革靴を脱いだあとにシューキーパーを使っていますか?
疲れているとつい脱ぎっぱなしにしてしまいがちですが、実はシューキーパーを使うかどうかで革靴の寿命は変わってきます。
そこで今回は、シューキーパーの正しい使い方や選び方、おすすめのブランドを紹介します。
この記事でわかること
シューキーパーの正しい使い方や入れるタイミング
まずは正しい使い方と靴に入れるタイミングを紹介しましょう。
シューキーパーの使い方
シューキーパーは、靴の中に入れて革をピンと張るためのものです。そのため、靴に対してある程度きつくなければ意味がありません。
だからといって無理に靴に押し込もうとすると革を傷めてしまうので注意しましょう。
ポイントは、少し外側に倒した状態で入れ、内側方向にねじるように差し込むこと。
つま先まで差し込んだら、かかと部分を下にグッと押し込みます。
靴を脱いだらすぐに入れる
革靴の中には思っている以上に湿気が溜まります。実は、この湿気が蒸発するときが一番型崩れしやすいのです。
履きジワが定着したまま放っておくと、シワの部分から劣化が進みひび割れしてしまうことも。
そのため、靴を脱いだあと湿気が抜ける前に使用するのがポイントです。
帰宅して靴を脱いだらすぐにシューキーパーを入れるよう、癖をつけましょう。
濡れたときは2~3時間乾かしてから入れる
たくさん汗をかいたときや雨に濡れたときなど、いつもより靴の中の湿気が多くなります。そのまますぐにシューキーパーを入れると、靴の中の湿気が抜けきれずにカビが発生する原因になりかねません。
靴の中の湿気が多いときには少し乾かしてからシューキーパーを使用しましょう。
汗をかいた日は2~3時間経ってから、雨で濡れた日は新聞紙を詰めるなどして湿気がなくなってから使用するのがおすすめです。
シューキーパーの効果とは?
そもそもシューキーパーは何のために使用するものなのでしょうか。
靴本来の形に矯正する
シューキーパーを使う一番の目的は、靴本来の形に矯正することです。
革靴を履いて歩くと、どうしても甲の部分が反ってしまうのでシワができます。
シューキーパーには反った靴を元の形に戻し、シワを伸ばす効果があります。
靴の湿気や臭いを取る
木製のシューキーパーには、湿気を吸収する効果があります。
中でもシダーウッド製は、殺菌・抗菌効果があるので雑菌やカビが繁殖するのを防ぐ効果も。
消臭・芳香効果も期待できるので、足の臭いが気になる人にもおすすめです。
シューキーパーを入れっぱなしにするのはあり?
シューキーパーは、基本的には入れっぱなしにして問題ありません。
ただし、靴の形やサイズと合っていないものを使用すると型崩れの原因になります。できるだけ靴にピッタリ合ったものを選びましょう。
木製タイプは靴の湿気を吸収するためカビが発生することも。定期的に陰干しして乾燥させると長持ちしますよ。
靴箱の中も湿気がこもらないように、こまめにドアを開けて換気をしましょう。
シューキーパーの選び方のコツ4選!
