自分の理想のパティーヌ靴を30,000円以下で手に入れる方法

自然なムラ感と、美しいツヤから芸術品と表現される、パティーヌの革靴。

特に、ベルルッティが誇るパティーヌは、非常にキレイなグラデーションで、見ているだけでため息が出るほど。

しかし、簡単には手が出せない問題が、パティーヌの靴にはある。

今回は、パティーヌの靴の特徴と、3万円以下で買う方法をご紹介する。

パティーヌ靴とは?

出典:BUYMA

パティーヌとは、何層も色を重ねて染めることで、自然な”色ムラ”を出す手法のことである。

パティーヌ仕上げされた靴は、色を重ねることで味わい深い色ムラと美しいツヤが生まれる。

フランス語で「パティーヌ(patine)」は、「錆(さび)」という意味がある。

また、同じスペルのラテン語で「パティーナ(patine)」は、「経年変化(エイジング)の味わい」という意味だ。

このアンティークのような仕上がりが、芸術品と称(しょう)されるのだろう。

パティーヌ靴のメリット

出展:楽天市場

パティーヌはムラ染めとも呼ばれ、靴に限らず、バッグや財布などにも利用されている。

メリットは見たままの通り、色のメリハリに目を奪われる美しいグラデーションだ。

ほとんどの革は縫う前に色を付けるのだが、パティーヌの場合、製品が完成した後に色を塗る。

人の手で、少しずつ調節しながら色を塗れるため、繊細な色合いが出せるのだ。

まさに、職人さんの技量やセンスが光る、染色方法である。

パティーヌ靴のデメリット

パティーヌの魅力である色合いは、手入れや扱い方に気を付けないとデメリットに繋がる。

なぜなら、パティーヌ靴は、雨や水が付くと色落ちしやすいからである。

また、何かに擦(こす)ったときも色落ちするため、注意が必要だ。

濡れたらすぐに拭き取れるよう、乾いた布を持ち歩けば安心だろう。

天気予報のチェックはかかさないことと、正しい手入れをすれば、このようなデメリットは防ぐことができる。

パティーヌ靴の手入れ方法

出展:Amazon

まず、シューキーパー、馬毛ブラシ、カラーレス(無色)の靴クリーム、クロス(または柔らかい布)を用意する。

毎日の手入れは、馬毛ブラシでブラッシングするか、乾拭きだけで十分だ。

「革が乾燥している」と感じたら、ほんの少しのクリームをクロスに付け、靴全体に塗り広げていく。

クリームを塗った後、馴染むまで約30分おき、仕上げに余分なクリームを拭き取りながら乾拭きをする。

シューキーパーとは、靴の中に入れて、型崩れや履きジワを正す道具である。

パティーヌを手入れするときの注意点

出展:Amazon

先ほども話に触れたが、パティーヌは色落ちしやすい。

それは、手入れのときも同じことが言える。

ブラッシングや乾拭きは優しく、やりすぎないことを意識するのがポイントだ。

また、水に弱い革を守るため、防水スプレーをイメージするかもしれないが、パティーヌに使う前にはよく考えてほしい。

防水スプレーをかけると、パティーヌのツヤを少し抑えてしまうからである。

パティーヌ靴が手に入りづらい理由

パティーヌ靴の最大のネックは、その値段だ。

靴職人が、ひとつひとつ何日もかけて丁寧に作り上げるので、パティーヌ靴の相場は8〜10万円

ベルルッティというブランドでは、30万円以上する靴もある。

また、パティーヌの靴は市場にあまり出回っていないので、種類が少ない。

自分の理想の形、理想の色に出会える確率は、相当低いだろう。

理想のパティーヌ靴を3万円以下で手に入れるには?

