防水スプレーは水を弾くだけではなく、ゴミや汚れの付着を防いでくれます。また、汚れが付着しても落としやすいという利点があります。
そこで、今回は革製品にオススメの防水スプレーと防水スプレーを使用する際のコツや注意点などを紹介します。
この記事でわかること
革の鞄におすすめの防水スプレー6選
早速、おすすめの防水スプレー6つをご紹介しましょう。
1.is-fit. 防水スプレー オールマイティ仕様
出典:MORITO
【特徴】
皮革の通気性を損なわずに使える防水スプレー。
オールマイティ仕様で様々な素材への使用に適しています。
1本常備しておくと必要な時にすぐに使えて便利です。
【使用可能な素材】
スムースレザー、起毛皮革(スウェード、ヌバック等)、布地、ナイロン、ゴアテックス、ポリエステル
【価格】
300ml 1,000円(税別)
2.TARRAGO ハイテクナノプロテクター
出典:ハッピーバリュー
【特徴】
水、油、汚れから守ってくれる強力な防水スプレーです。
セルフクリーニング効果で、汚れが付いても水や雨で綺麗にしてくれます!
TARAGO社の防水スプレーは人体にも環境にも優しく安全な製品です。
【使用可能な素材】
スムースレザー、起毛皮革(スウェード、ヌバック等)、布地、ハイテク素材(※)
※ハイテク素材とは、最新の基礎科学分野の知見をもとに,目標とする機能・性能を実現するため,原子・分子レベルの構造を抑制した素材で,金属や高分子関連素材の改良,製品開発が進んでいる。高張力鋼,ニューガラス,導電性高分子材料,光ファイバなどが該当する。引用:コトバンク
【価格】
250ml 1,500円(税別)
3.コロニル オーガニックプロテクト&ケア
出典:コロニル
【特徴】
天然オリーブオイルを配合した防水ミストです。良質なオリーブオイル成分が皮革に栄養を与えながら防水もしてくれます。
気化ポンプ噴射でガス不使用のため室内でも使用でき、財布やベルト等の小物類のお手入れにも適しています。
【使用可能な素材】
スムースレザー、起毛皮革(スウェード、ヌバック等)、テキスタイル(糸を縦横に組み合わせた)素材
【価格】
50ml 1,000円(税別)
200ml 2,000円(税別)
4.コロニル 1909シュプリームプロテクトスプレー
出典:コロニル
【特徴】
防水・防汚成分配合で水や汚れの付着を防いでくれます。皮革への栄養も同時に与えてくれるスプレーです。
天然オイルも配合されており、ひび割れ予防も出来る優れものです!
【使用可能な素材】
スムースレザー、プリントレザー、起毛皮革(スウェード、ヌバック等)
【価格】
200ml 2,000円(税別)
5.コロニル カーボンプロ
出典:キュリアス
【特徴】
コロニルの防水グッズの中で最も防水効果が高い商品。3~4週間防水効果が持続するのも大きな魅力です。
【使用可能な素材】
スムースレザー、起毛皮革(スウェード、ヌバック等)、合成皮革、布地、ハイテク素材
【価格】
300ml 2,400円(税別)
6.コロニル エキゾチックスプレー
出典:Amazon
【特徴】
希少性が高く個性が強い爬虫類皮革(エキゾチックレザー)は、とてもデリケートで、シミなどのトラブルになると修復が困難です。
そんなエキゾチックレザーのために開発された防水スプレーです。
フッ化炭素樹脂が皮革に浸透し、風合いを損ねないで防水効果を高めてくれます。
【使用可能な素材】
ツヤ有りとツヤ無し、どちらの爬虫類皮革でも使うことができます。
また、エキゾチックレザー専用とはなっていますが、皮革全般に使用可能です。
【価格】
200ml 2,100円
100円ショップの防水スプレーは使えるの?
ジャンルが広く品揃えが豊富な100円ショップでも、防水スプレーは販売されています。
ダイソーやセリアなどの販売先によってパッケージが多少異なり、容量も70mlくらいと少なめではありますが、撥水効果が得られるようです。
噴霧したばかりは白っぽくなり、時間の経過とともに目立たなくなっていきます。
ただ、使用可能なのはナイロン製の製品くらいと対象の生地は限定され、本革に使用するとシミを作ってしまうリスクがあることも。
試しやすい安さと持ち運びしやすいコンパクトさはメリットですが、革のダメージのことも配慮して革製品専用の防水スプレーを選んでくださいね。
革財布・手袋などのアイテムにも防水スプレーを
普段使用する頻度が多い財布等の小物類にも防水ケアをしておきましょう。
水から守る事もそうですが、防水ケアをしておく事によってゴミやホコリ等の汚れが付きにくくなり、お手入れも簡単になります。
しかし、財布等は手に触れる事も多く摩擦により防水効果が薄れるため、定期的にケアをするのがおすすめです。
革に防水スプレーでシミを作らない使い方のコツ
防水スプレーの種類
防水スプレーには大きく分けて「フッ素系」と「シリコン系」の2種類があります。
フッ素系
繊維一本一本に付着し水や油を弾いてくれます。通気性を損なわないので、革製品全般に使用可能です。
摩擦などにより効果が薄れてしまいやすく、持続性はあまりありません。そのため定期的なお手入れがおすすめです。
シリコン系
素材丸ごと膜を張る処理をするので、透湿性や通気性を失います。
元々水分を通さないように作られているレインブーツやマリンスポーツウェア等に向いている防水スプレーです。
シミを作らないようにするには?
