革製品を「染めQ」で染め直す!靴・革ジャン・財布などの色落ちを自分で補色しよう

皆さんは、革の染め直しをご存知ですか?

DIYの流行により、店頭や通販にも染め直しの商品が豊富に並ぶようになりましたね。

お気に入りだった財布・バッグ・ジャケットなどの色が落ちて、使わなくなってしまった経験がある方もいらっしゃるでしょう。

実は、色落ちしてしまった革は、染め直しをすることができるのです。

しかし、補色剤の選び方を間違えると、色合いを取り戻すどころか、デリケートな革の質を落とすことになりかねません。

そこで使えるのが、染めQ(キュー)という商品です。

正しい使い方をすれば、革でもキレイに着色できるアイテムとして、話題になっています。

今回の記事では、そんな染めQを使った、革用品を染め直す方法などをご紹介します。

 

なぜ革の色は落ちるのか?

出展:Amazon

革製品の色付けはタンナー(革を作る人)が行い、「染料」や「顔料」で染められています。

  • 染料仕上げ:革の繊維に色を染み込ませる。
  • 顔料仕上げ:革の表面に色を乗せる。

双方を比べると、染料仕上げの方が色が落ちやすいです。

なぜ顔料仕上げの方が落ちづらいかというと、ペンキのように革を色でコーティングするするため、色がしっかり固定されるからです。

だとしても、タンナーの技量やどんな染料を使っているかによって、色落ち・色移りすることがあります。

これは、革製品の特性上避けることができず、仕方のないことです。

それでは、染料・顔料はどのようなタイミングで落ちてしまうのでしょうか?

 

雨や汗による色落ち

革製品は基本的に水に弱いため、濡れてしまうと色が落ちやすくなります。

外出先での突然の雨や、飲み物をこぼしたときに対応できるよう、専用のタオルを持ち歩くと安心です。

また、見落としがちなのが汗による色落ちです。

財布やバッグなどは汗が付きにくいですが、衣類などの革製品は汗が原因で色落ちしてしまうこともあります。

衣類では、襟や脇部分が特になりやすく、そのままにしておくといやな臭いも出てきてしまいます。

毎日のブラッシングでチェックするようにし、気になることがあれば専門のクリーニング店に相談してみましょう。

 

日焼けによる色落ち

出展:sot

革製品に用いられる革も、もともとは動物の肌ですから、人間の肌と同様に日焼けをします。

この日焼けは、革に含まれるタンニンや油分が酸化して起こるもので、色褪せ・くすみが起こりやすい部分です

例えば、革製品のお手入れで乾燥の工程がありますよね。

そこで「風通しの良い日陰」と説明があるのは、革の日焼けを防ぐためなのです。

しかし、日焼けにはデメリットだけでなくメリットもあります。

ポイントを押さえれば、日焼けはエイジングに良い影響を与えてくれますよ。

 

擦れなどによる色落ち

革製品は、表面を擦ってしまうとキズが残りやすく、時にはキズだけでなく色が落ちてしまうことも多いです。

  • 財布を落とした。
  • ジャケットを擦った。
  • 長年の使用により、バッグの角などが白くなってきてしまった。

このように、直接的に革の表面が擦れてしまった場合に、色落ちや削れが起きてしまいます。

革靴については、自分の足に合っていないものを履いていると、擦れが起きやすくなります

変な歩き方にならないよう、足の大きさ以外に幅や甲のサイズもしっかり確認しておきましょう。

 

革の染め直しに使える染めQとは?

出展:楽天市場

染めQとは、塗装に必要な商品をまとめたシリーズ商品です。

補色に使うのは以下のもので、革以外に布・金属・プラスチックなどの塗装もできる万能アイテムです。

染めQエアゾール 手軽さ一番、革製品のカラーチェンジに
染めQエアゾール 海・UMIシリーズ 海の輝きを色に落とし込んだ製品
染めQ原色 エアブラシ専用で、繊細な色付けが可能
染めQ原色 フラットベース 染めQ原色に混ぜる(容量比は60%以下)と、ツヤを抑えた仕上がりに

