イタリア革の有名な素材7選!革製品を購入予定の方必見!

「イタリアンレザーで作られた長財布」と聞いたら、高級な財布を思い浮かべる人が多いでしょう。

レザーは、製法や素材など種類もさまざま。同じイタリアンレザーでも、製法や素材が違うと印象が全く違います。

本記事では、イタリアンレザー(イタリア革)の具体的な各用語の解説と、革素材ごとの特徴を紹介します。

イタリア革の概要

メンズ・レディースを問わず、革バックなどの革財布・革小物・革靴は誰もが持てるもの。中でもイタリアンレザーは人気が高く、ラグジュアリーなものなど、プレゼントにも最適です。

「イタリアンレザー」や「イタリア革」などの名称が使われていますが、厳密な定義や種類が決まっている訳ではありません。これらの言葉は、イタリアで創出されている革素材の総称です。

一般的にイタリアンレザーと称した場合には、イタリアの伝統的な革製法「パケッタ製法」で作られた「オイルレザー」をさしています。

バケッタ製法とは?

バケッタ製法とは、イタリアの伝統的な天然皮革素材の製造方法です。牛の脚部を煮だして採取された脂を牛革に丁寧になめしながらしみ込ませていきます。

1000年もの歴史を持つバケッタ製法は、全ての行程が手作業で行われています。現代でも、フィレンツェにあるサンタクローチェ地区の歴史あるタンナーで僅かに引き継がれている製法です。

 

このとき使われるなめし剤はチェスナット(栗)で、一般的なクロム(化学薬品)によるなめしに比べると時間も手間もかかる非効率なやり方です。しかし、仕上がりは柔らかく、使い込むほどにしみ込ませたオイルがにじみ出てきて極上のツヤ感を醸し出します。

バケッタ製法に使われている牛革は、アルプスの自然環境で放牧された牛のショルダー部分のみを使用しています。

オイルレザーとは?

オイルレザーとは、革になめしをほどこす際にオイルを染み込ませた革のことをさします。

革の繊維にまでオイルを染み込ませているため、しっとりとした触り心地とオイルによる湿りをおびた表情が特徴のひとつ。

オイルの加減で表情が変わるため、オイルの含有量が多いほど深みが出せますが、革自体の重量は含んだオイルの分だけ重たくなります。

 

オイルレザーの手入れ方法は、下記の記事で確認できます。

革素材の種類

次に、イタリア革の種類について詳しくご紹介します。

ここで紹介する革素材は、以下の7種類です。

  • マットーネ
  • ミネルバボックス
  • ミネルバリスシオ
  • ナポレオンカーフ
  • オリーチェ・バケッタレザー
  • ブッテーロ
  • ベネチアンレザー

マットーネ

出典:楽天市場

バケッタ製法によって創出されるイタリアオイルレザーの中でも、柔らかさと革表面のきめ細やかさが特徴のカーフ原皮(子牛皮)を使用して創出されるのが「マットーネ」です。

高品質な革を作ることをコンセプトとしているタンナー(原皮を皮革に加工する人)「CONCERIA CARRO BADARASSI」が、時間とコストがかかることを承知の上で必要なレシピを使い、作り上げています。

 

適度なシボ感(シワ模様)が醸し出す光沢ある吟面の表情が豊かです。牛が生きていた頃についた傷がそのまま残されているため、バラ傷やトラ(シワ)や血筋の跡なども個性豊かで同じものはありません。これこそが天然皮革の証とも言える特徴です。

きめ細やかな革の表面は、なめらかな手触り感を創出。天然オイルの艶やかさとあわせ、手に取った感触の心地よさがマットーネの最大の魅力です。

マットーネは、新品時から美しいツヤ感をしていますが、使用しているうちにさらにツヤ感が増していき、経年変化の美しさを楽しめるのも大きな魅力でしょう。

 

革製品の経年変化については下記の記事をご覧ください。

ミネルバボックス

出典:Amazon

牛革原皮(成牛皮)をベースにイタリアならではのバケッタ製法によって創出されているのが、イタリアオイルレザー「ミネルバボックス」です。

マットーネは子牛皮をベースに作られていることからきめ細やかな皮肌が特徴。一方、ミネルバボックスは対象的に革表面のポイント柄のようなシボ模様が特徴です。同じバケッタ製法で作られている革素材であっても、その特徴は全く違います。

