HushTug NOTE ファッション 高級感を演出する「10個」の要素を言語化してみた。

高級感を演出する「10個」の要素を言語化してみた。

高級感を演出する「10個」の要素を言語化してみた。

2019年06月23日

「なんかこのお店、高級感あるよね!」「あなたの今日の服装、とても高級感があるわね!」と高級感という言葉をよく聞く。たしかにそう言われているお店やファッションを見ると不思議と高級感があるように感じる。しかし、何故それが高級そうに見えるのか?を誰も語らない。いや、正確に言えば語れないのだ。

高級感を演出する法則を語る人はいるが、なぜその法則を利用すると高級感を演出できるのか?ということは直感・感覚が支配する「芸術」の領域なので、そこに答えを求めること自体、野暮だと思われているためである。

しかし私は疑問を持った。元々美的感覚のない私はしばしばその感覚を皆と共有できないことがある。「たしかに高級感があるね!」ではなく「これが高級感があるとされているんだ」と思い込んでいる。これは 感覚の理解ではなく暗記である。このような人間は私以外にもいるのではないか?と思ったことがこの記事を書くことを決めた理由である。

本記事の目的

私が本記事で達成することは「高級感の言語化」である。何故、高級そうに見えるのか?にはすべて理由がある(例外は存在しない、とあえて断言する)。また、その理由には感覚という「逃げの言葉」で片付けることの出来ない、論理的な思考の連想 が存在する。1つの物事からAを連想し、次にBを連想し、次にCを連想してから最終的に高級感がある、と連想ゲームのように結びついているのだ。

感覚はスピリチュアルではない。超高速論理的思考である。

この記事を読み、高級感の感覚を論理的に理解し、自分自身で新しい高級感を創造できるようになれば嬉しい。

 

高級感を定義してみた

まずは曖昧でボヤーッとしている高級感という言葉を再定義する。上品に汚い印象を与えないように遠回しに高級感という言葉が使われているが、私が提唱する定義は以下のものだ。

高級感 = 値段が高い・お金をもっていそうとイメージさせるもの。

高級感があるものは、その物自体の価値が高そうだったり、その空間で提供されるものはさぞかし値段の高い商品・サービスなんだろうと思わせるものである。早い話、高級感とはお金のこと、と覚えてもらって差し支えない。つまりこれから説明する高級感を演出する「10個」の要素はすべて、「値段が高い・お金を持っていそうとイメージさせる」効果があるもの、と覚えておこう。

高級感を演出する「10個」の要素を言語化してみた

高級感を演出する要素は以下の10個である。

  1. 光沢がある
  2. 配色を抑える
  3. 宝石を連想させる
  4. お金を連想させる
  5. 無駄なものがない
  6. 余白を広くする
  7. 直線
  8. 明度を低くする
  9. 細い
  10. 歴史を感じる

この10個の要素は高級感があると言われているファッション・サイト・インテリア・建物・人を見てどのような特徴があるのか?と考え抽出したものである。

各要素を、要素の紹介・その要素が高級感を演出する理由の流れで解説する。

また補足として、10個の要素をファッションで再現する際の方法を紹介する。お金 = いやらしい というイメージを日本人は特に持つので高級感を演出しすぎるといやらしい印象を抱きかねない。ではどこまで高級感を演出すればよいのか、という丁度いい演出度を本記事下部にて紹介する。

1. 光沢がある

光沢がある⇒新品製品の表面をイメージ⇒新品は中古に比べて値段が高い⇒高級感がある

このような思考回路により光沢は高級感を演出できる。

 

光沢がある = 高級感 の理由

光沢とは、物の面のつややかさ。つやである。引用;Wikipedia

つまり表面が光っているものを「光沢がある」と呼ぶ。

出典:https://www.berluti.com/

どのような物でも、使い始めは光沢があり使っていくうちに徐々にその光沢が失われる。つまり光沢があるものとないものでは、光沢があるものがより新品を連想する。そして新品と中古はどちらが値段が高いか?と聞かれればもちろん、新品である。

そのため、新品を連想する光沢は「高級感」を演出する。

出典:zozo.jp/dharman.blog.jp/apple.com/

 

⇒ 光沢がある をファッションで再現するには(クリックでジャンプ)

2. 配色を抑える

配色を抑える⇒喜怒哀楽の少ない落ち着いた大人をイメージ⇒大人はお金を持っている⇒高級感がある

このような思考回路により配色を抑えることで高級感を演出できる。

 

配色を抑える = 高級感 の理由

出典:smartlog.jp/shop-list.com/

配色を抑えるとは、色の種類を抑えることである。基本的に2色、同じ色相であれば3色以内に抑えるのが理想だ。

※色相とは・・・色の三要素の一つ。色あい。色調のこと。その中で明度・彩度を変えることで同じ色相でも違った色を表現することができる。詳しくはこちら

色の種類を抑えれば大人っぽく見える、増やせば子供っぽく見える。何故だろうか。これは 大人と子供の感情の起伏 によるものである。

出典:mensdrip.com/

大人は落ち着いていて感情が安定している。悲しいことが起きてもすぐに泣かないし、腹が立つことが起きてもすぐに怒らない。色の種類が少ないものはそのような 感情の起伏の少ない大人 を連想する。

