HushTug NOTE レザー ミンクオイルって実際どうなの?特徴・使い方・成分を紹介!悪いウワサについても検証してみた。

ミンクオイルって実際どうなの?特徴・使い方・成分を紹介!悪いウワサについても検証してみた。

ミンクオイルって実際どうなの?特徴・使い方・成分を紹介!悪いウワサについても検証してみた。

2018年3月3日

革の手入れオイルと言えばミンクオイルというほどに、認知度・人気度ともに高いミンクオイル
革の手入れを好む人であればその名前を知らない人はいないでしょう。

Amazonで300円ほどで購入できることもあり、お求めやすいのも特徴です。

では、ミンクオイルとは具体的にどのようなオイルなのでしょうか?
この記事では、特徴・よく聞く噂・正しい使い方・詳しい成分などについて紹介します。

ミンクオイルとは?

ミンク
ミンクオイルとは、ミンクという動物から取れる油脂で作られたオイルのことです。

ミンクはイタチ科の動物で、主に北米に生息しています。
可愛らしい見た目をしていますね。

ミンクオイルはもともと、アメリカでブーツのケア用品として作られたものです。
そしてアメリカ製のブーツが日本にも入ってきたことで、ミンクオイルも一緒に輸入され日本でも知られるようになりました。

現在では、革製品の手入れと言ったらミンクオイルだと考えている人も少なくないでしょう。

ミンクオイルの特徴

出典;Amazon

ミンクオイルはどのような特徴を持つのでしょうか。
コロンブスのHPに書かれてある特徴をまとめました。

  • 革本来の柔らかさと滑らかさを保ち、革に必要な油分を補ってくれる
  • 動物性のため、よく革に馴染む
  • 革によってシミ/色落ちの原因になるので、最初は目立たない場所でテストする
  • 爬虫類系、スエード・ヌバック系には使えない

ミンクオイルについて、この記事では以下のことを紹介しています(クリックで該当場所にスキップ)。

ミンクオイルのクリーム・リキッド・スプレーはどう使い分ける?

ミンクオイルはどの製品と相性が良いのか

ミンクオイルは使わない方が良いの?という噂を検証

ミンクオイルの使い方(画像付き)

※スエードにミンクオイルを使うとどうなるのか?はこちらの記事で紹介しています。

ミンクオイルのクリーム・リキッド・スプレーはどう使い分ける?


出典:Amazon

ミンクオイルからはペースト状のクリームタイプ、液体状のリキッドタイプ、サッと振りかけるスプレータイプの3種類が販売されています。

詳しくはHPを読んで吟味してもらえればいいですが、ここでは簡単な使い分けを紹介します。

まず、効果・手入れ方法についてはクリームタイプ・スプレータイプが同じです。
ミンクオイルを使った1時間後に乾拭きで拭き取る工程があり手間が掛かりますが、その分ミンクオイルの効果を十分に発揮してくれます。

スプレータイプは製品全体に効率よく塗布できるため、楽に手入れできます。
クリームタイプに比べて若干値段が上がるためあまり有名ではありませんが、私は一番スプレータイプがおすすめです。

created by
Rinker
columbus(コロンブス)
¥1,166 (2019/11/21 11:02:47時点
Amazon調べ-
詳細)

クリームタイプは全体に塗布する場合はスプレータイプよりも時間が掛かりますが、気になる部分にだけミンクオイルを使いたい場合はスプレータイプよりも使いやすいです。

created by
Rinker
columbus(コロンブス)
¥446 (2019/11/22 02:35:09時点
Amazon調べ-
詳細)

対してリキッドタイプは上述した2種類よりも全体の効果が劣ります。
また革の内部に浸透させるのではなく表面をコーティングする役割が強いため、革が皮膚呼吸しづらくなり、使いすぎるとヒビ割れの原因になります。