 

ミネルバ・ボックスは、イタリアオイルレザーの中では、革素材ならではの「しっかり感」があります。天然オイルが皮繊維内に浸透し、多くのオイルレザーが「しなやかさ」が特徴ですが、ミネルバボックスは「牛素材ならではの固さ感」も兼ね備えています。

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ミネルバリスシオ

出典:Amazon

ミネルバボックスを創出しているタンナー「バダラッシィ・カルロ社」が創作しているもうひとつのイタリアンレザー が「ミネルバリスシオ」です。

同じパケッタ製法で作られていますが、革風情には大きな違いがあります。

ミネルバボックスは革表面にシボなどは無く、とても滑らかな革素材。たっぷりと油分が含まれているので全体的にとてもしなやかで、柔らかさがあるのが大きな特徴です。

ナポレオンカーフ

出典:Amazon

イタリアンレザーの中でも最も個性的な革素材と言えるのが、ナポレオンカーフ(イタリアオイルドヌバック) ではないでしょうか。起毛加工することによって誕生するヌバック素材をベースとして、バケッタ製法により創出されていました。

ナポレオンカーフには、ヌバック素材の「暖かみ」と「心地よい手触り感」といった特徴はそのままに、天然オイルによるツヤ感と経年変化の美しさが加わっています。

 

ヌバック素材に対し「水の付着に対する弱さ」や 「雨天時に使用しにくい」といったものがありますが、それは誤解です。ヌバック素材は起毛のため水滴をはじきやすく、皮繊維内に案外と浸透しにくいのです。

ナポレオンカーフはそのヌバック素材に天然オイルが加わっているため、弱い撥水性を有しているのが特徴。基本的に革素材は水の付着には弱いですが、革素材の中では水付着に対する強さを有している部類の革素材です。

オリーチェ・パケッタレザー

ORICE(オリーチェ)社によって「ベジタブルタンニング法」でなめされたレザーです。

ベジタブルタンニング法とは、天然の植物エキス(樹皮・樹木の根など)のみを使ってレザーをなめすこと。環境に優しく、革本来の質感やシワや味を堪能することができます。

さらに、オリーチェレザーはツヤと透明感のある色味が特徴の牛革。使い込むほどに柔らかくなり、時間とともに使う人に馴染んでいきます。

ブッテーロレザー

出典:Amazon

ブッテーロ(BUTTERO)レザーとは、イタリアのトスカーナ地方で、ワルピエ社という小さなタンナーが作っている、タンニンなめし革(オイルドレザー)です。

使われている革の部位は、ステア(成牛)のショルダー(肩)の部分。牛一頭からたくさんとれる革ではないため、希少な高級革であるとこが想像つくでしょう。

このブッテーロレザーは、100%タンニンでなめされ、植物性のオイルが加えられています。花や樹皮などの天然植物を用いた天然染料で浸透染色が施され、発色の良い多彩なカラーバリエーションを楽しめるんですよ。

 

合成染料を使っていないので、革そのものが持つ香りや質感を楽しめるのも大きな魅力です。

ブッテーロレザーは、一言だと「革らしい革」。

イタリアンレザーらしいしっとりと艶やかな風合いと、使い込めば使い込むほど味が出てくる経年変化の楽しみは、まさに革製品の醍醐味と言えるでしょう。

ベネチアンレザー

ベネチアにほど近いサンタクローチェというところで誕生・創出されているイタリアンレザーが「ベネチアンレザー」です。

なめし加工から染色仕上げまで一貫して、「ベネチア地域」にて行われていることからこの名前が付きました。柔らかさのある「カーフ原皮」をもとに、水染め仕上げによる美しい色ムラ感が特徴のひとつです。。

まとめ

出典:iichi

イタリアンレザーと言ってもいろんな種類があり、それぞれ革によって特徴が変わってきます。
これを機に、イタリアンレザーを持っている人は、自分はどのレザーを持っているのか、今後購入を考えている人はどれにしようか吟味する参考にしてください。