対して子供は落ち着かずに感情が不安定である。悲しいことが起きればすぐに泣くし、腹が立つことが起きればすぐに怒る。泣いたり怒ったり笑ったりを短時間で行う。色の種類が多いものはそのような 感情の起伏の多い子供 を連想する。

そして大人と子供、どちらがお金を持っていそうかと言ったらもちろん大人である。そのため色の種類を抑えるとお金を持っていそうである大人を連想し、高級感が出る。

 

⇒ 配色を抑える をファッションで再現するには(クリックでジャンプ)

3. 宝石を連想させる

宝石を連想させる⇒宝石は値段が高い⇒高級感がある

このような思考回路により宝石を連想させる色は高級感を演出する。

 

宝石を連想させる = 高級感 の理由

宝石を連想させる色は高級感を演出する。特に効果のある宝石は次の4つである。

ダイヤモンド・ルビー・サファイア・エメラルド

出典:4cs.gia.edu/migoro.jp/el-saito.co.jp/burkesjewelers.com/

上記を単色で表現すると以下のようになる。

他にも宝石はあるが、より有名な宝石のものが人に瞬時に理解されやすいため高級感を演出できる。また、ルビー・サファイア・エメラルドは有彩色(白・灰色・黒のようなモノトーンではない色)の明度を落とした色なので、モノトーンに比べてカジュアルな印象が出てしまう。より色のみで高級感を表現できるのはダイヤモンドである。

古来より宝石は高価なものとされ、貴族が身につける装飾品として扱われてきた。そのため、宝石と聞いただけで値段が高いと思われるのは周知の事実であろう。またそれを表す色は宝石を連想させ、値段が高いと連想され、高級感があるとなる。

 

⇒ 宝石を連想させる をファッションで再現するには(クリックでジャンプ)

4. お金を連想させる

お金を連想させる⇒お金⇒高級感がある

このような思考回路によりお金を連想させる色は高級感を演出する。

 

お金を連想させる = 高級感 の理由

もはやこの要素においては詳しい説明は不要であろう。お金とはすなわち硬貨のことである。硬貨として使われているのは金・銀・銅である。

出典:rakuma.rakuten.co.jp/

単色で表すと以下のようになる。

上記は光沢がないためやや高級感には欠けるが、光沢を加えると一気に高級感が演出される。

 

⇒ お金を連想させる をファッションで再現するには(クリックでジャンプ)

5. 無駄なものがない

無駄なものがない⇒洗練された貴族の王宮をイメージ⇒貴族は庶民に比べてお金を持っている⇒高級感がある

このような思考回路により無駄なものがないと高級感を演出できる。

 

無駄なものがない = 高級感 の理由

無駄なものがないとは、シンプルでごちゃごちゃしていない、必要最低限のものだけで抑えられている、ということである。これは配色を抑える、ことも包括している。

貴族の王宮を想像してみよう。

出典:visitamadriz.com/

このように、王宮の外観に 無駄なものは1つも見当たらない。落書き・全体のイメージを毀損する装飾・ゴミ etc… それらがなく、必要最低限な物のみで構成されているのが貴族が住む王宮の特徴だ。

次に庶民の家を見てみよう。

出典:4travel.jp/

ベランダには雑に洗濯物が干され、その横には換気扇・電波受信機、剥がれ落ちた薄汚れた壁・家の前を占拠する車の数々。このように庶民の家には外観のイメージを毀損する物が乱雑に置いてある。様々な情報を与える物が並んでいる のが庶民の家の特徴だ。

そのため無駄なものがない・シンプルなものは貴族の住む王宮を連想させ、無駄なものが多いものは庶民の住む家を連想させる。

そして貴族と庶民、どちらがよりお金を持っているかといえばもちろん貴族である。そのため、無駄なものがないものは高級感を演出させる。

高級レストランと大衆居酒屋の比較

出典:k-luxedining.com/r.gnavi.co.jp/

 

⇒ 無駄なものがない をファッションで再現するには(クリックでジャンプ)

6. 余白を広くする

余白が広い⇒スペースを贅沢に使った家具が置かれた貴族の部屋⇒貴族⇒貴族は庶民に比べてお金を持っている⇒高級感がある

このような思考回路により余白が広いものは高級感を演出する。連想の順番は無駄なものがないと高級感があることと近い。

 

余白を広くする = 高級感 の理由

余白を広くする、とは全体に対して少しのスペースのみを使用するということである。

下の画像を見ていただきたい。

同じサイズの四角に同じ「HushTug NOTE」の文字を書いた。左はサイズいっぱいに大きく書いたのに対し、右はあえて中央に小さく書いた。感覚的に右がより高級感を演出していることを共感して頂けるだろうか。高級ブランドのロゴはこのようにあえて文字を小さくしていることも少なくない。