塗装と言うと、ペンキのように上から色を塗るイメージで、せっかくの革の風合いをなくしてしまうと心配になるかもしれませんね。

でも、染めQは革の見た目をほぼ変えことなく、色はしっかり塗ることができるのです。

その理由は、スプレーから出る「ナノ単位」の細かい粒子のおかげ。

その粒子は、素材に密着する力が強く、引っ張る・ねじるなどの負荷がかかっても色が割れません

水気が少ないため乾くのも早く、希望の色になるまで重ね塗りをしてもOKです。

染めQ原色は容量が多いため、塗る範囲が広いときに向いています。

 

濃い色から薄い色にしたいときはベースコート

出展:楽天市場

薄い色から濃い色に補色できても、その逆はできないことが多いです。

そんな中、「今まで使っていた革製品の印象を変えたい!」という人の声に応えたのが、染めQベースコート。

染めQのカラーをスプレーする前に使うと、元が濃い色でもカラーチェンジすることができます。

ベースコート自体は、白ではなくクリーム色に近いです。

防水・撥水加工された革は、弾いてしまうので使えません

まずは目立たない場所でテストして、問題なければ全体にスプレーしましょう。

 

色を剥がれにくくするには下地から

出展:楽天市場

こちらも染めQから発売されている、「ミッチャクロン」という商品です。

色をスプレーする前に、下地として吹きかけておくと、色が落ちにくくなります

ミッチャクロンの色は透明で、革の色を損ねません。

するとしないのとでは、色落ちの差が大きくなるので、使うことをおすすめします。

 

染めQのデメリット

出展:楽天市場

染めQを厚塗りすると、塗ったすぐあとはキレイでも、徐々にひび割れが目立つようになります。

これは、脱脂を十分に行わなかったり、ミッチャクロンのような下地を使わなかったりすると顕著に現れます。

触る・曲げ伸ばしすることでも、色落ちは早まります。

また、シンナーのにおいが強めなので、風通しの良い場所で使ったとしても、気になる方はマスクも付けましょう。

においが残った場合は、陰干しをしてください。

そして、染めQのメリットは革の素材感を保つことですが、手触りが変わります。

本革のしっとりした感触が、色を塗ったことでサラサラになるようです。

 

塗装を失敗したらリムーバー

出展:Amazon

「思った色にならなかった」「補色したくない所に色が付いてしまった」などのトラブルが起きたら、染めQリムーバーで修正します。

染めQリムーバーにはソフトとハードがありますので、革にダメージが少ないソフトを選びます。

 

自宅で染め直しする前に道具の準備!

出典:染めQ

しかし、軽度なものであれば、自宅で染め直しの修復をすることも可能です。

染め直しと聞くと難しく感じるかもしれませんが、専用の染料も販売されており、未経験でも簡単に染め直しができます。

まずは、以下の道具を準備しましょう。

 

馬毛ブラシ

革の表面に付着した塵や埃を、ブラッシングにより払い落とします。革製品の美しさを保つために必ず必要なアイテムです。

 

染料

布(クロス)にとって塗布するタイプや、スプレーで噴霧するタイプなど、様々な染料があります。

 

革専用のクリーナー

ブラッシングでは落とせない、表面に残った余計な油分や古いクリームを落とします。

汚れの上から染め直すと、仕上がり後に着色が剥がれてしまうことがあるので、省かないようにしましょう。

 

クロス

革専用のクリーナーを塗るときに使います。

クロスは店頭や通販で購入可能ですが、使い古しのTシャツやフランネル生地などでも代用できるので、使いやすいもので大丈夫です。

 

仕上げ材:艶出しの保護スプレー

染め直しを行った後、艶出しの為に使用します。

保護スプレーの効果は光沢のみならず、革を日差しから守り、汚れも付きにくくしてくれます。

 

自分で染めてみよう!染め直しで修復するやり方

出典:LEMONGASUI

革製品の染め直しにはいくつか種類がありますが、基本的には「染料を再び塗布する」という作業になります。

今回は、扱いやすく人気の”スプレータイプ”の染料についてご説明します。

※染め直しをする際は、換気の良い場所を選んで新聞紙の上で行い、金具などが付いている場合はマスキングテープなどで、革以外の部分に塗料がかからないようにしてください。

 

1.下準備:革のクレンジング

まず初めにクリーナーを使い、表面に残っている余計な油分と水分を取り除いていきます。

いらないタオルなどの布地に、クリーナーを少量含ませて全体を拭いてください。

クリーナーを使わないまま染料を塗ってしまうと、汚れを染料で閉じ込めることになるので、必ずきれいに落としましょう。

 

