革の色移りの原因と防止方法まとめ!おすすめの色移り防止剤も紹介!

鞄や服飾小物など、様々な製品に使われている革。

使えば使うほど経年変化して、味わいが出る素材のため、革製品の愛好家もたくさんいます。

皆さんも、何かしらの革製品をお持ちではないでしょうか。

そんな人気の高い革製品ですが、「薄い色の服を着ている時に、革の色が服に付いてしまった」という経験はありませんか?

今回は、革製品の色移りについて、原因や防止方法・おすすめの色移り防止スプレーなどを紹介します。

 

革製品が色移りする原因は?

まずは、革製品の色移りの原因について紹介しましょう。色移りする原因は主に3つ考えられます。

 

1、革に含まれる染料が原因

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革は、鞣(なめ)し加工した後に、染料などを使用して着色をしています。

そのため、着色料が衣類に移ってしまうのが原因です。

基本的には、色落ちを防ぐために、色止めなどの表面加工がされている製品が多いのです。

しかし、革本来の風合いを楽しむために、あえて加工を最小限に抑えている製品もあります。

そういったものは、特に色落ちや色移りがしやすいため、使用に注意が必要です。

出典:HERZ 革鞄/ハンドメイドレザーバッグのHERZ公式サイト

革製品や衣類が濡れていると、より色移りしやすくなります

例えば、夏に汗で濡れてしまった場合や、急な雨で濡れてしまった場合などは、色移りしやすくなっていますので注意しましょう。

また、日本は高温多湿と言われ、ジメジメした気候は革にとってあまり良い環境ではありません。

「湿度」が高いと、色落ちしやすくなります。

 

2、起毛処理によって生じる粉が原因

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革の種類で、スエードやヌバックなど起毛している革素材は、独特の起毛感を出すために革の表面をサンドペーパーやヤスリなどで擦(こす)っています。

そのため、革を擦った際に出た粉が製品に残り、衣類に付くことで色移りのようになってしまう事も。

この場合は、起毛の革に限られる原因であるため、発生頻度はそれ程高くありません。

万が一、粉による色移りが起こってしまっても、ブラッシングでとれる事もありますので、落ち着いて対応しましょう。

以上の2点が、革製品から色移りする主な原因です。

どちらかと言えば、着色料が原因となる色移りの方が、革製品全般で起こりやすい原因と言えるでしょう。

 

3.摩擦が原因

出展:Yahoo!JAPANショッピング

触れているだけなら色に変化がなくても、負荷がかかって擦(こす)れる所は色移りしやすくなります。

靴なら、サンダルのベルト部分や、革靴のインソールです。

黒のベルトがあるサンダルを、素足で履いたら真っ黒になってしまった人もいます。

また、仕事用で革靴を履くので、靴下のかかと・つま先が汚れてしまったなんてケースも。

カジュアルファッションで革靴×靴下コーデをする人も多く、せっかく本革製を買ったのに、色移りで履く機会が減ったらもったいないですよね。

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他にも、リュックやバッグの、ショルダーストラップ(肩掛け)の部分が該当します。

機能性が高いものなら、肩に負担がかかりにくいようクッションになっている・色移り予防に内側だけナイロンを採用など、工夫されています。

ただ、中にはデザイン性(見た目の美しさ)を重視して、ショルダーストラップが全て革製のものもあります。

そのようなバッグを好んで買う人もいますし、悪いというわけでありませんが、革と服が擦れやすいので色移りもしやすいのです。

 

革製品自体の色移りは防げるの?

出典:協伸株式会社

そもそも、着色の加工次第で、色が落ちないようにすることはできないのでしょうか?

実は、色移りしない革を作るのは、非常に難しい事なのです。

 

①低温染色のため定着が良くない

出展:Creema

高温で染色することで色の定着が良くなりますが、革は耐熱性が低いので、染色は低温で行われます。

そのため、色の定着が弱いと言われています。

熱で革の風合いが損なわれてしまう可能性があるため、高温での染色は難しいのが現実です。

 

②使用する染料の影響

革を染める際には、一般的に拡散性が高い酸性染料が使われます。

この酸性染料は、水分に溶けやすい特徴があるのです。

製品となったあとも、雨や汗などで溶け出やすくなっており、色落ちや色移りの原因のひとつになってしまいます。

 

③革を柔らかくする加脂剤の影響

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革は染色をした後、柔軟効果を出すために、多量の加脂剤を使って柔らかく加工されます。