下の王宮の部屋を見てみよう。

出典:wien.info/

大きな部屋の中に贅沢なスペースのとり方をしたベッドが置かれている。このように 王宮の部屋は大きいスペースに対して贅沢に家具を置く。つまり広いスペースにあえて小さい文字を書くことは、王宮の部屋に置かれたこのようなベッドを連想し、高級感を演出するのだ。

対して下が庶民の家である。

出典:ameblo.jp

限られたスペースの中に多くの物が置かれていることが分かるであろう。王宮のように贅沢なスペースの使い方はしない、というより出来ないのが庶民の部屋の特徴である。つまり限られたスペースに大きく文字を書くことは、庶民の部屋に所狭しと置かれた家具を連想し、高級感を損なうのだ。

下の2つの画像を比較しながらイメージを掴んでいただきたい。

出典:urasoe.co.jptokuoka.co.jp/

 

⇒ 余白を広くする をファッションで再現するには(クリックでジャンプ)

7. 直線

直線 ⇒感情が安定している ⇒ 大人っぽいイメージ⇒大人は子供に比べてお金を持っている⇒高級感がある

このような思考回路により直線は高級感を演出する。

 

直線 = 高級感 の理由

直線とはまっすぐな線のこと。対極にあるのが曲線だ。

 

直線は上下にブレずに常に安定している。これは感情の揺れが少ない大人を連想する。対して曲線は上下に線が動く。これは感情の揺れが多い子どもを連想する(詳しくは 2. 配色を抑える を参照)。

そして大人と子ども、どちらがお金を多く持っているかと言えばもちろん、大人である。そのため直線は大人っぽい印象を与え、高級感を演出する。

 

⇒ 直線 をファッションで再現するには(クリックでジャンプ)

8. 明度を低くする

明度を低くする⇒暗い色は明るい色に比べて重いものが多い⇒重いものは値段が高い⇒高級感がある

このような思考回路により明度を低くすると高級感を演出できる。

 

明度を低くする = 高級感 の理由

明度とは、色の明るさのこと。白に近ければ明度が高く、黒に近ければ明度が低い。

出典:blog.iro-dori.net/

人は「重いものほど下に」「軽いものほど上に」という感覚を持っている。このイメージは重力によるものだ。とある配送業者が自社用のダンボールを黒⇒白に変えた。黒だった頃は実際の重量よりも重いと錯覚して思うように能率が上がらなかったが、白にした途端、能率が格段に上がって業績に大きく貢献した、という話は有名である。

重いものは軽いものに比べて値段が高いことが多い。誕生日プレゼントをもらった時に軽いものに比べて重いものをもらった時に「高いものじゃないのか?」と少し気持ちが高ぶることがあるだろう。つまり明度を低くすると重いものと思われ、高級感を演出できる。

ちなみに巷で「重厚感」という言葉を聞くが、これは 重々しさがあり、ちょっとやそっとの力では動じないさま。である。引用;Weblio辞書 

重そう と 重厚感がある はほぼ同義である。

明度を低くする をファッションで再現するには(クリックでジャンプ)

 

9. 細い

細い⇒繊細⇒洗練されている⇒洗練されたものは値段が高い⇒高級感がある

このような思考回路により細いものは高級感を演出する。

 

細い = 高級感 の理由

太いものに比べて細いものは高級感を演出する。

細いというのは、繊細というイメージがある。繊細というと、薄い・小さいも同じイメージである。モノは進化を遂げていく毎に細く・薄くなっていく ものが多い。テレビ・ラジオ・パソコンなどの精密機械が特にそうである。そのように無駄をどんどん排除して洗練させていくには高い技術が必要だ。そして技術が詰まっているということはその分、値段が高い。

なので細いものは繊細であり洗練されたものをイメージし、高級感を演出する。

 

⇒ 細い をファッションで再現するには(クリックでジャンプ)

10. 歴史を感じる

歴史を感じる⇒古いもの⇒古いものは値段が高い⇒高級感がある

このような思考回路で歴史を感じるものは高級感を演出する。

 

歴史を感じる = 高級感の理由

古くから存在している物、または存在してると思わせるものは高級感を演出する。

古いものには高い値段が付く場合が多い。地方で出土した土器、恐竜時代の化石、ファミコンなど。それらは古ければ古いほど値段が高い。そのため、歴史を感じるものは高級感を演出するのだ。

フォントの明朝体が高級感があるね、と言われるのは筆で書いたような字で昔らしさ・歴史を感じることが出来るからだ。

その理論だと世界で最も古い文字と言われるエジプトのヒエログリフ・メソポタミアの楔形文字や中国の甲骨文字をイメージさせるフォントが一番高級感があるのでは?と考えるかもしれないが、それらの文字は一般的に知れ渡っていない。

たしかに最も古い文字かもしれないが、人がすぐにイメージできなければ高級感は演出できない。最も認知度があり古い文字が明朝体が演出する筆ペンで書いたような文字なのだ。

 

⇒ 歴史を感じる をファッションで再現するには(クリックでジャンプ)

「10個」の要素をファッションで表現する方法

この見出しでは、前述した「10個」の要素をファッションで再現する際の方法を紹介する。お金 = いやらしい というイメージを日本人は特に持つので高級感を演出しすぎるといやらしい印象を抱きかねない。ではどこまで高級感を演出すればよいのか、という丁度いい演出度を覚えてほしい。