脱脂は入念に

出展:楽天市場

脱脂とは、古いワックスや油分を落とすことです。

革に油分が残っていると、塗った色が剥がれやすくなるため、塗装前の下処理として行います。

「染めQクリーナー」を使い、補色したい場所の油脂を取り除いてください。

 

2.色を付けたくない部分にマスキング

補色したくない部分には、革を傷つけにくいマスキングテープを貼ります。

凹凸があると貼りにくいですが、ここをしっかりやれば仕上がりがキレイになるので、丁寧に貼りましょう。

また、革製品がすっぽり入る段ボールを用意し、新聞紙を周りに敷き詰めます。

スプレーが風に舞って他の物に色がつかないようにと、片付けしやすくするためです。

新聞紙が風で動いてしまうなら、テープで固定します。

また、手に塗料が付くのを防ぐために、使い捨ての手袋をはめます。

手の形に密着するタイプの方が、作業がしやすいです。

下準備が出来たら、いよいよ染料の着色に入っていきます!

 

3.着色

今回使用するスプレーは超微粒子スプレーとなっており、表面に塗布するだけで素材の内部まで塗料が染みます。

使い方も簡単です。

  1. スプレーを1分間よく振り、素材から10~15cmほど離して、均一になるよう薄く吹きかけます。
  2. 噴霧したら、5分ほど時間をおいて再度スプレーしてください。
  3. 3回ほど塗布して、薄いようでしたらもう一度塗布します。
  4. 風通しの良い日陰で、30分くらい乾燥させます。
  5. 艶出し用ワックスを、2~3回に分けて薄く吹きかけたら完了です。

スプレータイプは、少ない工程で仕上げられるのでおすすめです。

艶出し用のワックスで塗り上げると、より一層綺麗な仕上がりになります。

吹きかける時のポイントは、手を素早く動かすことです。

一か所に染料が付くと色ムラになる可能性があるので、ささっと行いましょう。

 

1.染めQ

出典:染めQ

今回説明させて頂いた商品です。超微粒子塗料スプレーという新しいタイプの染料です。

手軽に染め直し出来る点が最大の利点です。

 

サフィールカラー補修クリームでの染め直しについて

出展:amazon

サフィールの補修クリームは、絵の具に似たチューブタイプの染料です。

このクリームの利点は、修復可能な範囲が広いことです。

色ムラだけでなく、革に付いた傷や色がはげてしまった場所に塗れば補修することができます。

修復前の状態によりますが、小さなものでしたら自然な仕上がりでカバーしてくれますよ。

乾燥後の革の柔軟性もほぼ損ないません。

また、スプレータイプとの違いは色の調合ができることです。

カラーの種類が非常に多いので、自分の求める色味にかなり近づけられると思います。

 

革を染め直すおすすめ店舗3選

先ほどご紹介した染め直しは、自宅でも比較的簡単に出来るやり方です。

本格的に染め直しをしてもらいたいという方は、少し予算はかかってしまいますが、実店舗に持ち込むのも一つの手段です。

業者に染め直しを頼む際の、おすすめな店舗をご紹介します。

 

1.修理工房プラスアップ

出典:プラスアップ

宅配専門の店舗のため、近くに実店舗がない方におすすめです。

取り扱っている製品の幅も広く、家具の染め直しも可能となっています。

修理工房プラスアップの公式サイトはこちらから。

 

2.革研究所

出典:革研究所

関東を中心に店舗を展開しており、こちらもまた幅広い革製品の染め直しを行っています。

革研究所の公式サイトはこちらから。

 

3.arte・piel(アルテ・ピエル)

出典:arte piel

大阪に店舗を構えており、バッグ、靴のクリーニング&修復に特化したお店です。

こちらでは文化財修復技術を応用したカラーリングをしており、美しく仕上げる事が可能です。

アルテピエルの公式サイトはこちらから。

 

革製品を染め直して購入したときの色合いを取り戻そう

出展:Amazon

革製品には高価な物も多く、思い入れのある品であることが多いのではないでしょうか。

そんな大切な革製品を、染め直しという技術を使い、初めて手にしたときのような色合いを取り戻すことで、またそこから何年も使えます。

革製品はデリケートですが、愛着を持って手入れすれば、長く使える素材です。

もしも諦めていた革があれば、自宅で染め直してみてくださいね。