革は生きていた動物の皮から作られているため、革になっても呼吸が出来なければ苦しくなってしまいます。
そのため、革製品に向いていないシリコン系防水スプレーを使用してしまうと、少量ですが繊維に染み込んでしまうこともあります。この染み込みがシミの原因のひとつです。
通気性も損なわれ、ひび割れの原因にもなるため、必ず使用可能な素材を確認したうえで防水スプレーを購入するようにしましょう。
革に防水スプレーはよくない?正しい使用頻度と注意点
革の種類によっては防水スプレーを使ってはいけないものもありますが、基本的には革を守る意味でも防水ケアをしてあげましょう!
防水ケアの頻度はどれくらい?
梅雨時期など雨の日が続く場合
雨に濡れると、防水ケアをしていても防水成分は雨と共に失われ効果が弱まります。
もし雨に濡れてしまったら、水滴や汚れを拭き取り乾いてから防水スプレーでケアを行います。
革製品の使用頻度
雨などに濡れなくても、頻繁に使用する場合は汚れや摩擦などにより防水ケアの効果が弱まります。
基本的には月に一度程度で大丈夫ですが、使用する頻度が多いバッグや靴などは半月に一度は防水ケアをするようにしましょう。
使用する際の注意点
水が弱点である革のトラブルを防ぐために、以下の内容に注意してください。
- その皮革に合った防水スプレーを使用する
- 新品の時に防水スプレーをしておく
- 防水スプレーは乾く事で効力を発揮するため、お手入れは使用する前日には済ませておく
- 防水スプレーは吸い込むと人体に有害なため、屋外でマスクをつけて使用する
新品の時に防水スプレーを噴霧しておくと、キレイな状態のままを維持しやすくなります。新しく購入したら忘れずに防水スプレーを使用することをおすすめします!
防水スプレーを使う前のお手入れ
出典:Amazon
革カバンの手入れの基本は、ブラッシングをして風通しの良い日陰に保管するくらいで十分とされています。たまに乾拭きをすると良いですね。
革の状態を見て、乾燥しているようなら少量のクリームで保湿するのもおすすめ。少量でOKなので塗り過ぎないようにしましょう。
ここでは、乾燥や汚れが目立った場合の手入れ方法を紹介します。
準備するもの
土のアイテムも、革製品を美しく状態良く維持するための必需品です。できるだけ揃えておきましょう。
- 馬毛ブラシ:革表面に付着した塵や埃を掃い落とします
- クロスを数枚:クリームを塗り広げたり仕上げに使います
- クリーナー:ブラッシングで落ちなかった汚れを取り除きます
- 保革クリーム:革を乾燥から守ります
- 防水スプレーとマスク
- 不織布:革製品を埃や湿気から保護してくれます
不織布は、使わなくなった革カバンをしまう時に使います。ビニールに入れたり専用の箱に入れたりすると、カビの原因になることもあるため、できるだけ避けてください。
もしカビが生えてしまったら、こちらの記事から。
革カバンの手入れ方法
仕上げ後に乾燥させるため、できるだけジメジメしていない晴れた日に行うのがベストです。
- カバンの中身を全て出します
- 馬毛ブラシで丁寧にブラッシングします
- ブラッシングで落ちない汚れがあった場合は、クリーナーをクロスに少量取り、汚れ部分を優しく拭くようにして落とします
- 少量の保革クリームを新しいクロスに取り、薄く塗りムラのないように伸ばしていきます
- 乾拭きをして余分なクリームを取り除きます
- 革カバンから30cmほど離れば場所から防水スプレーを噴霧します(吸い込まないようマスクをして行いましょう)
- 風通しの良い日陰で乾燥させたら完了です
冒頭にご説明した「基本の手入れ」を心がけていれば保革の手入れはほぼ不要なので、ケアを怠らないようにしましょう。
革カバンの防水スプレーまとめ
出典:Creema
新品時に防水スプレーをしておけばずっと効果が続くというわけではありません。状況に合わせてお手入れしていけば、綺麗な状態で永く付き合っていけます。
材質によってスプレーの種類が異なる事もありますので、使用できる素材などは必ず確認し、注意して使用するようにしましょう。