「え、リキッドタイプだめやん、、」と思われますが、良いとこもあります。
リキッドタイプは上述した2種類と違って、塗布後の拭き取りが不要です。
サッと塗ってすぐ使える、特に外出時に重宝します。

外出時に「パパっと手入れして光沢を出したい」ときにはリキッドタイプがおすすめです。
しかしあくまで外出時に使うべきタイプなので、普段家でお手入れをする場合は上記のクリームタイプかスプレータイプを使うようにしてください。

created by
Rinker
columbus(コロンブス)
¥767 (2019/11/21 18:58:14時点
Amazon調べ-
詳細)

ミンクオイルはどの製品と相性が良いのか


出典:https://blog.sentire-one.co.jp/

革製品と言っても、カバン・革靴やブーツ・財布・革ジャンなどと色々あります。
それぞれの製品との相性は気になりますよね。

結論、ミンクオイルはどの製品とも相性は良いです。
特定の製品にしか使えないようであれば、ここまで人気商品になりませんからね。

しかし、ミンクオイルの特徴をしっかりと理解した上で使わないと、せっかく大事にしてきた革製品も台無しになります。
いま一度、ミンクオイルの特徴を再確認しましょう。

ミンクオイルの特徴

  • 革を柔らかくする
  • 少量でも十分に効果を発揮する
  • 表面に自然な光沢を出す
  • ヒッカキ傷・スリ傷を目立たなくする

これらの特徴がある上で、初心者がやってしまうことが「ベタベタ塗りまくって放置してしまう」ことです。

塗ればキズも目立たなくなるし光沢が出るので、ついつい楽しくなって塗りすぎてしまうのです。
その上、クリームを塗った1時間後に「乾拭きしなくてはいけない」なんてことは知るはずもありません。

しかしそうすると、革を柔らかくして少量でも十分に効果を発揮するミンクオイルが暴走する結果に、、。革製品を必要以上にフニャフニャしてしまい、本来のキレイな形が崩れてしまうのです。

出典:http://takashikimura.com/

メンテ初心者の方は、本当に注意してください。
いくら光沢があっても形が崩れてたら台無しですからね。

ミンクオイルは使わない方が良いの?という噂を検証

たまに聞くミンクオイルの悪い噂。

「革柔らかくなりすぎ!!」
「カビ生えたんだけど!!」

などなど。
私はミンクオイルの関係者でも何でもないので、中立の立場としてこの噂を検証しました。

結論、これらの噂はすべて事実です。
しかし、すべては「ミンクオイルのつけすぎ」という問題から起こるものでした。

もう一度、ミンクオイルの特徴をおさらいします。

  • 革を柔らかくする
  • 乾燥を防ぐ
  • 油分を浸透させ、撥水性をアップさせる

と言った特徴がありますが、ミンクオイルを付けすぎるとこれらの特徴が

  • 革を柔らかくしすぎる
  • 潤いを与えすぎてシミ・カビの原因になる
  • 油分が多すぎて表面がベタベタする

などの悪い特徴に変わってしまうのです。

何度も言う通り、ミンクオイルは少量でも効果を発揮する優秀なオイルです。
しかし初心者は塗りすぎてしまって、良い効果を悪い効果に変えてしまうのです。
そのため、このような悪い噂が蔓延しているんですね。

ミンクオイルを少量塗り、1時間後に乾拭きで拭き取ることをしてもらえれば、革製品を長くキレイな状態で使えるようになりますよ。

この記事の下部でミンクオイルの使い方を紹介しています(クリックで該当箇所にスキップ)。

ミンクオイルの使い方(画像付き)

ミンクオイルに含まれる成分は?