1. 光沢がある


光沢がある⇒新品製品の表面をイメージ⇒新品は中古に比べて値段が高い⇒高級感がある

↑をファッションで表現するにはどうすればいいのか。

スーツスタイルの時に使うアイテムは光沢があるものが多い。ジャケット・Yシャツ・スラックス・革靴がそれにあたる。近頃ではウールジャケットや起毛したネルシャツなど、よりカジュアルに着れるようにしたものも多いが、まだまだ光沢があるオーソドックスなものも人気である。また、本来は光沢を持たないアイテム(パーカー・Tシャツなど)でも、素材が以下のものであれば光沢が出る。

  • カシミヤ
  • 番手の高いコットン
  • シルク
  • レーヨン
  • サテン

1つずつ生地の特徴を説明していこう。

 

カシミヤとは

出典:ja.wikipedia.org/

カシミヤは、カシミヤヤギから取れた毛、または、それから織った毛織物である。

主な特徴は、肌触りが良い・軽い・暖かい・光沢がある ことが挙げられる。希少価値も高いため、「繊維の宝石」と言われている。マフラー・ニット・コートに用いられることが多いが、カシミヤが使用されているものは値段が高いので気軽には手が出せないことが難点だ。

マフラー:10,000円
ニット :20,000円
コート :100,000円以上

という相場感なので高級百貨店で見かけることが多い。しかしコートであればカシミヤ10%配合などの商品がある。それであれば相場も50,000円まで落ちるので頑張れば手が届く。10%だけでもカシミヤの特徴は感じられるので嬉しい逸品だ。

 

番手の高いコットンとは

そもそも「番手」という言葉を初めて聞いたであろう。

番手とは糸の太さを表す単位であり、「数字が低いと太く」なり、「数字が高いと細く」なる。現状では1番手の太い糸から300番手の細い糸まで存在する。番手が高いコットンの特徴は 肌触りがなめらかで光沢が出る こと。シルクのような派手な光沢ではなく、やや控えめな光沢なのでコーディネートに取り入れやすい。

糸が細いと編み込んで織物にする段階ですぐにちぎれてしまうため、熟練された技術がないと作れない。そのため、番手が高い細い糸を使用する織物はその分、高価になる。

ちなみに300番手の糸を使ったストールは世界に39枚しかなく、値段は108,000円もするとかしないとか。

出典:camicianista.com/

 

シルクとは

シルクとは、生糸。絹糸。絹布のこと。蚕の繭からとった動物繊維である。独特の光沢を持ち、古より珍重されてきた。引用;Wikipedia

最高の衣料素材として、卑弥呼・クレオパトラなどにも愛用されていたことで知られている。

最大の特徴はなんと言っても、他を寄せ付けない「圧倒的な光沢」。素人が見ても他の生地とは違うと分かるほど唯一無二の存在感である。また なめらかな肌触り・吸放湿性・保湿性 も特徴である。

光沢感がありすぎる故、普段着としては少々使いにくい。そのため主には女性用の下着に使われることが多い。しかしシルクのネクタイは見かけるので希少価値が高く、値段も張るが1本持っておくのも悪くない。

 

レーヨンとは

レーヨンとは、シルクに似せて作った再生繊維である。ちなみにレーヨンはray(光)とcotton(綿)を合わせた言葉である。引用;Wikipedia

化学繊維ということもあり、シルクに比べて値段が低い。百貨店でも光沢を出すためにレーヨンを配合させたシャツも多く見かける。

レーヨンの特徴は、光沢の他に「ドレープ感」が挙げられる。ドレープとは、自然に見える布のたるみである。このおかげで服を優雅に見せることができるのだ。

 

サテンとは

サテンとは、絹やナイロン、ポリウレタン、アセテート、 ポリエステル、綿などの糸を使って作った朱子織りの織物である。引用;Wikipedia

サテンはあくまで織物の名前であって、繊維の名前ではないということを理解しておこう。

サテンの特徴はシルクに引けを取らない光沢感である。しかし、吸水性が悪く傷つきやすい ため、コートの裏地・帯地に使われることが多い。

 

これらの素材を使うことにより、スーツスタイルに使うアイテムには劣るがパーカーなどのカジュアルアイテムでも光沢が出て高級感を演出できる。

2. 配色を抑える


配色を抑える⇒喜怒哀楽の少ない落ち着いた大人をイメージ⇒大人はお金を持っている⇒高級感がある

↑をファッションで表現するにはどうすればいいのか。

配色を抑えたファッションをする場合は、全体をモノトーンでまとめることが大前提である。モノトーンとは無彩色のことで以下のような色を指す。

 

以下のようなものがモノトーンコーデと呼ばれる。

出典:zozo.jp/clubd.co.jp/zozo.jp/

上の画像は革のジャケット、綿のシャツ、ウール(もしくはそれに似せたもの)のスラックスと微妙に素材を変化させている。すべて同じ色で揃えるコーデをする際には、「素材を変える」ことを意識しよう。

