革に日焼けは必要?革の日焼けの手順や方法まとめ!

革製品は、そのデリケートさから「日光を避ける」という注意点があります。なぜなら日光が当たることによって革が乾燥し、ひび割れを起こしやすくなるからです。

しかし、エイジング(経年変化)に対してはプラスに働いてくれる場合があるのを知っていますか?実は、革製品のエイジングを楽しむには日焼けが必要とも言えるのです。

今回は、上手にエイジングをする為に「革と日焼けの関係」を調べてみました。綺麗にエイジングをする方法とポイントを紹介していきます!

革は日焼けするの?

皮革の原料は動物の皮です。そのままだと腐敗するため、”皮”から”革”にするために鞣し(なめし)という技術が施されます。

原料が動物なので、人間の皮が日焼けするように革製品も日焼けをします。

気を付けたいのは、革製品の日焼けはエイジングの深みを増すためのものであって、ダメージを与えることではありません。

エイジングしない革を日光浴させても、ただ傷めるだけになってしまいます。

鞣し加工の違いを知り、「日焼けの影響を受けやすい革」と「あまり影響を受けない革」、それぞれを確認しておきましょう。

日焼けしやすい革の種類

日焼けの影響を受けやすい革の種類は、ヌメ革と言われる「タンニン鞣し」だけが行われた薄いベージュ色の革が挙げられます。

タンニンとは植物性オイルのこと。空気や紫外線に触れると濃い色へ変化していく特徴を持っています。

その特徴により、鞣したヌメ革は使うたびに手に馴染み、深みのある経年劣化(エイジング)が楽しめます。

その反面、日焼けがしやすいので管理には注意が必要です。

日焼けしにくい革の種類

革のエイジングにはタンニンが重要だと分かりましたね。それを踏まえて考えてみると、タンニンが含まれていなければエイジングしないということ。つまり、日焼けの影響を受けないということがわかります。

  • 薬品を使ったクロム鞣し
  • 革の表面を染料でコーティングする顔料仕上げ

この素材を日光浴させても色の変化はなく、革にダメージを与えるだけになる可能性が高いです。

顔料染めは、コーティングによりツヤの変化もほぼありません。革の成長を楽しみたいなら、革の内部に染料をしみ込ませる「染料仕上げ」を選びましょう。

革の経年変化には必要!革を日光浴させて日焼けさせよう

革のエイジングを楽しむヌメ革、均一にエイジングによる色の変化を楽しみたいのであれば、最初に日光浴をさせたほうが良いようです。

革を日光浴させるメリット

革の日光浴には、どのようなメリットがあるのでしょうか。

  • 革を日光浴させることで、エイジングの進みが速くなる。
  • 日光浴によって表面の色が濃くなり、シミが目立たなくなる。
  • タンニンなめしされた革の場合、紫外線によって深みのある飴色に近づく。
  • 革製品の触った部分だけの色の変化ではなく、日焼けさせる事で全体をムラなく色艶が変えられる。

革を日光浴させる最大のメリットは、エイジングのスピードを上げることと、シミが目立たないことですね。

新品のヌメ革は薄いベージュ色のため、シミが目立ちやすいという特徴があります。それを日光浴させることで、素材に含まれるタンニンの酸化によって濃い色に変化させ、シミを分かりにくくするのです。

革を日光浴させるデメリット

たしかに革の日焼けはエイジングのスピードを加速させる働きがあります。しかしそれと同時に紫外線によるデメリットも生じます。

日光浴によって、私たちの肌も乾燥しますよね。それは革も同じです。乾燥は、革のしなやかさを無くして硬化させ、ひび割れがおこりやすくなるのです

また、管理を怠ったり忘れたりして同じ面ばかりを日焼けさせると、他の面と色が変わってしまうこともあります。

革を綺麗に日焼けさせる方法

ヌメ革の革製品は、買ってすぐに日光浴をさせると革自体が持っている油脂が表面ににじみ出て、薄い膜となりコーティングした状態になります。

この効果が革を保護して傷がつきづらくなるのです。

準備するもの

  • 馬毛ブラシ
created by Rinker
Collonil(コロニル)
¥1,488 (2021/09/28 16:36:13時点 Amazon調べ-詳細)
  • 保革クリーム
created by Rinker
Collonil(コロニル)
¥1,332 (2021/09/28 15:35:16時点 Amazon調べ-詳細)
  • 防水スプレー
created by Rinker
Collonil(コロニル)
¥2,410 (2021/09/28 15:35:16時点 Amazon調べ-詳細)
  • 柔らかい布

