洗ったあとの靴や、突然の雨でビショビショになってしまった靴。あなたはどのように乾かしていますか?
とりあえず自然乾燥でいいか!とそのまま放置していたら、乾くには乾いたけど靴がとっても臭い!なんて失敗は意外と多くの方が経験されているのではないでしょうか。
しかも、一度付いたニオイはなかなか完全にはとれません。お気に入りの靴だったら、本当にがっかりしてしまいますよね。
実は靴の中に皮脂や汗など菌の養分となるものが豊富です。そのため濡れて湿気が多くなれば、菌が繁殖しニオイも発生しやすいのです。
つまり、雑菌が増える前になるべく早く乾かすよう工夫することが大切です。
今回は、濡れた靴が臭くならない乾かし方、そして型崩れしない乾かし方について詳しく紹介。あわせて靴の正しい洗濯方法も紹介します。
この記事でわかること
乾かす前に知っておきたい!靴の正しい洗濯方法
さっそく靴の乾かし方をご紹介したいところですが、その前に知っていてほしいのが靴の正しい洗濯方法です。
実はせっかく洗っても、洗い方が足りなかったりすすぎがあまかったりすると汚れが残ってしまい、かえってニオイの原因になってしまうという場合も。
乾かし方の説明に入る前に、まずは正しい洗濯方法をマスターして靴を清潔な状態に保てるようにしましょう!
ここではスニーカーの洗濯方法について紹介します。
準備するもの
- 靴洗い用ブラシ(歯ブラシで代用も可)
- スニーカー用洗剤(衣料用洗剤でもOK)
- 大きめの洗濯桶(洗面器やバケツなど)
基本的には上記のアイテムだけでOKですが、ひどい汚れの場合には
- メラミンスポンジ
- 洗濯用石鹸
も準備しておくと便利です。汚れの度合いによって使い分けましょう。
洗濯方法
それでは早速、洗濯の手順をご説明していきます。
1、(事前準備その1)靴底の汚れを落とす
まずは靴についた汚れを軽くブラシなどで落とし、靴底に小石などが挟まっていたら取り除きます。汚れがひどい場合は歯ブラシを使うと便利です。
少し面倒な作業ではありますが、ひと手間かけておくことで後々の手順が楽になりますのでぜひ実践してみて下さい。
2、(事前準備その2)中敷き・靴紐を取りはずす
中敷きや靴紐などの外せる部品は全て取り外します。中敷きはそのまま一緒に洗っても問題ありませんが、洗い残しやすすぎ残しの原因になりやすいので、できれば外した方が良いでしょう。
3、洗浄液を作る
洗濯桶にぬるま湯を張り、適量の洗剤を溶かして洗浄液を作ります。液体洗剤の方が溶けやすく便利ですが、汚れがひどい場合には洗浄力の強い粉末洗剤の方がより効果的です。
4、洗浄液にスニーカーを浸けおきする
洗浄液に30分程スニーカーを浸けておき、洗剤をしっかりしみ込ませましょう。
浸けおきをすると汚れがしっかり落ちるのでオススメですが、それほどひどい汚れではない場合には省略しても問題ありません。
5、ソール・靴底などラバー部分をブラシで洗う
しっかり洗浄液がしみ込んだらブラシでこすって洗います。
ほとんどの汚れはブラシで十分落ちますが、意外と落ちにくいのがソールの汚れ。なかなか落ちないソール部分の汚れには、メラミンスポンジを使うのがオススメです。汚れが目立つ部分を軽くこするように洗っていきましょう。こすりすぎには注意しておこなってください。
6、布地部分をブラシで洗う
次に、布地の部分をブラシでこすって洗っていきます。こちらも、軽い汚れの場合はそのままこすり洗いするだけで十分ですが、ひどい汚れの場合は洗濯用石鹸が効果的!汚れの目立つ部分に石鹸を付けて、しっかりと泡立つようにこすって汚れを洗い落とします。
7、すすいで洗剤を洗い流す
こすり洗いが終わったら、すすぎに入ります。何度か水を入れ替えて、泡がなくなるまでしっかりとすすぎましょう。
水ではなくぬるま湯ですすぎを行う方が洗剤が流れやすいので、できればぬるま湯ですすぐのがオススメ。
ここまでできたら靴の洗濯は完了!あとは乾燥させていきます。
濡れた靴を早く乾かす方法!臭くならないためには?
