ラナパーの使い方を解説!理想的な量や頻度、塗りすぎたときの対処法とは?

革製品は、定期的に手入れを行うといいと言われています。
それは革製品の楽しみ方の1つとして、エイジングによって変わっていく色合いや艶などがあるからです。

エイジングを楽しむためには、その革製品を長い間愛用できなければいけません。
ただ、革製品はお手入れが面倒だというイメージもありますよね。

しかし、塗るだけで簡単に革の手入れが出来る『ラナパー』と言うクリームがあるのです。
今回はこの『ラナパー』に関する事を調べてみました。

ラナパーとは?

出展:Amazon

革製品のお手入れには汚れを取り去るクリーナー、それに革に栄養を与えるクリームが必要です。

その1つである『ラナパー』とはどんなものなのでしょうか。
詳しく見ていきましょう。

ドイツで使用される伝統的なオイル

ラパナーはもともと、ドイツで牛の革製品を保護するために使われていた伝統的なクリームです。
蜜蝋(みつろう)とホホバオイルという天然素材を使い、環境にやさしい製品となっています。

これはラナパーのコンセプトがそうだからです。

ラナパーができる前は、革製品のお手入れ用品は有機溶剤が使用されていることが多かったそうです。
そのため人の身体には良くないと思える、鼻につくような独特の臭いがありました。

そこからラナパー創業者は、『人や環境に害のないメンテナンス用品』をコンセプトに開発を進めていったのです。

出展:ラナパー

そのために多くの天然素材を使用し、優しい商品を目指していきました。
蜜蝋を使用するようになったのは、バイオリンのメンテンナスに使用されているという情報からヒントを得た結果だといいます。

一貫して、高品質な天然素材を使用するという理念を元に作られているラナパー
安心して使用できるクリームというイメージは、このような理由からきているのですね。

ラナパーとレザークリームの違い

出展:ANGEL HANA

レザークリームと言われている中には、色々な種類があります。それぞれの目的によって使うクリームが変わってきます。

  • 乳化性クリーム 保湿効果、革をしなやかにする。
  • 油性クリーム 革に栄養を与え艶を出す。
  • 油性ワックス 鏡面磨き(艶だし)に効果がある。
  • デリケートクリーム 保湿効果、艶出しの効果はない。
  • レザーローション 汚れを落とし、保湿効果がある液状のクリーム。

これらのレザークリームに比べ、ラナパーは保湿・栄養補給・艶出し・汚れ落としと、ラナパー1つでカバーが可能なので、目的毎に色々なレザークリームを買う必要が無いのです。

成分は天然素材を4つ

ラナパーの成分は、こちらの4つです。

蜜蝋(ビーズワックス)ミツバチが巣を作るために分泌する天然のロウのことです。
ホホバ油アメリカやメキシコの砂漠に自生する潅木の種を搾って作られる油のことです。
効果としては、髪の毛や肌を乾燥から守ります。
そのため化粧石けんやマッサージオイルの原料にもなっているオイルです。
ワセリン石油から分離された非結晶性軟膏様物質のことです。
薬用や化粧品にも使用されることも多いですよ。
ラノリン羊毛脂を精製したものです。
乳化作用を利用し、医薬品や化粧品に使用されています。

自然由来の素材を中心に配合されており、身体に良い成分しか使用していないのが分かりますね。

ラナパーの4つの効果

ラナパーの主な効果はこちらの4点です。
これらの効果があるので、ラナパーだけがあれば革の手入れは済むと言われることもあります。

1.汚れ落とし

出展:Amazon

革の表面には、乾拭きやブラッシングでは落としきれない汚れがついていることがあります。
とはいえ、力を入れてこすると傷みますし、革は水に弱いため水拭きするのは良くない影響を与えます。

そんな時には、ラナパーを使用して革を磨くのです。
そうすると表面の汚れが綺麗に落ちて、革を綺麗に見せてくれます

革製品によって、汚れ方も異なってきます。財布やバッグは手垢や油分汚れ、靴は埃や塵が付きやすいです。革財布の黒ずみについてはこちらの記事をご覧ください。

2.保護、ツヤ出し

出展:Amazon

革は長く使用していると、乾燥により硬化して柔軟性が低下します。
さらにツヤもなくなり、くすんだ感じになってしまうことも。

ここでもラナパーが活躍します。ラナパーの保護効果で、革に潤いを与えて柔らかくすることができるのです。
また配合されている成分のおかげでツヤが出て、いい感じにツヤツヤになりますよ。

