HushTug NOTE レザー 馬毛ブラシ・豚毛ブラシの違いは?それぞれの正しい使い方も解説

馬毛ブラシ・豚毛ブラシの違いは?それぞれの正しい使い方も解説

馬毛ブラシ・豚毛ブラシの違いは?それぞれの正しい使い方も解説

2020年05月19日

革製品の手入れを行う上で必要になるブラシ。その中で「馬毛ブラシ」と「豚毛ブラシ」がよく使われるブラシです。

どちらを使っても革がボロボロになることはありません。しかし、ブラシを使いこなせば革製品の美しさを長く保てることは事実です。

革ごとに最適な手入れ方法・道具が存在し、それを趣味とする人がいるほどに奥が深いもの。

この記事では革製品を愛し、完璧な手入れをするための方法を詳しく説明していきます。

馬毛ブラシと豚毛ブラシの違い

出典;my best

大きな違いを以下にまとめました。参考にしてください。

名称特徴用途
馬毛ブラシ柔らかい・細いホコリ取り・仕上げのブラッシング
豚毛ブラシ硬い・鋭いクリーム伸ばし

これを理解した上で、2つのそれぞれの詳しい特徴・正しい使い方を見ていきましょう。

馬毛ブラシの特徴・正しい使い方

出典;Amazon

まずは馬毛ブラシについてです。使い方やよく似たブラシとの違いを見ていきましょう。

馬毛ブラシの2つの使い方

馬毛ブラシの使用用途は「ホコリ取り・仕上げ」の2つです。それぞれの用途を紹介します。

ホコリ取り

出典;知恵袋

馬毛ブラシは細く柔らかいため、革の奥深くまで届きます。

コバがあるアッパー(靴の底以外の上部分)とソール(靴の土台)の接合部分はゴミが溜まりやすいです。馬毛ブラシなら掻き出すように取れることがあります。

丁寧なブラッシングによって、表からは見えなかったゴミが出てくると快感ですよ。
ゴミを放置すると表面にくっついて取れなくなってしまうので、手遅れになる前にこまめに手入れをしておくのがいいでしょう。

 

また、馬毛ブラシは革の表面にかけるのも非常に良いです。

表面にゴミが付着したままクリームやオイルを重ね塗りすると、保湿効果が半減します。ブラシが1cm潰れるほどの力で全体をブラッシングし、汚れを綺麗に落としてくださいね。

仕上げ

出典;lar

全体にツヤ出しクリームを塗った後、仕上げとして馬毛ブラシでブラッシングを行ないます。

後述しますが、クリームを全体にまんべんなく塗る時は豚毛ブラシかクロス(布)を使った方がいいでしょう。
ですが、革の奥までクリームが届かずに表面しか塗れないというデメリットがあります。

 

ツヤ出しクリームが表面にのみだと、少しの擦れで剥げてしまい、光沢もプラスチックのような不自然さが出てしまうのです。
その時に馬毛ブラシを使うと仕上がりが変わります。革の奥深くまでブラシが届き、クリームが浸透していくのです。
すると、少しの擦れではツヤが落ちない自然な光沢が出るようになります。

山羊ブラシと馬毛ブラシの違いは?

出典:https://www.amazon.co.jp/

山羊ブラシは毛が柔らかいので、細かい部分まで届きます。そのため用途は馬毛ブラシと同じです。

用途が同じなら、2つの違いはなんでしょうか。それは高いか、安いかの違いです。

馬毛ブラシは安いものなら1,000円程度で購入できますが、山羊ブラシは3,000円ほどかかります。

 

なぜ価格に差が出るのかというと、山羊ブラシは馬毛ブラシよりさらに柔らかい毛で作られていて、とても繊細だからです。
馬毛ブラシでは届かなかった部分の汚れも落とせるため、より完璧にゴミを落としたい場合は山羊ブラシが向いています。

気を付けたいのが、一般的な山羊ブラシは使うごとに毛が抜けてしまうことです。購入するなら、手植えされた一級品を選びましょう。

馬毛ブラシの選び方

選択

馬毛ブラシがどのようなものか理解したところで、ここでは実際に購入するときの選び方について紹介していきます。

サイズ感

馬毛ブラシといっても、様々なサイズの製品があります。基本的に小さいブラシは細かい手入れに、大きいブラシは全体の手入れに使用します。

1番良いのは、2つのサイズの馬毛ブラシを持っておくことです。しかし、初めての革製品の手入れで2つも買うのは躊躇するかもしれませんね。

そんな時は、大きいサイズにしておきましょう。小さいブラシは細かい場所にびったりですが、それ以外はホコリが取りにくく仕上げにも時間がかかってしまいます。

馬毛の種類

馬毛ブラシに使用される馬にも、品種により特徴に違いがあります。

ただ、ホコリ取りや仕上げのブラッシングにおいて、馬毛の種類にこだわる必要はないかと思います。
というのも、販売されている商品も『毛・馬毛』ぐらいの表記しかされていないからです。