出典:yandex.ru/

上の画像のように、すべてを黒でまとめる「オールブラックコーデ」と呼ばれるものもある。しかしこのコーデをする際に注意したいのが、各アイテムの素材を変える ことである。

仮にすべてのアイテムをウールにしてしまえば、それはおしゃれではなく羊の仮装である。

出典:smartlog.jp/

上のような「オールホワイト」のコーデも存在する。モノトーンで抑えているので理論から言えば悪くないコーデだが、オールホワイトはどうしても結婚式の新郎の服を想像する。どこか1つだけ他の色を取り入れる・使うアイテムを結婚式を意識させないもの(パーカー・スニーカー・デニム等)を使うようにしよう。いずれにしても難易度が高いコーデである。

モノトーン以外のワントーンコーデをまとめてみた。

出典:u-note.me/pinterest.jp/wear.jp/

どのコーデにも言えることは、彩度・明度でコーデを調整している 部分である。1つの茶色という色を取っても明るい茶色、暗い茶色と色の変化を見せている。

彩度が高いアイテムを広い面積で使ってしまうと目がチカチカするほど派手になってしまうので、このように明るい色・暗い色を取り入れてワントーンコーデを楽しもう。

3. 宝石を連想させる


宝石を連想させる⇒宝石は値段が高い⇒高級感がある

↑をファッションで表現するにはどうすればいいのか。

まず宝石と聞いて値段が安いと感じる人間はもはやいないであろう。そのため、宝石を連想させる色はそれだけで十分高級感を演出できる。そこに光沢を付け足すと、ガッツリ高級感を醸し出すのでやりすぎな印象を与えかねない。

下の写真を見ていただきたい。

出典:kurumani.comitem.rakuten.co.jp/pinterest.jp/

色はオフホワイト・シャンパンゴールド・ホワイトベージュと呼ばれるアイテムである。左の3つのアイテムに光沢はない。しかし、色だけでも十分に高級感を演出できていることが分かるだろう。対して右側のセットアップは光沢があり、高級感が出すぎている。これを普段着としては着にくい。

出典:vokka.jp/shop.menz-style.com/zozo.jp/

上の写真はルビー・サファイア・エメラルドをイメージした色のアイテムである。

ルビーを連想する左のニットは光沢がないが少しの高級感を演出できる。しかし若干カジュアルな印象になるので他のアイテムをフォーマルに抑えてバランスを取るのが良い。

右のTシャツはスーピマを使用していることもあり若干の光沢がある。

中央のジャケットは更に光沢が強い。しかし最初に伝えたとおり、これらの色は有彩色の明度を下げた色なので色自体はカジュアルな印象がある。そのため、光沢を出しても高級感を演出しすぎることがない。

4. お金を連想させる


お金を連想させる⇒お金⇒高級感がある

↑をファッションで表現するにはどうすればいいのか。

他のものに比べて高級感への距離が近い。言い換えると 少ない連想の回数で高級感に行き着く

そのため、少しの演出で大きな効果を生むのがこの色の特徴だ。また金・銀・銅は光沢があることは当然と考えられている。つまり、お金を連想させる色・光沢は1つのセットと考えていただきたい。

それを踏まえた上で以下の画像を見ていただこう。

出典:youtubeparisnews.blogspot.jp/letusliveforever.blogg.se/amazon.co.jp/

「やりすぎ」ということは一目瞭然であろう。このように お金に直結する色は過度に高級感を演出してしまう。金・銀・銅はアクセサリーとして用いられることが多いが、ワンポイントで使うことを意識しよう。

出典:tsukino-hana.net/shop-list.com/zozo.jp/

上の画像のようにワンポイントで十分な存在感を持つのがお金を連想させる色の特徴である。また、より「お金」を連想するのは、金⇒銀⇒銅の順番 である。

つまり、金は最も「お金」というイメージを連想させるので銀・銅よりも少しのワンポイントにすることを意識しよう。

逆に銅はお金というイメージが他の金・銀に比べて小さいので大胆なアクセサリーを身に付けてもいやらしい印象は抱かれない。

上の画像は最もお金の印象が強い「金」を大胆に使ってしまったため、「やりすぎ感」が出ていると個人的に感じるアイテムである(ファッションは個人の好みなので一概にダメとは言えない)。

5. 無駄なものがない


無駄なものがない⇒洗練された貴族の王宮をイメージ⇒貴族は庶民に比べてお金を持っている⇒高級感がある

↑をファッションで表現するにはどうすればいいのか。

  • シルエットを細くする
  • 装飾品を付けない
  • 配色を抑える
  • 定番アイテムを使う

この4つによって無駄なものがないシンプルさを表現できる。下の画像が上の4つを実現したスタイルである。

出典:clubd.co.jp/

1つずつ説明していこう。

シルエットを細くする

全体を整えて見せる「I」「Y」「A」と呼ばれるシルエットが存在する。Iは上下ともに細くしたスタイル、Yは上を太くし下を細くしたスタイル、Aは上を細くし下を太くしたスタイルである。

