革靴の見えている範囲のお手入れはするけれど、靴底のお手入れはあまりした事が無い!という方も多いのではないでしょうか?
普段履いていて一番ダメージを受けやすいのは常に地面に擦れてしまう靴底です。長く愛用するには、やはり定期的にケアをしてあげる事が大切なのです。
そこで今回は、レザーソール(靴底)のお手入れ方法やコツ、オススメのレザークリーム等をご紹介していきます。
この記事でわかること
履く前の手入れがカギ!新品レザーソールの手入れ方法とは?
レザーで出来ている靴底はアスファルト等の路面で傷付き、とても削れやすいというデメリットがあります。
しかし、新品の状態の時にお手入れしておく事で削れにくくする事は出来ます!その方法は「保湿する事」です。
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保湿や靴の栄養補給ができる「M.モウブレィのレザーソール専用栄養剤」を新品レザーソールに塗り込みます。
レザーは潤いが無いと地面との摩擦により削られてしまいます。
潤いを与えることで柔軟性が増し、ソールの摩擦が軽減されるという効果があるので、新品の時にケアしておくと何もしないより磨り減りは少ないです。
どのタイミングで使うのか、どうやって塗るのかなど正しい手入れ方法を知りましょう。
革靴レザーソールの手入れ方法とは?
靴の裏は地面との摩擦により傷が付き、毛羽立ってしまいます。
レザーソールはこのような状態になりやすく、放っておくと穴が開いてしまい履けなくなってしまいます。
そうなる前に日々のお手入れを欠かさないようにしましょう!では、レザーソールのお手入れ方法を手順に沿ってご紹介していきます。
手順① ブラッシングで汚れ取り
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ソールは常に地面と接触しているので、チリやホコリ等でとても汚れています。馬毛ブラシを使って細かい汚れを落とします。
手順② クリーナーで汚れを落とす
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ブラッシングでホコリ等を落とした後は、表面の汚れの除去作業です。「M.モウブレィのステインリムーバー」を使用します。
リムーバーをよく振り、指にクロスを巻きつけ少量取り、ソールを拭いていきます。
靴底なのでかなり汚れています。クロスもすぐに真っ黒になりますが、綺麗な面に変えながら根気強く拭いてしっかり汚れを落としましょう。
M.モウブレィ ステインリムーバーの特徴
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ステインリムーバーは水溶性なので、革へのダメージも少なく汚れを落としてくれます。
【特徴】
- 表面の汚れを除去する
- 革をしなやかにする
- クリームの浸透を良くする
- 防カビ剤が配合されている
- ベタつきが無くサラッと仕上がる
蓄積した汚れや放置した汚れは落としづらくなっていきます。早めに落とすのが望ましいですが、ガンコな汚れにはアルカリ性寄りのクリーナーを使います。
弱アルカリ性のクリーナーで、レノマットリムーバーやツーフェイスプラスローションなどがあります。
汚れ落ちは良いですが、革への刺激が強いので頻繁には使わないようにしましょう。
手順③ 栄養補給
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M.モウブレィのソールモイスチャライザーを使用します。クリームを塗る際、ペネトレイトブラシを使用すると綺麗に塗れます。
ブラシにソールモイスチャライザーを少量取り、ソールに塗り込んでいきます。
クリームの量は多ければ良いというわけではなく、ごく少量を全体に伸ばして塗り込むのがコツです!
ソール全体をまんべんなく均等に塗るようにしましょう。毛羽立ちも収まり傷も目立たなくなりますよ。
もしそれでも羽毛立ちが気になる場合は、レザースティックでソールを擦ると抑えられます。(デザインによっては尖った部分があるのでクロスで包んでから使います。)
あとは自然乾燥させたら完了です。ソール部分が地面に付かないように乾かすのがコツです!
M.モウブレィ ソールモイスチャライザーの特徴
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レザーソール用の保革剤は、以下のような特徴があります。
【特徴】
- 革に栄養を与える
- 磨り減りを抑え、耐久性もアップする
- オイル成分が残らないので滑りにくい
- 革の通気性を損なわない
一般的な保革クリームとの違いは、歩くうちに自然とすり減るソールの耐久性を上げることと、レザーソールは滑りやすいデメリットがあるのでオイルが残らないようになっていることです。
滑りやすいことについては、滑り止めシールを自分で貼ったり、ハーフラバーを業者に取り付けてもらったりすると歩きやすくなります。
また、乳化性クリームに含まれがちなロウは入っていないので、革の表面をコーティングせず通気性を保つことができるのです。
雨に濡れたレザーソールの手入れ方法は?
雨の日に履かないようにしていても突然の雨など、避けきれない事もあると思います。
まず行う事は、雨に濡れた革靴の水滴をタオルで拭き取ります。
風通しの良い日陰で乾かし、先程の「レザーソールの手入れ方法」を参考にお手入れを行って下さい。
そのまま乾かすことも手入れもしない事が続くと革が固くなり、反り返ったりひび割れてしまうので雨に濡れてしまった時は特にお手入れが必要です。
レザーソールを手入れする時のコツ3つ!
ここでレザーソールのお手入れ方法を復習しておきましょう!
コツその1 汚れ落としは念入りに!
栄養補給も大事ですが、まずはソールの表面についているチリやホコリ等の汚れを取り除く事がとても重要です!