なので、馬毛の種類は仕上がりに大きな影響は与えないと考えられます。こだわりたい方は、馬毛ブラシを購入する際に店員さんに聞いてみてくださいね。

価格

馬毛ブラシの価格は300〜1500円ほどに収まることが多く、仕上げのブラッシング後の光沢は価格で差がでます。

安価なブラシでも最低限の役割は担ってくれますが、一流ブランドで販売されている馬毛ブラシだとしても1000円前後で購入できます。

手入れで革製品の良さを引き出したいなら、ブランドの馬毛ブラシがオススメです。

※高級繊維を使用した服やスーツに使う場合、安価なブラシは生地を傷めてしまいます。高級な馬毛ブラシのほうがいいでしょう。

豚毛ブラシの特徴・正しい使い方

出典;RAKUTEN

豚毛ブラシは硬く鋭いため、クリームを満遍なく塗る時にオススメなブラシです。名前の通り、豚の毛を原料としています。

豚の毛には脂肪分が多く含まれているのが特徴で、ツヤ出しオイルを使わなくても豚毛でブラッシングするとツヤが出せます。

オイルは高いから買いにくいという方は、豚毛ブラシのみでOKなこともありますよ。

そんな豚毛ブラシの特徴やオススメな種類を見ていきましょう。

豚毛ブラシの使い方

豚毛ブラシは、クリームを塗って馴染ませる時に使用します。ブラッシングの力加減に注意しましょう。

強くブラッシングすると革の表面がはげてしまうので優しく行います。ブラシが硬いので、弱い力でも十分に効果がありますよ。

豚ブラシに使用される品種2点

豚の品種
豚は品種によって毛質が変わり、特徴も異なります。ここでは2つの種類について紹介していきます。

黒豚毛

国内の黒豚は、イギリスの黒豚と日本の豚を掛け合わされた品種です。現在有名なのは、かごしま黒豚でしょう。

1回の出産で8頭前後しか生まれないため、希少価値が高いです。黒豚の毛は1本の毛が長く硬さもしっかりあるので、使用しやすくなっています。

白豚毛

白豚は1回の出産で12頭前後が生まれ、黒豚よりも早く育つため市場に出回りやすいです。

白豚の毛は黒豚よりも柔らかく、適度な硬さがあります。そのため、デリケートな製品の手入れは白豚毛がオススメです。

革の手入れには天然皮革用豚毛ブラシを!

豚毛ブラシ

出典:https://www.amazon.co.jp/

革製品の手入れには『天然皮革用豚毛ブラシ』を使用していきましょう。天然皮革用豚毛ブラシは、天然の皮革の汚れ落としやツヤ出しに使用されるものになります。

力が均一にかけやすいように、持ち手が長方形になっているのが特徴です。毛先も持ち手に合わせて水平に揃えられています。

硬くコシのある毛質のものが使用され、クリームを均一に伸ばしやすいです。

ブラッシングで摩擦を起こすことで、光沢のある革に仕上がります。強めにブラッシングすると革が傷むので注意しましょう。

豚毛ブラシのオススメサイズは?

疑問

豚毛ブラシのサイズも様々です。馬毛ブラシと同じで、細かい箇所は小さいブラシ、全体に使用する時は大きいブラシがいいでしょう。

1つだけ試しに使ってみようという時は、大きめサイズを選びましょう。

全体にクリームを塗る時、小さいサイズでは想像以上に時間がかかります。大きめサイズなら作業を効率よく進められます。

それぞれのブラシはどれがオススメ?

馬毛・豚毛・山羊毛と、オススメブラシを3つ紹介していきます。

コロニル 馬毛ブラシ

出典:https://www.amazon.co.jp/

馬毛ブラシならこちらがオススメです。コロニルは革の手入れ好きの人はまず知っているブランドで、値段も1,300円ほどなので気軽に購入できます。

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エム・モゥブレィ 豚毛ブラシ

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豚毛ブラシは、エム・モゥブレィより出ているブラシがオススメです。値段は馬毛より安いので、持っていない方は1本常備しておいてもいいでしょう。

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レデッカー 山羊毛ブラシ

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馬毛よりも更に細く柔らかい山羊毛ブラシを購入するなら、レデッカーがオススメです。3,600円と高いですが、完璧な手入れを行いたい方は検討してみてください。

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抑えておくべき革の手入れの注意点

ここでは、意外と知られていない革の豆知識を紹介していきます。

ブラシは使い分けよう

出典;革靴ブログ

同じ馬毛ブラシでも、汚れ落とし用と仕上げ用で分類しておきましょう。

汚れを落とす最初の段階なら多少汚れたブラシでも良いですが、仕上げはそうはいきません。
汚れ落としに使ったブラシを仕上げに使うと、また汚れが付いてしまいます

また、黒い革が剥げてきた時に黒色のクリームを塗ることがあります。その時に使った黒いブラシを茶色の靴に使うのもダメです。

黒は色の主張が強く、キレイな茶色の靴が濁った色になってしまうので注意してください。

革への油分補給はこまめに行う

油分
革はタンパク質繊維の集合体なので、最も大事なことは「油分を与えること」です。

例えば、革の鞄の持ち手がツヤツヤになっていませんか?これは、毎日手の油を革に染み込ませているのが理由です。

このように油分を適度に補給し続けると、革はいつまでもキレイでいてくれますよ。

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ツヤ出しは革を傷・汚れから守る効果もある

ツヤ出しは見た目をよくするだけだと思う方も多いでしょう。実は革を守る効果も備えているのです。

ツヤ出しでワックスの防御層が表面に作られると、革へのダメージを軽減する作用があります。それにより、汚れ・水・傷に強い革となっていくのです。

まとめ

出典:Amazon

この記事で、豚毛ブラシ・馬毛ブラシの違いを深く理解できたと思います。

間違った手入れをすると、行う前より酷い状態になることもあります。正しい手入れ方法と使用する道具の把握は、革にとっていいことなのです。

革製品を長く愛用できるよう、良い手入れを心がけてましょう。