ツヤのある革は見た目が美しいだけでなく、ひび割れしにくくなって汚れがつきにくいです。負荷がかかりやすい革靴も、適切な手入れを意識しましょう。

3.撥水効果

出展:モーターマガジンWeb Shop

ラナパーには撥水効果もあります。
なので、雨の日に外出する前に塗っておくと革を守ってくれますよ。

ただし、撥水効果があったとしても革が水に弱いことは変わりません。
雨に濡れたらすぐに乾いた布で拭き取るようにしましょう。拭き取り用の柔らかい布を持ち歩いていると安心ですね。

おすすめなのは防水スプレーを利用することです。撥水作用により革を保護する以外に、栄養成分が含まれている製品もあります。

もし突然の雨などで革製品が濡れてしまったら、こちらの記事を参考に対処してみてください。

4.カビ防止効果

出展:Amazon

カビが初期の段階なら、水を含ませた柔らかい布を固く絞ってふき取るとキレイになります。それで取れなかった時は、ラナパーで落としていくのが効果的です。

準備するもの

道具はネットでも購入できますが、種類の多さに悩んでしまう方は店頭に足を運んで相談するのも良いと思います。

  • ラナパーと専用のスポンジ

ラナパーをお試しで使用してみたい方はこちら。

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長く使用したい方は、スポンジセットはいかがでしょうか。

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  • 馬毛ブラシ
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  • クロス
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  • マスク

カビを取り除くときに、目に見えないカビの胞子が舞うのでマスクの着用をおすすめします。

自分でカビを落とす方法

ベランダや庭などの通気性の良い場所で行いましょう。

  1. マスクをつけたら、カビの部分を馬毛ブラシでブラッシングして、できるだけカビを掃い落とします。
  2. 専用のスポンジにラナパーを少量つけ、残ったカビを落としていきます。
  3. もしカビが取り切れなかったら、2,3回繰り返してください。
  4. 余分なラナパーを乾拭きで拭き取り、風通しの良い日陰で乾燥させたら完了です。

この簡単な作業によって、カビを落とす以外に生えにくくなる効果もあるのです。

革にカビが生えた場合、カビがあった部分が退色して色むらが出るケースがあります。でもラナパーなら、艶出しによって退色を目立たなくするメリットも兼ね備えているのです。

ある程度の退色なら、自分で補修することができます。アドカラーで着色する方法を以下の記事にまとめていますので、参考になさってくださいね。

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カビが落とせない・退色が目立つならプロに依頼を

カビの進行具合と退色の度合いによっては、プロの修繕業者に任せましょう。

修理業者のほとんどは宅配サービスをやっているので、お店に行く時間も手間も省けます。退色どころか、白いカビが一面にビッシリ…なんてケースでも革の状態によっては綺麗にしてくれます。

コストをかけた分、革が新品のような姿で戻ってくるので問い合わせてみてくださいね。

ラナパーの使い方

ラナパーの使い方ラナパーの使い方はシンプルです。
正しい手入れを把握して行なっていきましょう。

ラナパーを使った革製品の手入れ方法

今回は、こちらのパスケースを手入れしていきます。
パスケース

準備するもの

道具は以下のものを揃えましょう。

  • ラナパーと専用のスポンジ
  • 馬毛ブラシ
  • クロス

クロスは他の生地でも代用が可能で、使い古したTシャツでもかまいません。特に、フランネル生地なら「汚れを落とす・仕上げ・銀面磨き」と用途が広いので便利です。

ラナパーを使った手入れ方法

最後にパスケースを乾燥させるので、ジメジメしていない晴れた日を選んで作業を始めてください。

1.パスケースの中身を全て取り出し、馬毛ブラシで丁寧にブラッシングして埃や汚れを取り除く。

2.革表面にひび割れがないか確認する。ひび割れがなければラナパーを使用していく。

3.ほんの少量のラナパーをスポンジに取り、満遍なく塗っていく。
※ラナパーが一か所に纏まる事無く、均一に薄く塗るようにしていきます。こちらは分かりやすいように左側にだけ塗ってあります。
ラナパーの使い方

4.全体に伸ばせたら、清潔なクロスで乾拭きして余分なラナパーを拭き取る。こちらが拭き取った後です。
ラナパーの使い方
画像だと分かりにくいですが光沢の出方に違いがありますね。
キズがなくなり、乾燥によってできていたシワもなくなりました。