ミンクオイルに含まれる成分は、以下の3つです。

  • ろう
  • 動物性油脂
  • 流動パラフィン

これらの詳しい特徴を説明していきます。

ろう

ろうとは、高級脂肪酸と高級アルコールが反応してできるエステルです。
主に、ツヤ出し・表面コーティングの効果 があります。

ツヤ出し

出典;endiaferonta

布などで表面にサッと塗った場合は、いわばプラスチックのような不自然な光沢となる場合があります。
馬毛ブラシや山羊ブラシなどの細く柔らかいブラシで塗った場合は、革の奥まで染み渡り自然な光沢になります。

またろうを塗れば、擦れなどで光沢がすぐになることも防ぐことができるのです。

表面コーティング

表面コーティングをすることにより、革が様々な悪影響に耐えられるようになります。

一度革製品を使い始めると目には見えないですが、革の内部に小さいひび割れが発生してきます。
このひびから水やホコリ、汚れ、グリス、汗からの塩分が入り込み、革に様々な悪影響を及ぼします。

これらは真皮内のコラーゲンや蛋白にダメージを与えて、徐々に目に見えるひび割れとなってしまうのです。

出典;KAWAKEN

ここまでくると修復不可能です。
これを予防するために、ろうで表面コーティングをして 革に悪影響なものの内部への侵入を防いでいるのです。

ろうの特徴

その他に、ろうには以下の4つの特徴があります。

  • ろうの融点は油脂(オイル)よりも高く体温では溶けないが、一般的には体温付近で柔らかくなり低温で固くなる。つまり知らずの間にろうは融解・凝固を繰り返している。
  • しっかりとした固さを革に与える硬化剤の役割もあり、品質を安定させて使いやすくする。
  • 製品が低い温度で溶けるのを防ぎ、柔らかくなりすぎないようにしている。
  • 原料にある程度の固さを与え、製造時に扱いやすくしている。

動物性油脂

出典;commonswikimedia

動物性油脂とは、動物の体内に含まれる脂肪のことです。
バター・ラードの食品に多く含まれています。

革は品質を保つためには「油分」が命です。
それを補う役割を油脂は果たしています。

ちなみにサラリーマンのビジネスバッグの手で持つ部分だけ光沢があるのを見かけますが、これは手からの油分が毎日革に浸透しているからです。

動物性油脂の特徴

動物性油脂の特徴は、効果が強く、油分が多いことが挙げられます。
そのため、カピカピになって油分が著しく足りていない革にも効果が十分に期待できるのです。

しかしオイルを全体に塗り終わった後は、1時間程度おいてから必ず乾いたタオルで拭き取るようにしましょう。
終わった後に拭かないと効果が強すぎるために革を傷めてしまったり、カビの温床になったりします。(カビ菌は動物性油脂が大好きなので)

最後の拭き取りを忘れないようにしないと、せっかく手入れを行なってもマイナスになってしまいますよ。

植物性油脂との違いは?

出典;NIKKEI STYLE

よくラナパーを代表とする植物性油脂との違いが疑問に上がることがあります。

植物性との違いは簡単に言えば、『原料が動物から取れるか植物から取れるか』の違いです。

植物性の特徴としては さっぱりしていてべたつかない ことが挙げられます。
また革に塗った後に拭き取らずに放置しても問題ないのです。

しかしその分、動物性に比べて効果が少し薄れてしまうことは覚えておくといいでしょう。

また、植物性はオイル自体が酸化しやすいのです。
フタを空けた瞬間から酸化が始まってしまうので、できれば空けたらすぐに使い切ることが必要となります。

酸化したオイルを革に塗ると、シミや色素沈着の原因となりますので気をつけてください。

ちなみにオイルが酸化しているかどうかは、

  • 臭いが今までと違う
  • 色が濃くなった
  • 粘りが強くなった

などで確認できるので、毎回確認するようにしましょう。

油脂と脂肪の違いは?

