革製品に詳しい人が口にする「革のシボ」、漢字で「皺」と書き革の表面を覆う皺(シワ)の事です。
革の表面に作られる縮緬のような膨らみは、革製品に表情を持たせる事が出来ます。今回はこの革のシボに関して、作り方やおすすめブランドなどを調べてみました。
革のシボ・シボ感とは?
革素材は、いくつかの工程と時間をかけることにより完成されます。皮を鞣(なめ)し、革の表面を磨き、財布やバック、手帳や靴など様々な革製品が作られるのです。
革のシボは、革をしぼませて皺を作る加工を行います。
使う動物、体の部分によって皺の寄り方や大きさ、そして膨らみ具合が違ってきます。
出展:レザー姫路本陣
シボの大きさはそれぞれの革の繊維の密度によって変わってきます。
- 大きく、深いシボ 首や肩、繊維が大きい部位。
- 粒が細かいシボ 背中や腰、肌の肌理が細かい部位、均一にシボができる。
- 大きく、ぶくぶくしたシボ お腹から足にかけての部分、もっとも繊維が緩く肌理も粗い。
シボはその作り方、どの部分の革を使うかによって大きさや深さが違ってきます。革に個性を与え鞄や財布などに表情を与えていきます。
革のシボの作り方
出展:有限会社 松本皮革製造所
シボは革に加工で皺を寄せて作る事、以前は職人が革を一枚一枚手で革を揉んでシボを作っていました。現在はいくつかの方法があります。
- 空打ち 鞣した革を回転ドラムに入れ、革を撹拌それによって大小、深みがある皺を作る。(鞣しが終わった後に、皺を機械で揉む形に)
- シュリンクレザー 鞣し加工中、液体に革を漬け込む際に、皮を縮める液体を加え革を締める事でシボを作り出す。
- 型押し 付けたいシボの模様を革表面に押し付けて型押しで皺、模様を作り出す。
革に表情を持たせるシボ、その大きさは肌理の細かさ、また深さなどでそれぞれに合った革製品に加工されます。
シュリンクレザーのメリットとデメリット、手入れ方法などをまとめた記事がこちらです。
革のシボを使っているおすすめブランド5選
シボ革を使って様々な革製品を取り扱っているブランドを紹介しますね。
1.HushTug
性別や年齢を問わないシンプルなデザインで、ビジネスでもプライベートでも使える製品が揃っています。
HushTug レザートート(ブラック)の購入はこちらから。
HushTugの公式サイト。
2.土屋鞄製造所
出展:土屋鞄製造所
シボ革など上質な革のカバン、財布など革製品全般を扱っています。
土屋鞄製造所の公式サイトはこちら。
3.Valextra(ヴァレクストラ)
出展:Amazon
イタリアミラノで1937年に創業されたブランド、最上級のシボ革を使った革製品を取り扱っています。
Valextraの公式サイトはこちら。
4.COACH(コーチ)
出展:Amazon
イタリアを代表するブランド、COACHも質のいいシボ革を使った商品をたくさん取り扱っています。
COACHの公式サイトはこちら。
5.SLOW(スロウ)
出展:Amazon
日本職人が手間暇かけて、シボ革を使った良いバッグを作っています。
SLOWの公式サイトはこちら。
シボ革の良さが解る製品ばかりです。試してみてはどうですか。
革のシボの表情の違いを楽しもう
革のシボについて調べてみました。シボの有無で、革の表情に大きな差ができることが分かりましたね。
動物の皮が鞣され革と変わり、表情を与えるためのシボ加工。革の種類、体の部位に寄って皺の撚れ方などが違い、革に個性を与えていきます。
バックや財布、時には靴にも使われるシボ革、一つ一つ違う個性を楽しみたいですね。