シューキーパーの選び方のコツを4つ紹介します。
靴にフィットするものを選ぶ
靴の形やサイズと合っていないシューキーパーを入れると、型崩れして寿命が短くなってしまうこともあるので逆効果です。
靴に合っているかどうか3つのポイントでチェックしましょう。
ポールジョイント
ポールジョイントとは、足の一番広い部分、足の親指の付け根から小指の付け根までのラインのことです。
革靴はこの部分に一番負担がかかるため、ここをしっかりと伸ばすことが大切です。
親指の付け根と小指の付け根の部分を押してみて、ちゃんとフィットしているかどうかをチェックしましょう。
甲
ポールジョイントのシワを伸ばすためには横方向のフィット感だけでなく、高さも重要です。
甲の部分に高さがあるものを選び、シワがちゃんと伸びているかどうかを確認してください。
かかと
かかと部分が細いタイプは、一点に力がかかりすぎて型崩れしてしまうことがあります。
かかと部分に十分な大きさがあり、靴のカーブにフィットするものを選びましょう。
木製タイプを選ぶ
出典:Amazon
シューキーパーには、主に木製とプラスチック製があります。
プラスチック製は、木製のものほど靴を伸ばす力が強くありません。
木製タイプは、靴の中の湿気を取ったり、消臭・殺菌などのプラスの効果も期待できるので、日常的に使うなら木製がおすすめです。
ニス仕上げのものは吸湿効果がないので、コーティングされていない無垢仕上げのものを選びましょう。
出典:Amazon
プラスチック製は軽くて持ち運びしやすいのが特徴です。普段使いにはおすすめできませんが、持ち運びしやすいため旅行先での使用などに適しています。
チューブ式かネジ式を選ぶ
シューキーパーには、素材の他に大きく分けて次の3種類があります。
バネ式
バネの部分を折り曲げて入れるタイプは、比較的安い価格で入手できます。
しかし、このバネ式タイプはつま先方向に十分なテンションがかからないものが多いようです。
かかと部分も小さいものが多く、一点だけに負担がかかり過ぎてしまうのであまりおすすめできません。
チューブ式
出典:Amazon
チューブ式は、縦方向と横方向にしっかりと伸ばすことができます。硬い革靴にはチューブ式がおすすめです。
チューブが1本のもの(シングルチューブ)と2本のもの(ダブルチューブ)があります。
縦横方向にしっかりと伸ばしたい靴にはダブルチューブ、細身の靴にはシングルチューブを選びましょう。
ネジ式
出典:Amazon
ネジ式は、靴に合わせてサイズを調節できるのが大きなメリットです。
チューブ式に比べるとつま先にかかる力が弱いので、やわらかい革の靴に適しています。
つま先が割れたものを選ぶ
革靴のシワをしっかりと伸ばすためには、縦方向だけでなく横方向にもテンションをかけることが大切です。
木製シューキーパーにはつま先部分にスプリットが入っているものとそうでないものがあります。
横方向にも効果的にテンションをかけることができる、スプリット入りのものをセレクトしましょう。
おすすめのシューキーパーブランド4選!
シューキーパーを販売しているおすすめのブランドを紹介します。
LA CORDONNERIE ANGLAISE(コルドヌリ・アングレーズ)
出典:zozo
コルドヌリ・アングレーズは、世界中の高級靴ブランドの靴木型を生産しているフランスのブランドです。
ダブルチューブ式で、前後方向に均等にテンションをかけることができます。
スプリットタイプなのでさまざまな靴の形にフィットします。サイズは38から45まで。
SCOTCH GRAIN(スコッチグレイン)
出典:SCOTCH GRAIN
スコッチグレインは、東京の墨田区を拠点とする革靴ブランドです。
ヘッド部分をくり抜くことで靴にたまった湿気を素早く取り除きます。
スプリットタイプで、さまざまな幅の靴にしっかりフィット!
靴本来の美しい形をキープしてくれます。サイズは38から45まで。
COLUMBUS(コロンブス)
出典:ISETAN
シューズケア用品を取り扱う日本の老舗メーカーコロンブスのねじ式のシューキーパーです。
縦方向にかかる力を調節できるので、柔らかい革の靴に最適!サイズは38から44まで。
Matunoki(マツノキ)
出典:Amazon
除湿、防虫、消臭効果のあるレッドシダーを使ったシューキーパーです。
かかと部分が50度まで降り曲がるので、スムーズに靴に入れることができます。リーズナブルな価格も魅力!
サイズはS(24.5~26cm)とM(26~29cm)の2種類です。
まとめ
シューキーパーの使い方や選び方を紹介しました。
革靴を長持ちさせるためにシューキーパーは欠かせないアイテムです。
しかし、靴にフィットしたものをセレクトしないと正しい効果が出ないこともあります。
値段だけで選ぶのではなく、サイズや形などもしっかり吟味して選ぶようにしましょう。