みなさん、革靴のお手入れはしていますか?
クリーナーでの汚れ落としや、保革クリームでのメンテナンスは、革靴の寿命を延ばす上で不可欠です。
しかし、お手入れをした後に「革靴がすごくツヤツヤしていて嫌だ!」と感じたり、購入した新品の革靴がやけにツヤツヤしていて困ったことはありませんか?
今回は、そんな「ツヤツヤ」を消すための方法をご紹介します。
この記事でわかること
革靴のつやの原因は使用するレザークリームの種類にあった?
はじめに、革靴につやが出てしまうのはなぜか、その原因について解説します。
革靴につやが出る原因は、みなさんがお手入れの際に使っているクリームにあり、自分の好みのつや、質感に仕上げるには、日頃のメンテナンスに用いるクリーム選びが非常に重要です。
それでは革靴のケアに使われるクリームの種類について紹介していきます。
1.乳化性シュークリーム
出典:Amazon
まずは基本の乳化性クリームです。
革靴の日常的なケアにおいては最も重要視されているアイテムで、使用している方も多いのではないでしょうか。
主成分は「水、油脂、蝋」からできており、主に革の栄養補給に使われます。つやを出す効果はほとんどない上、これさえあれば、基本的なケアは十分まかなえるので、革靴に不必要なつやを出したくないという方は、乳化性クリームだけでもいいかもしれません。
2.油性シュークリーム・ワックス
出典:Amazon
シューポリッシュとも呼ばれる、油性のシュークリーム・ワックスも人気ではありますが、実は油性のクリームには革に潤いや栄養を与える効果はほとんどありません。
主成分は「蝋、油脂」からできており、革につやを出すためのクリームです。
革靴につやを出したくない方には必要のないアイテムといえます。
3.デリケートクリーム
出典:Amazon
デリケートクリームは革質が柔らかく、シミになりやすい天然皮革のケアに用いられるクリームです。
主な主成分は乳化性のシュークリームと似ていますが、水分の含有量が多く、乳化性クリームよりもつやの出にくいクリームとなっています。
デリケートな素材にも使えるということもあり、汎用性の高いクリームですので、乳化性クリームでもつやが気になってしまう方は、デリケートクリームを使うのもおすすめです。
革靴のつや消しをする時に注意する事
出典:Amazon
続いて、既につやが出ている靴のつや消しについて紹介していきます。
まず、つや消しを行う靴が「つや消しが可能」な革の種類かどうか、確認をしてから行いましょう。
つや消しを行う際には、つや消しクリームや、つや消しスプレーを使用しますので、使用できるクリームについて注意書きをきちんと読んでから行って下さい。
エナメル革や爬虫類などの特殊な革や、スエード、ヌバックなどの起毛革には使用できないことが多いです。
革靴のつや消しをする前に準備するもの
それでは、つや消しに必要な物をご紹介していきます。
つや消しに使用するものは、主につや消しクリームか、つや消しスプレーです。
それぞれについて、準備が必要なものをみていきましょう。
1.つや消しクリーム
必要なもの:つや消しクリーム、ブラシ、綺麗な布2枚
2.つや消しスプレー
必要なもの:ブラシ、新聞紙、つや消しスプレー
どちらも必要な物は多くなく、簡単に揃えられそうですね。
革靴のつや消しをする方法・手順
次に、つや消しの方法・手順をみていきましょう。
1.つや消しクリーム
①まず、革靴の汚れを取るために、ブラッシングをしましょう。(優しく撫でるように)
②綺麗な布に軽くクリームをつけて、拭き取るように磨きます。
③まんべんなく塗ったら、仕上げに綺麗な布で乾拭きを行います。
④乾くまで、しばらく日陰の風通しの良いところで放置しましょう。
※シミや色落ちの可能性があるため、使用前には必ず目立たない部分で試し塗りをしてください。
2.つや消しスプレー
①まずは、ブラシで革靴の汚れを取ります。(優しく撫でるように)
②新聞紙の上に革靴を置きます。革靴の中にも新聞紙をつめると、より良いです。
③つや消しスプレーを近づけすぎないように気をつけ、靴の中にかからないよう、靴の表面にかけます。(スプレーは使用前にしっかりと振ります。)
④まんべんなくかけたら、しばらく放置してしっかり乾燥させます。
革靴のつや消しをしてマットな風合いを楽しもう
今回は、日頃のメンテナンスでつやを出さないためのクリーム選び、つや消しクリーム・つや消しスプレーを使用したつやの消し方をご紹介しました。
上品なつやのあるドレッシーな革靴も良いですが、マットな質感の革靴もオシャレで良いですよね。
なによりも自分好みのつや、質感の革靴を身に着けることで、より一層靴への愛着が沸くと思います。
自分なりにアレンジした一足ができあがりますように。