油脂と脂肪の違いは、液体か固体かです。
しかし、土地や季節によってその区分は異なりますので、そこまで気にする必要はありません。

流動パラフィン

出典;Amazon

パラフィンとは、石油を蒸留して精製してできた成分のことです。
そして、それの液体のものを流動パラフィンと呼んでいます。

主な特徴としては、

  • 他の成分を浸透させる
  • 塗布の伸びを良くする
  • 物質の揮発・酸化を防ぐ

などが挙げられます。

流動パラフィンが使われているもので最も身近なものが「ベビーオイル」です。

肌の上でも伸びがよくて密着性もあるので肌の表面をなめらかにする効果もあるため、化粧品に使われることも多いですね。
なんと言っても赤ちゃんの肌に使えるほどなので、安全性はかなり高いと言えます。

また水に溶けない効果もあり科学的に安定した物質なため、トイレタリー製品の原料、発泡スチロール・食品容器などの樹脂添加剤、リチウムイオン電池膜の生産にも使用されています。

ミンクオイルの使い方(画像付き)

ミンクオイルの使い方
では、そんな優秀なミンクオイルはどのように使用すればいいのでしょうか。
ここではパスケースを例に説明していきます。

買ってから2年ほど、手入れなど何もせずに使っていたパスケースです。

ツヤはなくなり、擦れた跡が何箇所かあります。

これがどこまで綺麗になるのでしょうか。

1.手入れをする革製品を掃除する。
ブラシや布を使い、汚れを落としておきます。
ミンクオイルの使い方
赤枠のところは擦れた跡がありました。
鞄に入れっぱなしだったので、きっと何かに擦れてしまったのだと思います。

2.ミンクオイルを少量取ります。
クリームを塗っていきます。

ミンクオイルの量
クリームを塗るときはいきなり多い量を手にとるのではなく、ほんの少しずつ塗布してください。
多い量を一度に塗ると、ムラができてシミの原因になります。

3.革製品に薄くのばします。
ムラがないように均一に、なおかつ厚く塗りすぎないようにします。
ミンクオイル塗り終わり
擦れた跡がなくなり、ツヤ感が増しているのが分かりますね。
いい感じです。

4.1時間寝かせます。
染み込ませるために、1時間そのまま置いておきます。

5.しっかり拭き取ります。
1時間経ったら、キレイにクリームを拭き取ってください。
拭き取りを行わないと革にダメージを与えてしまいます。
手入れをしたつもりが良くない状態になってしまうので、ここは忘れずに面倒くさがらずにしっかり行いましょう。

以上の5つの工程で終わりです。
ミンクオイルを使用して、革製品を綺麗に蘇らせてみてください。

ミンクオイルを使用する時の注意点2つ

ミンクオイルは使い勝手のいいものですが、2つの注意点があります。

1.少量塗るだけでOK
ミンクオイルは思っている以上に、少量で十分な製品だと忘れないように。

2.頻度を多くしない
毎日使用している革製品でも、2週間~1ヶ月に1回で問題ありません。

どちらも『多くやりすぎるな』ということに繋がります

ミンクオイルは少量でも十分に効果を発揮する製品です。
そのため量や頻度が多すぎると、必要以上に革を柔らかくし、乾燥しにくくします。

いいことのように思えますが、

  • 革が柔らかくなりすぎると、型くずれ・シワになりやすくなる
  • 乾燥しにくくしすぎると、カビが生えやすくなる

など、革によくない結果に繋がります。

何事もやりすぎはよくありません。
上手くミンクオイルと付き合っていきましょう。

まとめ

コロンブス商品開発チームのたゆまぬ努力の末に商品化されたミンクオイル。

その成分を分析した結果、すべての成分が理にかなったものであると言えます。
恐らく何度も試行錯誤を重ねて現在の配合に行き着いたのではないでしょうか。

私はオイルは植物性ではなく動物性派なので、さらにミンクオイルが好きになりました。
ぜひこれを機に、ミンクオイルを試してみてはいかがでしょうか。

created by
Rinker
columbus(コロンブス)
¥446 (2019/11/21 09:36:45時点
Amazon調べ-
詳細)