綺麗に洗濯できたところで、いよいよ乾燥です。
冒頭でも紹介したように、濡れた状態が長く続くと雑菌が繁殖しやすくなります。臭くさせないためにも、雑菌が繁殖する前にスピーディに乾かすことが大切です。
ここからは濡れた靴を早く乾かすためのポイントやコツを詳しく紹介していきます。
靴を脱水する
早く乾かすためには、十分に脱水をしておくことが大切。そこで活用したいのが洗濯機の脱水機能です。
そのまま洗濯機に入れてもいいのですが、型くずれ防止のためにはタオルで包んで洗濯ネットに入れて脱水するのがオススメ。スニーカーにかかる負荷も軽減できます。
また、そのまま洗濯機に入れると靴が動いてガタガタと大きな音がすることも。タオルで包んで洗濯ネットに入れておけば音を抑える効果も期待できます。
靴を吊るす
乾かす時には、地面に置いた状態で乾かすよりも吊るして乾かす方が、地面などに触れている面積が少なくなり風通しが良いため早く乾きます。できるだけシューズハンガーに吊るして乾かしましょう。
出典:Amazon
シューズハンガーは100円均一などでも購入できます。また、家にある針金ハンガーの両端を折り曲げれば簡単なシューズハンガーを作ることもできますので、試してみて下さいね。
吊るすときにはつま先を上にした方が水分が下に落ちやすく、より早く乾きます。
ただし、合皮やスエードなどデリケートな素材の場合は足の甲部分にハンガーが当たって型くずれしてしまうことがあります。そういった素材の場合は、踵を上に干すのがベター。素材に合った干し方で乾かしましょう。
温度や湿度に注意する
濡れた靴を室内で干した場合「時間が立ったのに全然乾かない!」という経験はないでしょうか?
水が滴り落ちても大丈夫なように浴室で干すという方もいらっしゃるようですが、湿度が高く風通しが悪い場所の場合、完全に乾くまでにはかなりの時間が必要です。
できるだけ風通しがよく湿気がこもらないように干すのが、素早く乾燥させるためのポイント。室内で干す場合には、窓を開けて風通しの良い場所がオススメです。難しい場合には、扇風機や送風機を活用して風を当てて乾かすのも良いですね。
また、早く乾かそうとドライヤーなどの熱風をあてたことはありませんか?どうしても急ぐという場合には活用せざるを得ないこともあるでしょう。しかし、ドライヤーの熱風は靴を傷めてしまう原因になることも。なるべく避けた方が安心です。
スニーカーや靴を乾かす時に型くずれしない乾かし方
最後に、乾かす時に型くずれしないための2つのポイントについて紹介します。
干す際に中にタオルを詰めて干す
濡れた生地が乾くときには、どうしても縮んでしまったり形がよれてしまったりすることがあります。
そんなトラブルを防ぐために、靴の中にタオルを詰めて形を整えて干すという方法が効果的です。また、タオルを入れることで靴の中の水分を吸収しますので、内側も早く乾きやすくなる効果も期待できます。
ちょうどよいタオルがない場合は、丸めた新聞紙を詰めても代用できます。
新聞紙は、室内でなかなか乾かないときや雨の日に湿気を取りたい場合などにも効果的ですので、試してみてください。
シューズハンガーに掛ける向きに注意する
シューズハンガーへの掛け方は、靴の素材によってつま先が上が良い場合と踵が上が良い場合があります。前述の「靴を吊るす」の項目でも以下の2点を紹介しています。
- 早く乾かしたい場合(スニーカーなど) → つま先を上にして掛ける
- デリケート素材の靴の場合(合皮やスエードなど)→ 踵を上にして掛ける
特に型崩れが心配なデリケート素材の靴は、踵を上にして乾かすことを覚えておきましょう。
さらにワンランク上の仕上がりを目指すのならば、乾いた後にシューキーパーを活用し形を整えるとより形が安定しますので、お試し下さい。
濡れた靴を正しく乾かそう
今回は靴の洗濯方法や乾かし方についてご紹介してきました。
大切な靴を綺麗に長く履き続けるためにも、正しい洗濯方法や乾燥方法はとても重要なポイントです。しっかりコツを押さえて対策し、大切な靴をニオイと無縁の良い状態をキープできるようにしましょう。