大人の男性には切っては切り離せない存在であるビジネスバッグ。
国内外さまざまなブランドやデザインがありますが、逆にありすぎて何を選んでいいかわからなくなりがちなバッグでもありますね。
今回は日本のバッグブランド”FIVE WOODS”のラウンドブリーフケースをご紹介していきます。
この記事でわかること
もっとたくさんの人に知って欲しいコスパ十分のFIVE WOODS
当サイトでも今まで数々のブランド、レザービジネスバッグを紹介してきました。
今までご紹介したビジネスバッグについて、知りたい方はこちらの記事も覗いてみてくださいね。
[nlink url="https://hushtug.net/note/briefcase-leather/"]そんな中で今回ご紹介するFIVE WOODSはブランドとしては周知されていないものの、会社の歴史やバッグのデザインとその幅広い品揃え、そしてバッグや革の品質の高さからもっと多くの人に知ってほしいブランドです。
その中でもラウンドブリーフケースは職人の高い技術が凝縮されたデザインで、それでいて価格が安い。
日本生産のリアルレザー(本革)で作られたビジネスバッグの中では激安の部類に入ると言っていいでしょう。
その理由と秘密まで詳しくご紹介していきます。
創業から120年続く老舗のバッグメーカーの作るブランド、FIVE WOODS
FIVE WOODSは明治23年(1890年)創業の林五(はやしご)さんのプライベートブランドです。
プライベートブランドとは生産から流通もしくは販売まで他社を挟まず一貫しているブランドのことで、仲介会社がない分人件費や中会費などがかからないので、クオリティが高い製品が比較的安く購入することができます。
120年以上バッグメーカーとして鞄作りをしてきた林五さんは様々なブランドのOEM(他社の企画デザインを製造すること)を通して高い技術力でメイドインジャパンを支えてきました。
出典:amazon
2018年までは、同じく120年以上の歴史を持つドイツのスーツケースブランド、RIMOWAの公式代理店として販売、公式の修理を行っていたので会社名をご存知の方もいるかもしれませんね。RIMOWAのスーツケースは一生ものと呼ばれています。
その修理を任されていた実績でも林五三の技術力の高さを知ることができますね。
他社のOEM生産で高ロットでも安定した製品を供給し続けられること、他社デザインの無理難題にも柔軟に対応できる技術力があるからこそバッグメーカーとして120年以上続けていくことができるのです。
動物愛護が進んだことで捕獲を禁止されている動物も多く、そもそも生産のできなくなった革や、食文化が変わっていく中で食肉の副産物である革の原材料の原皮は年々生産量が減っていると言われています。
原皮の生産が減り母数が少なくなると、単純計算で品質のいい革の生産数が少なくなってしまいます。
皮革業界は狭く長い歴史を持っていることで、古い付き合いのあるブランドやメーカーにタンナー(革の工場)が優先的に良い革を卸している事も多い産業です。中には一見さんお断りのタンナーも国内外存在します。
そういった皮革業界を理解した上で、長い歴史のある林五さんのFIVE WOODSのバッグは生産技術だけではなく革の品質も高く、安心して使うことのできるブランドといえます。
おすすめのラウンドブリーフケースは技術がすごい
靴づくりで主に使われている”ポストミシン”を使用し生産されているFIVE WOODSのラウンドブリーフケース。
主にバッグづくりでは”平ベッドミシン”と呼ばれるその名の通り平面縫いを得意とするミシンで生産されることが多いのですが、ラウンドブリーフケースのように曲線的で立体的なシルエットを出すのが難しいため、靴のような立体的なものをそのまま縫うことのできる”ポストミシン”を採用しています。
出典:創造都市横浜
郵便ポストのように縦型の台座がついていることで立体的に縫いをかけることができます。
また革用のミシンはポストミシンを含めてそのほとんど直線縫い専用で今回ご紹介しているバッグのラウンドカーブ部分は職人のフリーハンド、技術力なしではできないシルエットです。
靴工場ではそう珍しくはないミシンですが、バッグの生産で使うとなると対象物が大きいので正確な縫いには職人の高い技術力が必須です。
この職人の技術を維持できるのも、120年以上続いているメーカーで技術継承されているからこそです。
ブランド/商品名 | FIVE WOODS/ラウンドブリーフケース |
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価格 | ¥33,000 (税込) |
FIVE WOODS ラウンドブリーフケースの大きさと内容量は?