柔らかくして手触りを良くするのはもちろんですが、光沢を出す・耐水性を高めるなどのメリットがあり、革製品にとって重要な工程です。

しかし、この加脂剤を使うことで、革と染料の結合が弱くなってしまうので、どうしても色移りしやすくなってしまいます。

このような点から、着色加工した革製品を、色移りしないように作るのは困難だと言えるでしょう。

ただ、革製品の中にも着色加工をしていないものがあります。それがヌメ革です。

出典:楽天市場

ヌメ革とは、”タンニンなめし”を施(ほどこ)しただけの、染色・塗装がされていない革のことです。

つまり、色移りの原因となる染料を使用していないので、色移りをしない革ということになります。

どうしても色移りが気になるという方は、ヌメ革を使った製品を選ぶことをおすすめします。

(ヌメ革は、水シミができやすかったり、デリケートな一面を持っていたりするので、革を持ち慣れていない人は扱いづらいかもしれません。)

 

色移りした時の対処法

出展:ショップリスト

革の色が服に色移りした時は、洗濯できるものであれば部分洗いで落とします。

バケツに40~50℃くらいのお湯を溜め、そこに浸しながら、洗濯洗剤を付けた歯ブラシなどで優しく擦ってください

白い衣類であれば、漂白剤を使う方法もあります(ニットなど、型崩れしやすい衣類には使えません)。

それでも落ちなければ、クリーニング店に相談してみましょう。

肌に色移りした場合、石鹸で洗えばいくらか落とせますが、多少色が残ることがあります。

でも、「ターンオーバー」という、皮膚が一定の期間で新しくなることを繰り返すうちに、自然と色は落ちるので大丈夫ですよ。

 

革製品の色移り防止方法

出展:Amazon

前述の通り、ヌメ革の製品を選べば、色移りの心配をすることなく使用できます。

しかし、世の中に出回っている革製品においては、着色加工をしたものの方が圧倒的に多いのも事実。

そういった革製品を使う際には、色移りしにくい対策をとることが大切です。

続いては、革製品の色移りを防止する方法について紹介します。

 

1.水に濡れないようにする

出典:HERZ 革鞄/ハンドメイドレザーバッグのHERZ公式サイト

特に雨の日は、注意が必要です。

また、夏場の汗をかく時期もリスクがあり、革製品と汗で濡れた服が擦れて、色移りしやすくなります。

白やベージュなど、薄い色の服に色移りすると目立ちます

汗をたくさんかくような季節には、ショルダーバッグでも手持ちにするなどの工夫をすることが、色移り防止策のひとつです。

 

レインカバーやブーツカバーを利用する

出展:コレキテル

突然の雨が降ってきた時、折り畳み傘を持っていたとしても、バッグにかかる雨までは防ぎきれません。

画像のようなレインカバーを持っていれば、すぐにかぶせることができ、シミの原因からバッグを守ることができます。

丈夫な素材を選べば繰り返し使えるので、コスパが高いです。

通気性は悪くなるので、長時間付けたままにしないでください。

屋根のある所や室内に来たら、レインカバーに付いた雨を拭いて、外しましょう。

出展:フェリシモの雑貨

ブーツカバーも、様々な種類があります。

選ぶポイントは、以下の通りです。

  • 水たまりに入っても問題のない、丈の長さ。
  • ジッパー付きで、脱ぎ履きしやすい。
  • ボトムスの裾(すそ)も入るよう、履き口を絞ることができる。
  • 靴底に、滑り止め加工が施(ほどこ)されている
  • バッグに入るコンパクトさ。

ブーツカバーは、レインコートのように柔らかい素材なので、折りたたんでラクに持ち運べます。

出展:楽天市場

ヒール専用のブーツカバーや、見た目を損ねないデザインもありますので、持っている靴に合う商品をお選びいただけます。

 

スカーフでアレンジもできる

出展:with

ハンドルやショルダー部分にスカーフを巻けば、服に色が移る心配が減ります。

一般的なサイズのスカーフを折って巻く方法もありますが、バッグ用の巻きやすい細いタイプも販売されていますよ。

柄や色を変えれば印象も変わり、コーディネートの幅を広げるのに一役買ってくれるので便利です。

(スカーフ自体には色が移ってしまうので、革製品専用として使いましょう。)

 

2.防水スプレーを使いメンテナンスする

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水による色移りを防ぐために、防水スプレーを使って撥水(はっすい)効果を維持する事も有効です。

元々、革は水に弱い素材のため、雨で濡れるとシミの原因にもなりかねません。

革製品を長く使うためにも必要なメンテナンスですので、月に1回程度は防水スプレーを使うと良いでしょう。

 