その中で右は上下ともに細い「Iライン」のシルエットであることがお分かり頂けるだろう。貴族の正装は主に現在のスーツだったため、それを連想させるIラインシルエットは高級感を演出する。

装飾品を付けない

ネックレスやブレスレットなどの装飾品を一切身につけてない。

シャツやズボン、靴は外出するためには必ず身に着けなくてはならないものだが、装飾品は身につけなくても問題ない。そんな装飾品は無駄なもの、と認識されるのだ。

シンプルさを演出したいのであれば装飾品は身につけないようにしよう。

唯一、シンプルを損なわない装飾品は「腕時計」である。腕時計は時間を手軽に確認する上で必要な装飾品だ。ただそれも装飾品が付いてない、なるべくシンプルなものを選ぶようにしよう。

配色を抑える

全体の配色を見てみよう。シャツ=白 ジャケット=ネイビー パンツ=ネイビー 靴=黒 とモノトーン+1色で配色を抑えたコーデである。

ここに 赤や緑などの有彩色が加わると一気にカジュアル感が増してしまう。シンプルを演出するにはこれくらい配色に抑えることを意識しよう。

定番アイテムを使う

またTシャツ・ジャケット・スラックス・革靴と定番アイテムのみを使っている。ここでジャケットを襟なしにしたり、靴をデッキシューズなど王道ではないアイテムにするとシンプルさが半減する。それほどに王道以外のアイテムは無意識に違和感を覚える のだ。

6. 余白を広くする


余白が広い⇒スペースを贅沢に使った家具が置かれた貴族の部屋⇒貴族⇒貴族は庶民に比べてお金を持っている⇒高級感がある

↑をファッションで表現するにはどうすればいいのか。

余白を持たせる、というのは主に店の内装・サイトで表現されることが多いのでファッションに落とし込むのは少し難しい。しかし 余白 ⇒ 余裕 と変換すると落とし込めるようになる。

上下左右にスペースが余っている⇨余白(スペースの余裕)があるので、余裕があるファッションは余白を連想させる。よって余裕は高級感を演出する。

ではファッションにおける余裕とはなにか。余裕のあるファッションとは、自分自身を着飾らない・背伸びをしない ファッションである。

下の2つの画像を見ていただきたい。

出典:elle.co.jp/matome.naver.jp/

左は日本のメンズファッションでダサいとされている。右はパリジャン(パリの男性)のファッションでカッコいいとされている。

では両者ではなにが違うのか。それは「余裕があるかどうか」である。精神的余裕があるかどうかではない。それは外見では判断することができないからだ。

もしかしたら左の人は時間・金銭・精神的に余裕があり、右の人はそうではないかもしれない。しかし 我々は人を見た目で8割判断する と言われているので、外見によって余裕があるかないかを判断する。

話を戻そう。では右と左はどちらが余裕があるように見えるか。恐らく90%以上は右と答えるであろう。なぜだろうか。

それは5. 無駄なものがない」で説明した内容と重複するので詳しくは言及しないが、以下の4つが起因している。

  • シルエットを細くする
  • 装飾品を付けない
  • 配色を抑える
  • 定番アイテムを使う

シルエットを細くする

右は上下ともに細いシルエットのアイテムを使っている。対して左は上下ともに太いシルエットのアイテムを使っている。太いアイテムは自分を本来の形よりも大きく見せようとしていると思われる ため、太いと余裕がないとみなされる。

装飾品を付けない

右は装飾品を付けていない。対して左はハットやネックレスなどの装飾品を多く付けている。装飾品は前述の通り、シャツやパンツと違い、身につけていなくても支障がないものだ。

それを付けて普段以上に自分をカッコよく見せようとしていると思われるため、装飾品を多く身に付けると余裕がないとみなされる。

配色を抑える

右は全体をモノトーンでまとめ、デニムも有彩色である青の明度を下げてネイビーにしている。ネイビーは他の色と合わせやすい&他はすべてモノトーンなので色の喧嘩が起こっていない。全体的に配色を抑えている、といった印象を受ける。

対して左は白と黒の配色が奇抜なアウター、原色に近い青のパンツ、白とブラウンのコントラストが派手なシューズを使っている。配色を多くすると 他の人よりも目立ちたいのだなと思われる ため、余裕がないとみなされる。

定番アイテムを使う

右はジャケット・Tシャツ・デニム・革靴、とすべて定番アイテムで整えられている。前述の通り、定番ではないアイテムは無意識に違和感を覚えるので、右のコーディネートは多くの人にすんなりと受け入れてもらえるのだ。

対して左はワイドなアウターとパンツを使っており、パンツのポケットは特徴的な形をしている。シューズもソールが普通よりも厚いものを使用しているので全体的に定番ではないアイテムを使用している。

定番アイテムでないものは、人とは違う流行アイテムを使って他人よりも目立ちたい(配色が多い、と同じ)印象を持たれるため、余裕がないとみなされる。

 

以上の理由により、余裕があるファッションは高級感を演出する。それぞれの要因もすべて「5. 無駄なものがない」と同じものなので、無駄なものがない = 余裕がある はほぼ同義と捉えてもらって問題ない。