出典:楽天市場
FIVE WOODSのラウンドブリーフケースの大きさは幅40×高さ29×マチ9cm、サイズ感に関しては可もなく不可もない、スタンダードなビジネスバッグと言えます。
持ちやすいように持ち手の作りは丸手になっており、革が手に馴染みやすいだけではなくクラシックで印象が演出されています。
基本的にハンドバッグとして使用することが多いビジネスバッグは大きすぎるとスーツとのバランスが悪く、もちろん小さいと書類やPCが入らない致命的な誤算となります。
「ビジネスバッグ」と謳われるバッグの共通項ではありますが、A4のファイルや書類はもちろん、13インチまでのノートパソコン、タブレットがすっぽり収まるサイズです。
マチの大きさもビジネスバッグの一般的なサイズでもある9cmですが、特筆すべきはこのバッグのファスナー位置です。
出典:楽天市場
FIVEWOODSのラウンドブリーフケースのギミックの中で、最もおすすめしたい部分であるファスナー位置は底面まで続いているので、ガバッと大きく開いてものの取り出しがしやすく書類がファスナーにぶつかり角がクシャッとしてしまうようなトラブルやファスナーをPCに当てて傷をつけてしまうような事もありません。
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出典:楽天市場
胴面にポケットを作らず、シンプルなデザインに設計しているので、それを補うように内側には収納力の高いポケットが搭載されています。
適宜さっと出したい携帯やパスポート入れに最適なオープンポケット、新聞やA4サイズの資料をそのまま入れておけるドキュメントポケット、お財布や文庫本など厚みのある小物も入れることのできる広いファスナーポケットの3つのポケットを内蔵しています。
どこへ持って行っても恥ずかしくない、シンプルでクラシックなデザイン
オフィスシーンではどの場面でも使用できるクラシックなビジネスバッグ型です。
底鋲がついているので営業や商談で社外に出る時地面にバッグを置く場合であっても、底面が直接地面に触れることがないのでバッグを傷つけません。
また自立する設計になっているかつ、ポストミシンを使用した製法でふっくらしたシルエットになっているのでバッグの中身が少なくてもへたりが出ず、胴面に地厚のベジタブルタンニンレザーを使用していることでたくさん入れていても型崩れしづらくいのでデザインを損なわずスマートな印象が演出できますよ。
FIVE WOODSのラウンドブリーフケースの素材は何を使われている?
FIVE WOODS ラウンドブリーフケースで使用している牛革はベジタブルタンニンなめし製法のナチュラルシュリンクレザーとスコッチガードレザーです。
聞き慣れない方のために2種類の革について詳しく説明しますね。
ベジタブルタンニンなめし製法ナチュラルシュリンクレザー
横文字ばかりなので一つずつご説明します。
ベジタブルタンニンなめし製法とは植物性の天然成分を使用するなめし方法で、本来の革の性質を生かした製法のためエイジングが進みやすく、エイジングすればするほど革が柔らかくなり、革の地の色である赤みが増していく特性があります。
自然な素材を生かした製法なのでしっかりとしたケアが必要で、クリームやオイルなどを用いて定期的なメンテナンスを必要とします。
そして、革がシュリンクしたような(縮んだ)細かいシワ=シボのついた革のことをシュリンクレザーと呼びます。
シュリンクレザーには大まかにふたつの製法があり、型押しと呼ばれるシワの柄の金型を革にプレス加工をする型押しシュリンクと、タイコと呼ばれる大きなドラムのなかに革と水を入れて回すことで革をたたき、縮ませるナチュラルシュリンクがあります。
FIVE WOODSのラウンドブリーフケースで使用されているのは後者のナチュラルシュリンクレザーです。
革に自然な柔らかさが出て、シボがついてることで細かい傷や汚れが目立ちづらいのが特徴です。
スコッチガードレザー
出典:あしながおじさん
防水スプレーで有名な3M社のスコッチガードブランドが作るスコッチガードレザーは表面の防水加工だけではなく、なめし加工の課程の中でもスコッチガード使用することで、従来の防水レザーにありがちな樹脂で固めたようなつるっとした革質ではなく、革の風合いを残した自然な質感が特徴的なレザーです。
従来の防水レザーに比べて柔軟性があるので革の割れや傷などのトラブルが起きづらく、ベジタブルタンニン製法レザーに比べるとゆっくりエイジングしていく革なので、FIVE WOODSのラウンドブリーフケースでは持ち手やファスナー部分、裏表胴面の下4点のパッチと底面の強度が欲しい箇所に使用されています。
FIVE WOODSのバッグをお得に購入する方法は?
もともとがコストパフォーマンスよく、品質を見ると格安とも言える価格設定ではありますが、本音を言えば少しでも安く購入したいですよね。
そんな本音にお答えするべく今回リサーチしたところ最安値は圧倒的にAmazonでした。
ずっと欲しかったFIVE WOODSのブリーフバッグがアマゾンで6割引だったのでかっちった! pic.twitter.com/oa23hDbl5h
— もげる (@mogeru) March 6, 2019
クチコミでもあるように、定期的なAmazonのビッグセールやゲリラ的に行われるタイムセールによって5,6割引で購入できるタイミングもあるようです。しかし数量も期間も限定で、しかもいつ値下げするのかも不定期でわからないというデメリットも。
いますぐに欲しい!という方は購入ポイントの還元率が高く、ポイント利用もできる楽天市場で実質割引で購入するのもおすすめです。
どうやってメンテナンスすればいい?