価格や流通面で「買うのが難しい」と説明したが、ある方法なら、3万円以下でパティーヌ靴を手に入れられる。

とてもシンプルな方法は、以下の通りだ。

  1. 形だけを見て、気に入った革靴を買う(15,000円くらい)。
  2. カラーオーダーで、自分の好きな色に塗り替えてもらう

予算さえあれば、自分は革靴を買うだけなので、誰でもチャレンジしやすい。

さらにコストを抑えたいなら、自分で着色する方法もある。

だが、慣れない人が作業すると、失敗するリスクが高い点を頭に入れておこう。

カラーオーダーという考え方

出展:Creema

革靴を自分の好きな色に染め上げてくれる、”カラリスト”という職人がいることをご存じだろうか。

日本に十数人しかいない彼らは、5年以上の修行をしたプロの職人たち。

オーダーされた色を、ほぼ100%の完成度で仕上げてくれるのだ。

そうなると次は、「どこでカラーオーダーをするか」ということが重要になってくる。

自分の大事な靴を、まったく違う色に塗られるわけだから、失敗はしたくない。

おすすめのカラーオーダーの店

出展:WFG1979

実績があって、有名なお店にしたいのは当然だろう。

私がオススメするのは、「ワールドフットウェアギャラリー」というお店。

革靴マニアなら一度は聞いたことのある名前だ。

業界内でも”トップクラスの知識・技術”を持っている、老舗ブランドである

自分の革靴を持っていき、好きな色を伝えれば、カラリストの職人さんがそのとおりに染め直してくれる。

出展:WFG1979

職人のスケジュールにもよるが、単色塗りなら約3週間、パティーヌのようなグラデーションだと約1ヶ月かかるらしい。

他のオーダーシューズ店に問い合わせると、「最低でも3ヶ月はかかる」と言われたので、ここはかなり早い方だろう。

単色染めも、パティーヌのようなムラ感がある塗りも、どちらも同じ料金でやってくれるというから驚きだ。

料金は15,000円(+税)と思ったよりも良心的で、完成後の修正にも柔軟に対応してくれる。

神宮前店に職人さんが集結している

ワールドフットウェアギャラリーは、原宿の神宮前に1店舗、銀座に2店舗あるが、職人が集まっているのは「神宮前店」だ。

パティーヌできるかどうか分からない靴は、神宮店に持っていくようにしよう。

しかし、地方に住んでいる人にとっては、都心に固まる靴屋にはなかなか出向けないもの。

ワールドフットウェアギャラリーなら、郵送で靴を送ってパティーヌをしてもらえるので、直接店に行く必要もない。

どんな靴でもパティーヌしてくれるの?

出展:BROSENT

革靴の中でも、染めやすい靴・染めにくい靴がある。

最悪の場合、パティーヌを断られたり、自分の思い通りの色にならなかったりすることがある。

では、どんな靴をお店に持ち込めば良いのか?

1.牛革

革には色々な種類があるが、一番染めやすいのは牛革とのこと。

豚革・馬革・鹿革・羊革・ヤギ革も染められるようだが、市場に多く出回っていて、値段も手頃なのは牛革だ。

ちなみに、以下の3つの革は、パティーヌが難しいので避けた方が無難だ。

  • 合成皮革(フェイクレザー)
  • クロコダイル(ワニ革)
  • スエード(起毛皮革)

合皮は、手入れをしてもしなくても、寿命が3年程度と短いデメリットがある。

本革に似せて人が作った革は、加水分解という作用により、表面がべとついたりボロボロになってきたりするのだ。

せっかくパティーヌするのなら、一生物とも言われる本革を選ぼう。

2.薄い色

出展:楽天市場

基本的に、パティーヌは薄い色⇒濃い色に染めるのが一般的だ。

パティーヌをするには、まず革の色を脱色するのだが、「黒」が混じっているとうまく色が抜けない。

黒という色はそれほど強力で、少しでも入ってると厄介(やっかい)なもの。

そのため、パティーヌに持っていく靴は、黒が混じってない色を選ぶようにしよう

黒さえ混じっていなければどんな色にも変えられ、赤⇒黄色、緑⇒青に変えることは、簡単にできるようだ。

3.強く加工されていないもの

出展:Amazon

以下のような、強く加工している革はパティーヌが難しい。

  • 表面に、強いツヤ加工がされている
  • 傷がつきにくい加工がされている

ガラス加工・ガラスレザーと言われるが、エナメルかと思うほど不自然に光り輝くものは、パティーヌが難しい。

自然なツヤの靴を選ぼう

傷予防の加工については、見ただけでは分かりにくいが、市場にそこまで出回っていないので、出会う可能性は低い。

ただ、DR. MARTENS(ドクターマーチン)の靴は、傷が付きにくい加工があると言われているので、そこだけ注意しよう。

どんな靴でもまず職人さんに相談

出展:au PAYマーケット

先ほどお伝えした禁止事項は、一般的なものであって、実際に靴を見て「パティーヌできる」と判断される場合もある。

牛革で、色が明るくて、強い加工がされてなければ完璧。

もし、禁止事項が1つくらい当てはまっても、職人さんによっては「これならパティーヌ出来ますよ」と言ってくれる

まずは、職人さんに確認してみるのが良いだろう。

自分でパティーヌできるのか?