7. 直線


直線 ⇒感情が安定している ⇒ 大人っぽいイメージ⇒大人は子供に比べてお金を持っている⇒高級感がある

↑をファッションで表現するにはどうすればいいのか。

全体のシルエットを「I」にすることで直線は表現できる。5. 無駄なものがない で解説したが、全体を整えてみせるシルエットは「I」「Y」「A」が存在する。

アルファベットを見て頂ければ分かるが最も直線に近いものは「I」である。高級感を演出したいのであればシルエットを「I」に近づけるようにしよう。

出典:clubd.co.jp/

では、シルエットを「I」にするためにはどのようなアイテムを選べば良いのか。前提として「自分の身体にぴったりフィットしたもの」が挙げられる。

楽に服を着たい気持ちからついつい大きめのサイズの服を購入する人もいるが、高級感を演出したいのであればその気持ちをグッと抑えて小さいサイズを選ぶようにしよう。

また今までは おしゃれ = 我慢 の方程式 が日本では成り立っており、寒い日に我慢して薄着をしたり硬い生地の服を細身で着て窮屈そうにしている人も見かけた。

しかし、今の百貨店に並ぶ 細身の服はストレッチ(生地の伸縮)が効いていて、窮屈さを感じずに着ることができる。アメリカは自分自身が着てて気持ちいいものを着る文化があるのだが、日本にもその波が来ているのだ。

またパーカー・デニムなどのゆったりサイズを身につけるイメージの強いアイテムにも細身のタイプは存在する。元々アメカジが好きでカジュアルアイテムを好む人でも「I」のシルエットを近年では出来るようになっている。

8. 明度を低くする


明度を低くする⇒暗い色は明るい色に比べて重いものが多い⇒重いものは値段が高い⇒高級感がある

↑をファッションで表現するにはどうすればいいのか。

前述の通り、明度を低くする = 重厚感を出す ことである。

ではファッションで重厚感を出すにはどうすれば良いか。基本的には自分の好きな色の明度を落とせば重厚感は出るが、その中でも最も重厚感を出す色が存在する

それは、黒・ダークグレー・ダークブラウンである。上記の3つの色は地面を連想させるからだ。

基本的に 人は自然現象をイメージしやすい。水色を見れば空を連想し、茶色を見れば土を連想する、と言った具合だ。

そして地面は人よりも下にあるため、目に見えるものの中では最も下に存在する。そのため質量が重い、と思われ重厚感を演出するのだ。

逆に赤・青・緑などの有彩色(特に原色)は自然界にあまり存在しないため、地面を連想する色よりはイメージがしにくい。

しかし、有彩色の明度を落としても重厚感は演出できることを忘れてはならない。地面を連想する色がその中でも特に重厚感を演出できる、と覚えておこう。

ちなみに 黒には「物を細く見せる」引き締め効果がある ので、細く見せたい部分を黒にすると、より引き締まって見える。

では上記を理解した上で、次の画像を見ていただきたい。

出典:dandyrandy.net

パッと見て、重厚感・高級感があるコーディネートだ、と共感して頂けるであろう。ダークブラウンのジャケット・黒のシャツ・ダークブラウンのベルト・黒のスラックスを使っている。前述した地面を連想させる色を全体に取り入れているため、重厚感・高級感を演出している。

胸元のチーフをワインレッドにしているが、これも赤紫の明度を落として重厚感を演出する色・かつ見える範囲が狭いので、フォーマルさを崩してはいない。

またすべてスーツに使用するフォーマルなアイテムなので、重厚感はあるが街着として着ると、「高級感がありすぎ」「キメすぎ」な印象を与えてしまう。

中のシャツをTシャツに変えたり靴をスニーカーにしたりカジュアル要素を取り入れれば十分街着としても使っていける。

9. 細い


細い⇒繊細⇒洗練されている⇒洗練されたものは値段が高い⇒高級感がある

↑をファッションで表現するにはどうすればいいのか。

細さを表現するためには、以下の3つを意識しよう。

  • 細身のサイズ
  • 色の視覚効果
  • 柄の視覚効果

細い = 窮屈 のイメージを脱しきれていない人は、ついついゆるめのサイズを選んでしまいがちだ。しかし、今の服はストレッチが効いているので細くてもリラックスして着ることができる。

ポリウレタン」という化学繊維は生地に伸縮性を出す代表的な素材なので、服のタグをチェックしてポリウレタンが入っていれば細身でも思いきって試着するのも悪くない。

細く見える色は、基本的に収縮色と呼ばれる明度の低い色だ。その中でも最も明度の低い「黒」は他の色よりも細く見せる効果がある。

出典:clubd.co.jp/

巷で見かける黒スキニーのデニム・スラックスはまさに脚を細く見せるためだけに存在すると言っても過言ではない。

また細く見せる柄、と聞いて真っ先に思い浮かぶのは「ストライプ柄」である。これはまさに視覚効果なので細く見せたい時には取り入れない手はない。白などの膨張色を選んでしまってもストライプ柄が入っていれば細く見えるので重宝する。