バッグや革小物は靴と比較しても汚れることが少なく、直接手で触れたり肌に触れることもあってそれによってある程度の油分が補われるので基本的にブラッシングのみでも十分ではありますが、定期的にレザーケアをすることでより長く、より綺麗に使い続けることができますよ。
特にしばらく使わないタイミングがある時や、長く使っていて乾燥が気になるときにはオイルやクリームを使って定期的にメンテナンスしてあげるといいでしょう。
https://twitter.com/rikisan_jwa/status/1150583254551941120?s=21
バッグのケアにはオイルがおすすめ
出典:楽天市場
靴のケアには靴墨(シュークリーム)が定番ですが、そもそも靴用のクリームには革に栄養を与えるだけではなく、艶だしのために成分が残留するよう乳化性のワックスが多く配合されています。
靴用のクリームをバッグに塗ってしまうと肌や洋服に色移りしたりシミになってしまうこともあるので、バッグのケアの際は必ず革小物用やバッグ用のものを使用してくださいね。
また専用のケア用品でもローション状とクリーム状のものがありますが、栄養を与える目的なのであればどちらでも構いません。しかしビジネスバッグの場合、範囲が広くクリーム状だと塗りづらいので、そういった意味では伸びの良いローション状のケアオイルがおすすめです。
Boot Black のリッチモイスチャーは植物オイルの中でも保湿力、アンチエイジング効果が高いことから高級化粧品にもよく使われているアルガンオイルの成分量が多いおすすめのケアオイルです。。
エイジングは言い換えると「経年劣化」という見方もできます。アルガンオイルにはそんなエイジングの進みを緩やかにする効果、触れる頻度の違いからで出てしまう部分的なエイジングのムラを落ち着かせる効果もあります。
せっかく購入するなら長く、綺麗に使い続けたいという方にはおすすめのアイテムです。靴クリームほどではありませんが、革小物用バッグ用のオイルでも自然な革の艶を引き出してくれますよ。
万能なリッチモイスチャーオイルですが、一点デメリットがあるとすると革への浸透性が高いことからオイルのつけすぎがシミの原因になってしまうことです。
リッチモイスチャー自体がとろりとした粘度の高いオイルなのでつけ過ぎ防止にはなりますが、綺麗なウエスなどに少量ずつ取り、初めは目立ちにくい箇所で試してみるといいでしょう。
ブランド/商品名 | Boot Black/リッチモイスチャー |
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価格 | 3300円 |
過去の記事では革の素材ごとのおすすめのケア方法や、ケア用品について詳しく紹介しています。
革のケアやバッグのメンテナンス方法についてもっと詳しく知りたい方はぜひ以下の記事も参考にしてみてくださいね。
[nlink url="https://hushtug.net/note/leather-care/"]FIVE WOODSのバッグ、返品交換/修理は?
FIVE WOODSではメーカーのプライベートブランドということもあり、原価ギリギリの価格帯です。
そのため無駄なコストや工数のかかってしまう返品交換はメーカー側に大きな負担となってしまうことから、基本的に不良品以外の返品交換は行っていません。
FIVE WOODSの高いコストパフォーマンスを守るためにも、特にオンライン注文の際は商品の間違いがないかしっかり確認してから購入するようにしましょう。
長く使えるアイテムだからこそ気になる修理についてですが、メーカー修理を受けることもちろん可能です。
皮革製品に関わらず、アパレル全体で見ても自社内で修理をしているブランドはそう多くはありません。大抵は他社の修理会社に委託修理をしています。
またここもプライベートブランドだからこその特徴で、FIVE WOODSは生産と同じ材料や機材、もちろんブランドの生産に携わるプロの職人が修理してくれることで安心感がありますね。
まとめ
完全日本生産、120年の技術の歴史を持つ林五さんの作るFIVE WOODSについてご紹介してきました。
その中でも特におすすめのラウンドブリーフケースはごまかしの効かないシンプルなデザインで、技術の高さ、使い勝手の良さ、そして長い歴史の中でタンナーとの繋がりが濃いからこそ使用できる品質の高い革を使用しています。
日本の鞄職人、老舗バッグメーカーのこだわりが詰まったFIVE WOODSのラウンドブリーフケース、ビジネスバッグの購入や買い替えを検討していた方はぜひ参考にしてみてくださいね!