革靴のクラックとは?原因や対策、補修する方法についてご紹介!

革靴を履いているとシワが出てきたり、ひび割れができてしまったという経験をした人も多いはずです。

そこで、今回は革靴のひび割れ(クラック)の原因や補修する方法についてご紹介します。

革靴のクラックとは?


クラックという言葉はあまり馴染みがない言葉かもしれません。

英語だと「crack」と表記し、裂け目やひび割れという意味があります。革靴でのクラックとは、革靴に履きジワが深く刻まれていってひび割れる現象のことをいいます。

革靴にクラックがあると見た目が悪くなりますし、防水性も悪くなるので使い勝手も悪くなってしまいます。

革靴がクラックしてしまう原因

革靴は牛や馬などの動物の皮(皮膚)を使っています。

人間の皮膚が強い刺激や過度な熱を受けたりするとダメージを受けるのと同じで、革も動物の皮膚なのでデリケートなものです。

そのため歩行時の足の動きによって靴の先に圧力がかかり、普通に使用するだけでも革靴にはシワが発生してしまいます。

また、売られている状態の革製品はオイルを含み磨き上げられているので艶や光沢をもった製品になっていますが、使用する中で汚れがつくことで輝きが落ちて革は弱っていくのです。

では、具体的にどのような原因で革靴がクラックするのかご紹介します。

クリーナーを使わないケアはNG

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”乾燥したらクリームを塗るだけ”になっていませんか?目に見える汚れだけでなく、古いクリームや塵など見えづらい汚れも落とさなければなりません

汚れや古いクリームを落とさないままだと、新しいクリームの浸透が悪くなるためです。クリームの保革効果を十分に発揮できなくなってしまいます。

また、目立つ汚れになると洗浄力の高いクリーナーでなければ落ちない場合もあります。pHが高い分、革への刺激が強いのでできるだけ避けたいところです。

乾燥

革製品にとって一番の敵は乾燥です。人にも皮膚呼吸というのがあるのと同じで、革は呼吸する素材です。

また、適度の潤いがなければ肌荒れやひび割れするように、革製品も乾燥するとクラックが生じやすくなります

定期的なケアを怠らず、皮革に潤いを与えるようにしましょう。

クリームの塗りすぎ

クリームの塗りすぎもクラックの原因です。

革にはある程度の通気性がありますが、クリームでベタベタにしてしまうと革が窒息してしまい通気性がなくなってしまいます

(例えばロウはクリームによく配合される成分ですが、コーティングする効果があるので重ね塗りにより通気性が悪くなります。)

また、人間で例えると薬を常用している状態に近くなります。適度な用法が一番効果が現れやすいように、クリームも適度に塗ってあげなければ逆効果です。

寿命や天候による劣化

過度な手入れや使用頻度が高い場合、革靴の劣化スピードは早くなります。

また、道路からの照り返しが強い日や雨の影響をダイレクトに受けるので、天候にも左右されますね。

革靴の寿命について、詳しく知りたい方はこちらの記事から確認できます。

革靴がクラックしてしまった時の補修方法

革靴のクラックを補修するには、汚れを落とし油分と栄養を与えることで目立たなくなります。
次の流れで補修してみましょう。

革靴のクラックを補修するために用意するもの

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革靴のクラックを直すためには、いくつかの道具が必要です。補修するまえに、まずは下記の7つを揃えておきましょう。

  • 馬毛ブラシ:履いたときに付いた塵や埃を掃うものです。
  • 山羊毛ブラシ:毛が細く、密度が濃いブラシです。主に靴磨きの仕上げに使われます。
  • 靴クリーナー:革靴用の汚れ落としです。やすりをかける、色ムラがある場合は色付きにします。
  • 紙やすり:ひび割れを削る用と仕上げ用、2枚用意します。
  • 靴クリーム:皮革に潤いを与えます。
  • 布(クロス):ブラッシングで落とせない汚れや磨き上げに使用します。
  • 防水スプレー:水と汚れから革を保護します。

大体のものは靴屋で購入できます。布(クロス)は、着古したシャツや適当なタオルでも大丈夫です。

革靴のクラックを補修する手順

革靴のクラック補修に必要な道具を揃えたら、実際にやってみましょう。靴紐は、作業前に外しておきます。

1.馬毛ブラシでブラッシングする

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ブラッシングは、革靴の手入れをする際にクリームやワックスを綺麗に塗るための大切な工程です。

かなり軽度のクラックの場合は、ブラッシングだけで目立たなくなることもあります。革靴の手入れの基本であるブラッシングから行いましょう。

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2.靴クリーナーで汚れを落とす

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ブラッシングである程度ホコリや汚れを落としたら、クリーナーで汚れを落とします。塗り過ぎに気を付けましょう。

清潔なクロスに靴クリーナーを少量付け、革靴の汚れた部分に薄く広げます。そしてクロスを持ち替え、汚れていない面で汚れを拭き取ってください。

クリーナーで汚れを取り除くことで、革の通気性を確保できますよ。

3.紙やすりで削る

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クラックしている部分を目立たなくするには、削ってしまうのが有効です。