5.風通しの良い日陰で、自然乾燥させたら完了。

汚れが目立つ箇所、縫い目や製品のエッジ部分は専用のブラシや歯ブラシ、または指を使ってみましょう。

ファスナーの手入れ方法

ラナパーは革にしか使用できないわけではありません。
ファスナーにも効果があるんです。

ファスナーは使い始めなど、滑りが良くないことがあります。
そんな時はラナパーの出番です。

ラナパーの使い方

出典:https://www.herz-bag.jp

画像のように、少量のラナパーを付けたスポンジをあてながらファスナーに塗布していきます。
そうすると滑りを良くすることができるのです。

もしファスナーの開閉がかたい、滑りが悪いと感じたら行ってみてください。

ラナパーを使用する際の注意点

ラナパーを使用する際の注意点をまとめました。

使い方は簡単ですが、なんでも行なっていいわけではありません。
注意事項を確認してから使用しましょう。

ラナパーを使用出来る素材と出来ない素材

出展:sot

ラナパーはヌメ革を始め、オイルレザー、人口皮革、合成皮革、金属や天然、合成ゴム、車内で使われるレザーシートなどにも使えます。

しかし、ラナパーは残念ながらどんな革にでも使えるわけではありません。以下の皮革は使用不可です。

  • スエードやヌバックなどの起毛性の革製品。
  • 鞣し過程、染料や加工の工程によって使用出来ないものがある。

使用できない革にラナパーを塗ってしまうと、シミができたり、その素材の持つ良さが失われたりします。

例えば起毛革に使用した場合、長所である起毛がラナパーによって寝てしまうので、質感も見た目も悪くなります。

最初は目立たない場所でテストしてから使うようにしましょう

塗り過ぎはNG!

出展:Acru

他の保革クリームと同じく、付けすぎるとシミの原因になります

そのため、ラナパーの塗りすぎには注意が必要です。
スポンジで少量取って塗る、不足したらまた少量取って塗る、を繰り返しながら使いましょう。

少しだけでも効果がありますし、想像以上に伸びもいいです。
足りなかったら追加していけばいいだけなので、まずは「こんな少しでいいのかな?」と不安になるくらいの量で行なってみるといいですよ。

色付きクリームと併用するなら分類する

出展:楽天市場

革靴は色付きクリームで補色する場合があります。その際、容器内のラナパーと混ざったら大変です。

別の革製品を手入れしようと思っても、色移りするリスクがあるので使えなくなってしまいます。

いくつか革製品をお持ちの方は、補色クリームの色が混ざらないよう別々に用意しましょう。割高になってしまいますが、5mlのプチタイプなら使い分けに丁度いいサイズです。

ラナパーを塗りすぎて失敗した時はどうする?

出典:HERZ

ラナパーの見た目はクリーム状ですが、スポンジに取って革に塗り始めると解けて液体になるので、とても伸びが良いものです。

適量を超えて厚塗りすると、革の通気性を妨げるのでカビが繁殖しやすくなります。正しい使い方として「スポンジで伸ばす」、または「指ですばやく全体に伸ばす」ようにします。

そして大切なのは、余分なラナパーは取り除くことです。これでラナパーの塗りすぎを防ぐ事ができます。

塗りすぎて失敗したと思ったら、すぐに乾いたクロスでラナパーを吸い取るように叩きながら拭き取りましょう。カビを発生させてしまった時の対処法はこちらの記事から。

ラナパーを塗る頻度は?

革製品を使う頻度によって手入れを行う間隔は違ってきます。ここではその革製品を使う頻度ごとに例を挙げていきます。

  • 毎日使うもの(財布や革靴、手帳やベルトなど)⇒1週間から10日に1回
  • 1週間に4-5回使うもの(カバンや靴、革のジャケットなど毎日使わないもの)⇒1ヶ月から数ヶ月に1回。
  • 車のシートや革製の家具⇒年に1回から数回。

毎日使わないものは、「革の潤いや柔軟性がない」と乾燥を感じた時点でラナパーを使うのが良いですね。

1度に塗るラナパーの量はどれくらい?

出典:Herz

容器に入ったラナパー(固形)をスポンジで数回つつき、革を擦るように伸ばしていけばOKです。

クロスで塗ると生地に多くのラナパーが浸透し、それが革に付着して塗りすぎの原因となってしまいます。クロスの出番はラナパーを塗った後です。

ラナパーが乾いたら、クロスで乾拭きをしてください。しっとりとした艶が生まれていますよ。

ラナパーを使って革の手入れをしよう

出典:www.renapur.co.jp

革製品の手入れを簡単にすると人気が出ているラナパー。
ドイツで長い間革製品を保護するために使われていた、自然素材のみを使った環境にも優しい製品です。

天然成分なので直接手で塗っても安心です。
是非一度使ってみてくださいね。