自分でパティーヌするメリットは、いくつかある。

  • 自分の好きな色に染められる。
  • 値段が安く済む。
  • 日数がかからない。

自分の理想の色に染めることができるのは、最大のメリットだ。

ネットで調べると、実際に自分でパティーヌしている人もいる。

自分でパティーヌするのは簡単ではない

私も、革の脱色剤や染料をAmazonで買って、革靴をパティーヌしてみた。

しかし、結果は散々だった…。

ベルルッティのような、味わいのある色ムラや美しいツヤの靴を目指していた。

だが、中央に写るのは、とても外に履いていけないペンキでベトベトな靴…。

パティーヌをするには、牛革の靴を用意しないといけないのだが、最低でも1万円はする。

こうして、靴代の1万円とパティーヌキットの5千円、計1万5千円はゴミ箱に消えた。

自分でパティーヌをするデメリット

ここから言えることは、パティーヌは安易(あんい)に自分でしないほうが良い、ということだ。

  • 失敗することもある。
  • 失敗したら、取り返しがつかない。

よく考えてみれば、カラリストの職人さんが、5年以上かけた上での技術力である。

初心者がやって、上手くいくワケがない。

ネットに載っている「自分でパティーヌをした」というサイトも、何度も練習を重ねていたようだ。

どうしてもやってみたい場合は、履き古した靴や中古を利用すれば、失敗しても後悔しないだろう。

趣味としてやってみるのは良いが、今すぐパティーヌの靴が欲しいというなら、そうもいかない。

「おしゃれは足元から」と言われるように、靴がキレイかどうかで、自分への印象は大いに変わる。

大切な靴の色を変えるなら、プロにお願いするのが近道のようだ。

パティーヌ用に新しく靴を買うならコレ!

パティーヌ用に靴を買うなら、「形がシンプルで色が明るいもの」を選ぼう。

その点を踏まえた上で、1万5千円で買える”牛革のおすすめ靴ブランド”を3つ紹介する。

1.Neutral blood(ニュートラルブラッド)

出展:ZOZOTOWN

「シンプル・牛革・安い」の、三拍子が揃(そろ)ったニュートラルブラッド。

私が一番おすすめするブランドだ。

デザインはオーソドックスを追求していて、昔からの形を現代風にアレンジしたイメージである。

  • ニュートラルブラッドの販売サイトは、こちらから。

2.SARABANDE(サラバンド)

出展:ZOZOTOWN

サラバンドも、牛革を使いながら高いコストパフォーマンスを発揮(はっき)している。

天然皮革だけを使った、上品なビジネスシューズやドレスシューズは、トラッドスタイルにぴったり。

ニュートラルブラッドより、カジュアル感のある靴が多い。

  • サラバンドの販売サイトは、こちらから。

3.DEDEsKEN(デデスケン)

出展:楽天市場

特徴のあるブランド名は、「覚えやすいリズム感で」と造語で考えられたものだ。

デデスケンは、デザインの魅力はもちろんだが、機能面にも力を入れている。

ずっと履いていても疲れにくいと好評で、営業職のように一日中歩く人には、特にオススメだ。

  • デデスケンの販売サイトは、こちらから。

コストを抑えても理想のパティーヌ靴は手に入る

出展:au PAYマーケット

パティーヌの靴について、自分の理想の色のパティーヌ靴を3万円で手に入れる方法について紹介した。

今回の方法であれば、妥協することなく、最高の一足を低価格で手に入れることができる。

自分の理想のパティーヌ靴がない場合は、オススメする「ワールドフットウェアギャラリー」でオーダーしてみてほしい。