革を綺麗に日焼けさせる手順

  1. 買ったばかりの革または革製品を、直射日光が当たる場所ではなく日陰などに約2~3時間置きます。(窓際や屋根があり日光が差し込む場所が理想です)
  2. 時々向きを変え、柔らかい布で乾拭きして日光によって出てきた油分を革の表面になじませます。
  3. オイルが不足していないかもチェックして、乾燥しているようなら少量の保革クリームを柔らかい布で塗り広げておきます。
  4. 2~3時間経過したらその日の日光浴は終了します。
  5. 理想の色になるまで日焼けを繰り返し、良い色合いになったら馬毛ブラシで丁寧にブラッシングします。
  6. 防水スプレーを30㎝くらい離した場所から噴霧し、よく乾かしたら完了です。

人の肌はターンオーバー(肌の代謝)によって色が徐々に戻りますが、革は一度日に焼けたら元の色には戻りません。

日光浴の時間や期間を間違えないよう、出来るだけ目が届く範囲で管理しましょう。

革の日焼けで注意すること

紫外線がエイジングにいいからといっても、あまりに強い紫外線は革に乾燥とダメージを与えます

真夏で日差しが強い場所を選ぶと、あっという間に傷んでしまうので気を付けてください。

また、日光浴中の乾拭きや乾燥のチェックをせずに数日間置いたままにすることもやってはいけません

乾燥対策として、レザーに保湿を与えるレザートリートメントを利用するのも良いですね。

created by Rinker
KC,s(ケイシイズ)
¥2,350 (2021/09/28 21:02:33時点 Amazon調べ-詳細)

日焼けをさせる目安は1ヶ月程度と言われていますが、自分が希望する色になるまで継続して大丈夫です。

他に注意する点は、革製品の一部が陰で隠れないような置き方・場所にすること。また、向きを変えることを忘れず革製品を満遍なく均一に日焼けさせることに気を付けましょう。

エイジングを早めることはできる?

綺麗な色に変色するエイジングを体感すると、なるべく早く使い込んだ風合いを出してみたくなるものです。

そこで、エイジングは早めるためのコツをまとめてみました。

コツは「毎日使う事」

エイジングは革を使い込んだ分だけ楽しむことができます。

そのため、エイジングをなるべく早く感じたい方は、なるべく毎日使いましょう。使用することで手の油分が革へしみ込み、外の紫外線に触れることで自然とエイジングのスピードが速くなります。

きっとすぐにあなたの手に馴染んでくる感覚も表れてくると思いますよ。

使う頻度=お手入れの回数

繰り返しますが、革の色落ち対策やエイジングには、定期的なお手入れが必要です。

使うたびにエイジングは進んでいきます。しかし、その分革自体にダメージが蓄積されてしまいます。油分が取られて補給せずにいると、すぐにヒビ割れをおこしかねません。

定期的な乾燥予防と栄養補給は必ず行いましょう

革を日焼けさせて革に味わいをだそう

「革と日光浴の関係」について、新しい発見があった方もいるのではないでしょうか。

ヌメ革の様なオイル加工や染色がされていない革は、最初に日光浴をすることで、革の表面をコーティングし革を丈夫にします。それとともに、手の油分や日光によって革の色がスムーズに変化していく効果も

また、日光浴を行いながらオイルを塗っていくと、短い時間でも日光によって革の色が変わっていくようすを楽しむ事ができますよ。

しかし、日焼けのしすぎやオイルの塗りすぎなどは革にダメージを与えてしまいます。しっかりと時間などを見極めましょう。正しい方法で革を日光欲させ、自分の好きな色にエイジングすることを楽しんでくださいね。