出典:clubd.co.jp/

オーソドックスな柄なので店頭で見かけることも少なくないのが良い点だ。

10. 歴史を感じる


歴史を感じる⇒古いもの⇒古いものは値段が高い⇒高級感がある

↑をファッションで表現するにはどうすればいいのか。

  • アンティークを連想させる色
  • クラシカルなアイテム

この2つで再現ができる。

アンティークを連想させる色

アンティークと検索すると下のような画像が出てくる。

 

出典:spice.eplus.jp/

ここから分かるように、茶色はアンティークを連想させる。

全体を茶色でまとめたコーデとして3つ紹介する。

出典:u-note.me/pinterest.jp/stylemenbox.com/

全体に共通していることが、「明度で色のメリハリをつけている」ことである。同じ明度ですべてのアイテムをまとめてしまうと、アンティーク風ではなくアンティークになってしまう。

すべてを茶色でまとめる時は明度を変化させることを意識しよう。無彩色である白・黒・グレーを取り入れるとキメすぎな印象も和らげることができる。

クラシカルなアイテム

次にクラシカルなアイテムを説明しよう。クラシカルとは古典的な、という意味である。

雑誌ではトラッドとよく表現されるが、これは Traditional の略で伝統的な、という意味である。クラシカル と同義だ。では、クラシカルとは具体的にどのようなコーディネートを指すのか。

下の画像を見ていただきたい。

出典:blog.mens-fashion-labo.com/smartlog.jp/vokka.jp/

クラシカル・トラッドといえば、上の3つのようにスーツスタイルが基本である。これは洋服の起源が西洋(ヨーロッパ)であることが理由だ。

我々が着ている洋服はすべて中世ヨーロッパが起源(そもそも洋服は西洋服の略)なので、洋服でクラシカルを演出するなら中世のヨーロッパの服装を真似することになる。

日本のクラシカルを再現すると和服を着る、ということになる。さすがにお祭り以外で和服を着ることは街着風にアレンジしたとしても気が引ける。

話を戻そう。中世ヨーロッパの服装は下のようなスタイルが基本である。このコートは「フロックコート」と呼ばれる。

出典:timetoast.com/

これはフランスで発祥したコートだが、今のテーラードジャケットの原型にもなっている。シャツにネクタイ、ベスト・コート・スラックス・革靴と現在のスーツスタイルに非常に似ていることがお分かり頂けるだろう。

まとめ

「〜感」「〜っぽい」「〜なイメージ」と抽象的な言葉で片付けられる芸術。感覚・直感が重要視されるものに答えを求めるのは野暮かもしれないが、得てして「芸術」と呼ばれるものはもっと言語化されても良いのではないか、と日々私は考える。

感覚というものが言語化されれば皆にその感覚が共有され、各々がその感覚を使って新しい創造をすることが出来るためだ。

これはファッションにおいても同じことが言える。ファッション雑誌やアパレルショップのマネキンが織りなすコーディネートはいわば完成形である

プロのコーディネーターが今までの知識・経験を結集して計算されつくされたコーディネートを我々はまじまじと見せつけられている。

しかしなぜその組み合わせになったの?と言ったことは1つも教えてもらえない。完成形を見せられて「これがオシャレなのです!」と押し付けられているだけだ。

そしてそれを覚えているにすぎない。「これとこれの組み合わせはオシャレとされている」「これとこれの組み合わせはダサいとされている」と我々はただひたすらに細かな法則を暗記している だけなのだ。

算数を例にすれば分かりやすい。ファッションの現状を算数で例えるなら、3 × 4の答えは12なんだよ。と言われているようなもの。

その問題と答えを1セットとして暗記させられている。だからその問題には答えられるが応用が出来ない。つまり、3 × 5が出来ない。何故なら3 × 4の答えしか教えられていないからである。

しかしこれならどうだろう。「×」という記号の意味は、それの前にある数字をそれの後にある数字の回数分足すことである。3 × 4なら「3」という数字を「4回分足す」こと。つまり、「3+3+3+3」をすること。だから3 × 4の答えは12となる。

このように教えられれば3 × 4だけでなく掛け算をすべて解けるようになる。つまり3 × 5も自分自身で15という答えを導き出せるのだ。

ファッションの話に戻ろう。1つのおしゃれな組み合わせがあったとする。では何故それはおしゃれに見えるのか。その結果を構成する要素はいくつもあるであろう。

色・素材・シルエット・着こなし etc… それらを分解して1つずつ解説することにより、我々は 1つのおしゃれな組み合わせからその組み合わせはオシャレなんだ、ということ以外の多くを学び取ることが出来る

またそれらは細かな法則ではなくファッションの大原則である。だから他の組み合わせにも応用していけるのだ。

 

高級感を模倣する⇒創造する人間へ

高級感は模倣ではなく創造できるものだ。誰かに流されるのではなく、自分自身で作り出してほしいというのが私の願いである。今回紹介した高級感を演出する要素を用いれば自分自身で様々なパターンの高級感を演出できるようになる。

まだ誰も見たことがない物を世に生み出す快感を是非、味わっていただきたい。