高いお金を払って購入した革ジャン。できれば永く愛用したいものだが、ネットで調べてみると、手入れをせずに使っていたらどんどんボロボロになると書かれている。
しかし、手入れセットにそこまで高いお金を掛けるのは気が引ける。なんとか、安く手に入れることができないだろうか。そう思う人も多いだろう。
そこで今回は、「100均」に売られているもので革ジャンの手入れができないか?を調べてみることにした。
「100均」ではさまざまな商品が販売されているので、革ジャンの手入れ道具も何とかなるのではないだろうか。
手入れセットを安く買い揃えたい と思っている人は必見である。
そもそも革の手入れに必要なものは?
革の手入れに必要なモノ
革ジャンの手入れに必要なモノは以下の5つだ。
それぞれの役割は以下の通りである。
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- ブラシ・・・表面や奥に溜まったゴミをかき出す。
- タオル・・・ブラシによって出てきたゴミを拭き取る
- クリーム・・・擦れて白くなった部分を修復する。
- オイル・・・乾燥している表面に塗って、ツヤを取り戻す。
- 防水スプレー・・・表面に撥水加工を施し、水気による痛みを予防する。
革ジャンはどうして手入れが必要なのか?
革ジャンに限らず革製品は、日ごろの手入れをおこたるとあっという間にボロボロになってしまうものだ。特に革ジャンのように外にそのまま着て出かけるものは、ホコリや汚れなどが付きやすい。食事をすれば食べ物のカスが付いたり、道路を歩けば排気ガスなども付いてしまう。そのままの状態でクローゼットにしまうと、カビが生える原因にもなる。
そこで、日ごろから簡単な手入れをしておくことが大切となるのである。
革ジャンの基本の手入れ方法
簡単な革ジャンの手入れの方法は以下の通りである。
- 全体をブラッシングしてほこりや汚れを落とす
- タオルを濡らして全体を拭く
- クリームを全体に塗る
- 必要ならオイルを全体に塗る
- 陰干しする
もちろん使用するたびきちんと手入れをするのが望ましいが、普段はブラッシングとクリームくらいで十分だ。汚れが目立つ時にはしっかりと手入れをすれば、革ジャンの寿命がグンと延びるだろう。
100均の商品で革の手入れ道具はそろうのか?
それでは、各アイテムが100均の商品で買いそろえられるのか調べていこう。
1.ブラシ・・・◯
店によっては靴用のブラシが販売されているが、なければ歯ブラシで代用することが可能だ。
そもそもブラシは革の奥に入り込んだゴミをかき出すために使用する。そのため、なるべく先端が細くなっているものを選びたい。傷をつけないよう固めよりも普通か柔らかめの方がおすすめだ。革の手入れ用のブラシに比べブラシの面積が小さいので、全体をブラッシングするのに時間を要するのが難点だが、コスパ的には申し分ない。
2.タオル・・・◯
タオルは100均で販売されているさまざまな商品で代用可能である。
しかし、なるべく「表面が柔らかいもの」を選ぼう。表面が粗いタオルでジャケットをゴシゴシ拭いてしまうと、革が傷つき、そこに菌やゴミがさらに入りやすくなってしまう。スマホの画面を拭くタオルほどの柔らさかは必要ないが、出向いた店頭で一番やわらかいものを選ぶようにしよう。
3.クリーム・・・◯
クリームはダイソーで販売している靴用クリームで代用可能である。
「靴用をジャケットに使っても平気なの?」と心配になるかもしれないが、基本的に使っているものは同じ革なので問題ない。少量をタオルに取り、気になる箇所に薄くのばせばケア完了である。
ここで大事なのは、「少量を薄くのばす」ことである。局所的に多量のクリームを塗ってしまうと、上から色を塗り重ねたのがバレてしまうので、かえって修復箇所が目立ってしまう。色の薄いジャケットや色の違いが心配なら無色のクリームがおすすめだ。
4.オイル・・・✕
残念ながら、オイルは100均では代用不可である。
元々、オイルはツヤを取り戻すためのアイテムである。しかしそれはクリームでも8割程度は実現可能なのだ。あくまで、さらにツヤを出したい人が使うものなのでそこまでのツヤは求めていない人は買う必要がない。ちなみにオイルで最も口コミが良いものは写真のミンクオイルである。値段も最小サイズ(45g)で600円台と手頃である。より多くのツヤを求める方は購入してみてはいかがだろうか。
Amazon ミンクオイル
ちなみに革ジャン用のオイルやクリームの選び方に関しては以下の記事でも解説している。
5.防水スプレー・・・◯
ダイソーなどで販売されている防水スプレーで代用可能である。
こちらの口コミサイト(⇒ リンク)に記載されているとおり、100均の商品とは思えないほどのクオリティを発揮する。ブラシ・クリーム・オイル、すべての工程が終わったあとの仕上げとして全体にまんべんなく防水スプレーを振りかけよう。急な雨でジャケットが濡れてしまっても、ほとんどの水をはじいてくれるようになる。
まとめ
革ジャンの手入れに必要な5アイテムのうち、4つが100均で手に入るという実に嬉しい結果に終わった。悔しくも100均では手に入らなかったオイルも、ネット通販で600円ほどで購入できる。
すべてのアイテムを揃えるために必要な金額は以下のとおりである。
ブラシ :100円
タオル :100円
クリーム :100円
オイル :600円
防水スプレー:100円
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合計 :1000円
これならかなり安い金額で揃えられる。
もちろん、専用のアイテムで手入れをすることに越したことはないが、100均の道具でも手入れしないよりは遥かにマシである。あなたの大事な革ジャンを永く使用できるよう、気付いた時にでも良いので手入れをしてみてはいかがだろうか。