ひび割れしている部分を目の細かいもの(240番くらい)から使って、少しずつ地道に削っていきます。削りすぎないよう必ず細かいものから使いましょう。

革靴のクラックが他の面と同じくらい平坦になったら、目の粗いやすり(400番くらい)で仕上げます。

クラックの程度が低い場合は、無理に紙やすりで削る必要はありません。

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4.靴クリームを塗る

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クリームは色々な種類がありますが、唯一の注意点として靴の色に合わせたクリームを使用するようにします。

クリームを新しい布(クロス)に少量とり、靴全体に塗り込んでください。クリームを塗りすぎたり均等に塗らなかったりすると、革にシミを作る原因になります。

円を書くように薄く塗り広げた後、新しい布に取り換えて乾拭きして余分なクリームを拭き取ります。

以下のような専用の補修クリームを使う方法もあります。調合して近い色味を作れますし、光沢も出せるので自然な仕上がりになります。

5.山羊毛ブラシでブラッシングする

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クリームを塗ったら、仕上げにブラッシングです。山羊毛ブラシはクリームを均一に馴染ませる効果があり、磨き上げとしても使われます。

色付きのクリームがついたブラシは兼用せず、使い分けましょう。別の革製品に色移りすると見た目が悪くなってしまいます。

この手順でクラックは目立たなくなり、ピカピカに光沢を出せるようになるはずです。

6.防水スプレーを噴霧する

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水や汚れを防ぐ為に防水スプレーを全体に噴霧します。以下が注意事項です。

  • シミ予防のため、革靴から30cm以上離してください。まず目立たない場所でテストしても良いですね。
  • 玄関や庭など、通気性の良い場所で風上から行いましょう
  • 使用時に液体が床に垂れるので、気になる方は新聞紙などを敷いてください。

防水スプレーを選ぶポイントは、フッ素系かシリコン系かチェックすること。通気性が保たれるのはフッ素系です。

シリコン系の方が防水性は高いですが、表面を撥水成分が覆ってしまうので皮革との相性は良くありません。

最後に、風通しの良い日陰で乾燥させたら完了です。これにより手入れの状態を長く維持できるようになりますよ。

革靴をクラックさせないための予防方法

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革靴のクラックの補修にも限度はあります。より長持ちさせるには、日々こまめに手入れを行って予防することが大切です。

革靴を長持ちさせるためにどのような手入れが適切か、見ていきましょう。

ブラッシングで汚れを落とす

革靴に付いた埃や塵は、皮革の潤いをうばうので乾燥しやすくなります。できるだけ毎日ブラッシングをするようにしましょう。

家に帰ってきたら軽くブラッシングをして汚れを掃い、革の通気性を確保するのがベストです。

定期的にクリーナーでリフレッシュする

少なくとも、月に1回はクリーナーで汚れや古いクリームを落としましょう。

革の乾燥を防ぎ、栄養を補給させてあげることでクラックやシワを防げるようになります。また、ピカピカの輝きも取り戻せるようになります。

毎日同じ革靴は履かず、休ませる

お気に入りの靴はいつも履きたいものです。しかし、1足だけを履き続けると靴がくたびれてしまうため、3足くらいをローテーションしながら履くのが良いとされています。

1日履いたものは、1日寝かせましょう。靴を適度に休ませてあげることで、休息の時間が与えられるのでクラックする可能性が低くなります。

シューキーパーを利用する

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シューキーパーとは、革靴を履いていない時に靴の内部に入れる足形の道具です。シューツリーとも言われています。

革靴のつま先まで伸びるように調節して入れておけば、日中にできたシワを伸ばしてくれます。

特に木製がおすすめで、除湿や除菌作用が得られる他、木の香りが芳香剤となってくれるものもあるんですよ。

シューキーパーに似た「シューストレッチャー」という道具もあります。用途が少し違うので、詳しくはこちらの記事から。

防水スプレーをかける

手入れ初心者用のスターターセットにも防水スプレーが含まれるくらい重要な道具です。防水スプレーをかけておくと、雨水に含まれる汚れなどから守ることができます。

水や汚れは積もりに積もってクラックのきっかけになるので、保革も大切ですが、防水対策も大切です。

深いクラックは修理を依頼する

深いクラックの場合、自分で補修するにも限界があります。また、クラックの補修に紙やすりと聞いて、自分にできるのか不安な方もいらっしゃるかもしれませんね。

そのときはプロの手に依頼しましょう。修理の経験を積んでいるので安心して任せられます。

ただ、深いクラックは元に戻すというより目立たなくするという対処なので、その点を踏まえておきましょう。補修後に手入れも行ってくれるのでクラックしにくくなっています。

料金については、皮革の種類や状態で変化するのでまずは相談してみると良いですね。

革靴を正しく手入れしてクラックに注意しよう

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革靴のクラックの原因とその対処方法、日々の予防方法についてご紹介しました。

靴が綺麗だと自然と身が引き締まりますし、見た目にも好印象を与えます。革靴にクラックができたときは、参考にして補修してみてくださいね。