によく馴染ませてしっかり乾燥させてください。

アルコールが手に残ったまま革製品に触れるとダメージとなってしまいます。アルコールのシミは自分では落としづらいので、付けないよう気を付けましょう。

革に使っても安全で、カビの予防効果のある「革用のカビ取り剤」もあります。

 

基本的な革財布の手入れ方法

出展:bellroy

基本の手入れ方法を紹介します。

これは2~3か月に一度くらいが目安です。革が乾燥してきたと思ったらやりましょう。

  1. 財布の中身をすべて出す。
  2. ブラシを使って外側、内側と全体的にブラッシングして汚れを取り除く。
  3. ファスナーやボタン、カードケースなど凹凸がある所はブラシで丁寧に埃などを取り除く。
  4. 汚れが取れない場合は専用のクリーナーを使って汚れを落とす。
  5. 乾拭きをして革財布を落ち着かせる。
  6. 全体に栄養クリームをつける(水分と油分の補給/乳化性のクリームなどがオススメ)
  7. 全体にクリームが行き渡ったら、余分なクリームを拭き取り乾燥させる。
  8. 防水スプレーを少し離して(30㎝位)全体に掛ける。

革財布のメンテナンスのポイントは、栄養クリームを塗る前にしっかりと汚れを落とすことです。

財布はファスナーや縫い目部分、コインを入れる事で凹凸が出来やすいので埃を取り除くのが難しい場合も。

きちんと革財布の状態を整えてクリームを塗るようにしましょう。

 

革財布の黒ずみ汚れを落として長く愛用しよう

出典:au PAYマーケット

手垢がひどくなったり、黒ずみが目立ってきたら買い替えを考える人も少なくありません。

しかし、革製品の楽しみの1つは経年変化でしょう。

黒ずみや汚れが落とせれば、違った味のある表情を見せてくれるのは間違いないです。

初めは大変と感じても、使っていくうちに道具の使い方や手順に慣れてきます。

革がキレイになるので、手入れ自体が楽しみになっている人もいますよ。

1つのものにとことんこだわり、自分のアイテムだからこその風合いを楽しんでくださいね。