ブラッシングやリムーバーで細かい汚れを落としておく事でクリームの浸透も良くなりますので念入りに行いましょう。
小石が隙間に入って取りづらいことがあるので、亀の子たわしなどで擦ってしっかり取り除きます。
タピールからは毛が固めのブラシも発売されており、こちらでも大丈夫です。ソールの溝に入り込んだ取りづらい小石も長い毛足で掃い落します。
特に雨の日などでレザーソールがぬれていると、革が柔らかくなり小石が食い込みやすくなります。
たわしである程度擦ったら、素手で触ってすべて取れたか確認します。わずかでも残るとクリームがうまく塗れなかったり道具が傷ついたりするので気を付けましょう。
コツその2 クリームはごく少量で!
塗れば塗るほど革に浸透して良いのではないか!と思いがちですが、それは大きな間違いです。
多く塗ったとしても革に浸透するのはごく僅かです。クリームも勿体ないですし、少量のクリームでもしっかり浸透しますので塗りすぎには注意しましょう。
中には、塗ったとたんにソールに染み込むため塗り広げづらい商品もあります。こまめに塗っていく作業になりますが、一度塗った場所に重ね塗りしないようにしてください。
コツその3 雨に濡れたらすぐ対処!
革は水分が大敵です!雨で濡れてしまった時はすぐに表面の水分を拭き取り、風通しの良い日陰でソール面が地面に付かないように自然乾燥させましょう!
外にいる時間が長いと、靴の内部まで濡れてしまいます。その時は、丸めた新聞紙の外側をキッチンペーパーで包み(インク汚れを防げます)、靴の中に入れると早く乾きます。
放置するよりはたまに取り換えると良いですよ。また、シリカゲル系の乾燥剤も使うと効果的です。直接革に触れないようお茶パックなどの不織布に入れてください。
ドライヤーの熱風は革にダメージを与えるので、もし使うなら「送風」で乾かします。
乾いた後は、雨と一緒に栄養分や油分も抜け落ちているので、栄養補給などのケアもしっかり行いましょう。
レザーソールの手入れにおすすめのレザークリーム5選!
お手入れの時にご紹介した、M.モウブレィの2商品以外にもおすすめ商品がありますのでご紹介します。
1.Collonil(コロニル)/シュプリームクリームデラックス
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コロニルはパッケージに記載されている通り1909年に創業され、皮革だけでなく環境・人体にとって優しい製品づくりをコンセプトにしています。
確かな品質に、今や世界中で高い評価を受けている商品のひとつです。カラーレス以外にブラック・ダークブラウン・ミディアムブラウン・ブルーなどがあり補色することもできます。
【特徴】
- 伸びがよく、素早く繊維に浸透する
- 革に栄養を与える
- べと付かないのでソールに塗っても滑りにくい
- 素材に弾力を持たせ、「かえり」がよくなり履き心地が良い
コロニルの公式サイトはこちら。
2.COLUMBUS(コロンブス)/ミンクオイル
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初心者でも使いやすい、万能な保革クリームと言えば油性タイプのミンクオイル。ミンクから抽出された動物性油脂は、同じ動物から作られる皮革にとても浸透しやすいのです。
豊富な油分により、硬い革を柔らかくすることもできます。塗りすぎるとカビ・シミ・型崩れなどを起こすので適量を意識して使いましょう。
【特徴】
- 革に栄養を与える
- 保湿効果を高め、ひび割れを防ぐ
- 革の劣化を防ぐ
コロンブスの公式サイトはこちら。
3.M.MOWBRAY(エム・モウブレイ) /デリケートクリーム
出典:Amazon
エム・モウブレイのデリケートクリームは、皮革への浸透が良い乳化性クリームです。ロウは配合されていないので、ロウの蓄積を気にせず重ね塗りすることができます。
ゼリー状なので塗りやすく、さらっとした仕上がりに。皮革そのものが持っている自然なツヤが出せますよ。60ml・200ml・500mlとサイズ展開も広く、お試しから愛用まで対応しています。
【特徴】
- 潤い、柔軟性、栄養を与える
- ひび割れを防ぐ
- べと付かないのでソールに塗っても滑りにくい
エム・モウブレイの公式サイトはこちら。
4.COLUMBUS(コロンブス)/レザーソールコンディショナー
出典:Amazon
コロンブスから発売されているレザーソール用の商品です。塗った後のしっとり感はもちろん、塗りやすさがポイントです。
レザーソールの表面に少しの間液体が残るので、均一な塗り伸ばしが簡単にできます。しばらく置いておき乾拭きをすればOK。
価格が高く感じますが、効果や使いやすさなどで見ればコスパの良い商品です。
【特徴】
- 革底に潤いと栄養を与える
- 雨などで硬くなるソールを柔軟に保つ
- 防カビ剤配合でカビの発生を抑える
- ベタつきを残さず、ソールの滑りやすさを抑える
5.TAPIR(タピール)/レザーソールオイル
出展:楽天市場
タピールのレザーソールオイルは自然な原料だけで配合され、浸透が良い面でも人気となっています。
なんと、成分の一部にお酢が含まれているのです。お酢には菌を殺菌する効果があり、繁殖も防いでくれます。
他に含まれているオレンジテレピンオイルのおかげで柑橘系の爽やかな香りがして、手入れ中のにおいも気になりません。
【特徴】
- 革底の耐久性がアップする
- 汚れを落としながらオイル成分が浸透する
- しなやかさを与え、履き心地が良くなる
タピールの公式サイトはこちら。
まとめ
出展:Amazon
レザーソールは傷が付きやすいというデメリットはありますが、履いていくうちに足に馴染みフィット感と歩き心地はスニーカー以上!という方もいる程です。
通気性もあり、蒸れないというのも良いですね。
日々のお手入れで愛着も増し、長く愛用出来ますよ!ぜひこの記事を参考にしてみて下さい。