3.色落ち防止スプレーを使う

出展:Amazon

この記事で、革の色落ちを防止する「専用スプレー」があると知った方も、いらっしゃるでしょう。

スプレーをかけることで、色移りを防いでくれる優れものです。

  1. 革をブラッシングし、落ちない汚れは、クロスを使ってクリーナーで落とす。
  2. 新しいクロスで、余分なクリーナーを拭き取る。
  3. クリーナーを使ったところや、革が乾燥している時は、保革クリームを薄く塗り広げる。
  4. 新しいクロスで、余分なクリームを拭き取る。
  5. スプレーをよく振り、30㎝くらい離れた場所から噴霧(ふんむ)する。
  6. 風通しの良い日陰に、約1時間置いて乾かす。
  7. 5と6の工程を、2~3回繰り返したら完了。

革の風合いを損なわない・起毛皮革にも使える製品もありますので、用途に合わせて選びましょう。

大切な革製品や衣類を守るため、買っておくことをおすすめします。

 

4.正しい方法で保管する

湿度も色落ちの原因になるため、正しい方法で保管する必要があります。

直射日光の当たる場所は避け、クローゼットは空気の循環が悪い場所なので、時々開けて換気しましょう。

収納場所に物を入れ過ぎると、湿度が上がりやすくなります。

除湿効果を高めたいなら、クローゼット用の小型の除湿器も便利です。

コードレスにすれば電源の心配もないですし、繰り返し使えます。

 

おすすめ色移り防止スプレー4選

革製品に使える、色落ちスプレーを4つご紹介します。

 

1.Collonil(コロニル)/色落ち防止スプレー:100ml

出典:楽天市場

コロニルの色落ち防止スプレーは、靴の内側にある皮革から、靴下への色移りを防止するスプレーです。

お手入れ用品として、世界的に使われているブランドですので、安心して使える商品です。

  • 色落ち防止スプレーを詳しく知りたい方は、販売サイト(楽天市場)から。

 

2.SAPHIR(サフィール)/カラーストップスプレー:150ml

出典:楽天市場

サフィールは、フランスのシューケアブランド。

1925年にパリ万国博覧会で金賞受賞し、その品質の高さと品揃えの豊富さで、靴メーカーや靴職人など靴のスペシャリストからの評価も高いブランドです。

革の表面をコーティングすることにより、色を定着させる効果があります。

靴の外側だけでなく、内側(インソール側)も使うことができます。

  • カラーストップスプレーを詳しく知りたい方は、販売サイト(楽天市場)から。

 

3.OKIDOKI(オキドキ)/皮革色落ち防止スプレー つや用:480ml

出典:Yahoo!Japanショッピング

皮革製造の専門家が開発した、色落ち防止スプレーです。業務用でたっぷり使えるのも嬉しいポイント。

こちらはツヤ革用なので、ツヤなしの革には使用できません。

写真以外に、半ツヤ用のスプレーもありますので、お手持ちの革製品の種類をよく確認して選びましょう。

 

4.ツヤなし色止めスプレー レザートップM:420ml

出典:Yahoo!Japanショッピング

高級樹脂を使用したツヤなしの色落ちスプレーです。

ツヤなしという事にはなっていますが、完全にマットな仕上がりになるわけではなく、ツヤっぽい仕上がりになることもあります。

使う際には、まずは目立たない部分で試してから、全体に使いましょう

 

レザーコートも色落ち予防に効果的

出展:I☆N FACTORY

レザーコートとは、レザークラフトの仕上げなどに使われる、コーティング剤です。

3種類あり、それぞれ仕上がりのツヤ感が違いますので、好みでお選びください。

  • ツヤ無し:レザーコート マット
  • 自然なツヤ:レザーコート
  • ツヤが目立つ仕上げ:レザーコート ハイグロス

革の表面にアクリルの膜を作り、色移りだけでなく、汚れも付きにくくなります。

  1. 革をブラッシングし、汚れがあればクリーナーでキレイにしておく。(スプレーの使い方の手順1~4を参照)
  2. 使う分のレザーコートを、プラ容器などに移す。
  3. 筆で、革に塗り広げる。
  4. 風通しのいい日陰で、十分乾燥させる。
  5. 少し革を擦ってみて、まだ色移りするなら、レザーコートを重ね塗りする。
  6. しっかり乾かしたら完了。

レザーコートは水溶性なので、革への浸透もいいです。

※敏感肌の方や、アレルギー性皮膚炎の方は、アクリル樹脂が素肌に触れると、炎症を起こす可能性があります。

 

革の色移りを防止して不満0に!

出展:Amazon

今回は、革製品の色移りの原因や、防止方法について紹介しました。

革製品の色落ちや色移りは、大切な洋服や革製品自体を傷めてしまいます。

長く革製品を愛用するために、この記事を参考に対策をしてみてくださいね。