HushTug NOTE カルチャー 服は量より質で選ぶ!ファストファッションの被害を改善する思考

服は量より質で選ぶ!ファストファッションの被害を改善する思考

服は量より質で選ぶ!ファストファッションの被害を改善する思考

2020年12月03日

クローゼットに眠っているたくさんのファストファッションの服。それらのせいで命すら奪われている人々がいます。その事実を知っても、あなたは今まで通りの買い物を続けられますか?

現在ファストファッションは、さまざまな問題点を指摘されています。環境汚染や劣悪な労働環境などが浮き彫りになってきたからです。

自分の着ている服が誰かの犠牲の上にあると考え、ファストファッションの服を買わないようにしている人もいます。いらないたくさんの服よりも、必要な1着を持つようにするのは大切なことです。

しかし買わなければ解決する問題でもありません。

ではファストファッションの発達により、搾取され続けた人達のためにできることとは何があるのでしょうか?

ファストファッションを求めたのは誰?

そもそもファストファッションは、なぜここまで発達することができたのか考えたことがありますか?それは私達消費者が求めたからに他なりません。

昔のファッションの流れは、SS(春夏)とAW(秋冬)に大きく分かれていました。この2回のシーズンに新しい服が出るから買うというサイクルだったのです。

しかし現在はファストファッションの発達により、52回のシーズンに分かれています。そして世の中の服はデフレですが、生産コストが下がっているわけではありません。毎週シーズンが変わり、その分多くの服を生産するのに服の値段は下がっているのです。

この落差の被害にあっているのが、綿農家の人々や繊維工場、縫製工場で働く人々です。

ここまで服を消耗品のように消費するように促したのは、ファストファッション業界かもしれません。しかし私達消費者が求めたからこそ、今の形が成り立っているのです。手頃な価格でおしゃれを楽しみたい女性にとって、ファストファッションが無くなてならないものになっているのがその証拠です。彼女たちは毎週毎週新しい服を買い、おしゃれを楽しんでいますから。

服で自分を慰める

またおしゃれをするだけでなく、安い服を人生を慰めるために欲している人もいます。

  • 何か問題点に躓いたら、消費して解決すればいいと安心を得ている。
  • 自分はこんなにも多くの服が買えると自慢して、承認欲求を満たす。
  • 以前は年に2着しか買っていなかったTシャツを、今では毎月買いワンステージ上にいけたように感じる。

このような行動をしている人も少なくありません。買った後に着ることではなく”買うこと”が目的となっているのです。

その日の気分でなんとなく服を買い、1度袖を通します。そして「なんとなく違う」と感じ2度と着ないという買い方をしている人が多くいます。そのように買い物をして自分を慰め、満たしているのです。

誰でもおしゃれができるような時代がきました。しかし、あなたは今着ている服をいつまで着続けますか?2年3年と着れる服が一体何着あるでしょうか?

無くせば解決するものではない

長く着れる服がないということは、服を消耗品だと考えているということです。その思考を改善しなければ、大量消費はなくなりません。

また現状の環境汚染・労働環境を変えるためにも、大量生産・消費をなくすことが必要になってきます。しかし一部の人が買わないだけで解決する問題ではありません。その他の人が今までと同じように服を買うのなら、大量生産は止まらないのです。

しかしファストファッションの服を、全ての人が買わなければいいというわけでもありません。一切売れなくなれば職を失う人が大勢いるので、不買運動だけでは何も解決しないのです。

劣悪な労働環境・環境汚染などは、ファストファッションだけの責任ではありません。工場の責任者が労働時間や給料の見直しを行なっていかなければ、いい方向に向かうことはないでしょう。

つまり今の現状は、実際に働いている工場の管理者などにも責任があることなのです。

消費者自身がファッションの大量消費を見直し、ファストファッションに関わっている全ての人が今までのことを振り返り、改善していく必要があるでしょう。

私達が行うべきことは?

だからこそ、小手先のことで解決するような内容ではありません。企業や工場だけでなく、個人個人が自分の買い物習慣を改めることも必要になってきます。

実際に今、あなたが持っている服は本当に必要ですか?

きっとクローゼットに眠っている服の中には、買ってみたけど似合わなくて着ていないという服も多くあるでしょう。それはあなた自身が服を消耗品だと思っている証拠です。

その思考・習慣から変えていきましょう。

まずは量より質を考えることです。安いシャツを5枚買うよりも、長く着ることのできる質の高いものを1つ購入すれば、本来は十分です。

自分が欲しい、ときめく服だけを持つようにすれば、毎日服を選ぶのも楽しいですし、大量買いもせず気に入った服だけを手にすることができます。

改善の兆し

労働環境に関しては、非難を受け始めたことから少しずつ改善が見られる場所もあります。

 

2015年にカンボジアでは、繊維産業の労働者の最低賃金が10%上がりました。1日の収入が160円ほどでしたから、1600円ほどにまで上がったと言うことです。まだまだ労働組合が求める金額には到底届かない数字ですが、それでも正しい方向に向かうための一歩となったことでしょう。

H&Mは、工場やその連絡先リストを消費者に提供することで、現状の透明化を図っています。さらに将来的には、労働者が公正な賃金をえられるようにすることも宣言し、大きな注目を浴びました。

壊すことは簡単でも、直すことには時間がかかります。小さい変化ですがこれらの積み重ねがいつの日か、苦しんできた人々を救うことにつながっていくでしょう。

誰にでも選択する自由はあります。情報に惑わされること無く、しっかり自分で考え選び、いい方向に向かうようにしていきましょう。