スエードは補色剤で着色を!色あせ・色落ちを戻す手順と必要なものを紹介

スエードの靴は、いろいろな場面で履けるアイテム。

残念なことに、履いていくうちにその色が剥(は)げてくることがあります。

ですが、ある程度の色落ちなら、自分でスエードの補色(ほしょく)ができるんですよ。

今回は、自宅でできるスエードの補色方法のほかに、注意点、道具を選ぶポイントなども紹介していきます。

スエードを着色するときの注意点

さまざまな理由で、「スエードの着色をしてみたい」と思う時があるでしょう。

例えば、以下のような場面ですね。

  • スエードの毛が、部分的に傷んだ。
  • 色が抜けて、ぼやけた色味になってしまった。
  • 気分を変えたいので、靴全体の色を塗り直したい。

そんなスエードの着色には、補色剤を使います。

着色するときの注意点を押さえれば、キレイに仕上がりますよ。

ホコリを掃って毛並みも整えてから着色する

出展:楽天市場

ホコリが付いていたり、毛並みが悪かったりすると、色がうまく塗れません。

色ムラの原因になりますし、汚れをそのままにするのは、スエードの質を落としてしまいます。

なので、まず最初に、専用のブラシでブラッシングしてください。

スエードの毛並みを整え、毛が「健康な状態」だと分かってから、着色をします

ここを面倒くさがってしまうと、失敗に繋(つな)がりますので、忘れないようにしましょう。

ムートンブーツは、”革製”と”合成繊維製”に分けられる

出展:UGG公式サイト

起毛でイメージしやすいムートンブーツは、値段に差がある靴。

その理由は、素材が「革」か「合成繊維」かの違いです。

やはり、革製の方が値段は高くなっています。

ただ、合成繊維であれば、水に付けても問題ありません。

洗剤でじゃぶじゃぶ洗った後、殺菌効果のある天日干しができますよ。

パッと見では大きな違いは分からないので、補色をもっと簡単にしたいなら、合成繊維を選ぶのもアリです。

着色できる色には限りがある

出展:楽天市場

”着色”と聞くと、好きな色に染められると思う方もいるでしょう。

しかし、変える色には限りがあります。

  1. グレーから黒、といった同じ色合い。
  2. 薄いブルーを濃いブルーへ、などの、薄い色から濃い色へ。

この2つのどちらかであれば、キレイな着色をすることができます。

補色剤は、全然違う色に塗り替えるような、着色力はありません。

スエードを着色する補色剤とは?

出展:楽天市場

お伝えしているように、補色剤はスエードの色を戻す(濃くする)ために使います。

しかし、効果はそれだけではありません。

商品によりますが、水を弾く効果があり、定期的なお手入れにピッタリなのです。

さらに、栄養分も入っていれば、毛並みも、革のしなやかさもキープできますよ。

スエード製品をずっと使い続けるためには、補色剤が必要だと分かります。

補色剤の塗り方は3つある

出展:リブ イン コンフォート

補色剤の塗り方の種類は、以下の3つに分けられます。

  • スプレータイプ
  • リキッドタイプ
  • ミストタイプ

具体的な違いや、どうやって使い分けるのかなど、それぞれの特徴を見ていきましょう。

1.スプレータイプの補色剤

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スプレータイプの補色剤は、広い範囲をムラなく塗ることができます

そのかわり、部分的な着色には向いていません。

また、毛の表面に色を塗るだけなので、毛の長いスエードだと毛先だけしか色が付けられない場合も。

ほかに、スプレーを使うときの注意点は、こちらです。

  • ソール(靴底)など、色を付けたくない所にマスキングする。
  • 床やインソール(中敷き)が汚れないよう、新聞紙などを敷く。
  • 汚れてもいい服を着たり、使い捨て手袋を使ったりする。
  • スプレーの成分を吸うと、健康を害するおそれがあるので、十分換気された場所で使う

マスキングとは、「覆(おお)い隠すこと」です。

マスキングテープなら100円ショップにも売っていますし、手で切れて、細かい部分も簡単に隠せます。

2.リキッドタイプの補色剤

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蓋(ふた)を開けるとスポンジが付いており、液体をそこに染み込ませてから、塗っていきます。

ハンコのようにポンポン押すだけなので、初心者でも簡単にできると評判の商品です。

リキッドタイプのメリットは、こちらです。

  • 毛の1本1本に、しっかり染み込む
  • 色の馴染みが良いので、発色も良い。
  • マスキングしなくてOK(もし間違えて塗っても、乾く前に拭けば取れる)。
  • ブラッシングすれば、色ムラも目立たなくなる。
  • 室内でも補色できる。

出展:楽天市場

容器もそこまで大きくないので、持ち運びにも困ることはないでしょう。

反対に、リキッドタイプのデメリットがこちらです。

  • 広い範囲に着色するのは、少し時間がかかる
  • 押し付けると、液体が多く出てきてしまう。

力加減を間違えると、液体がたくさん漏れてくるので、注意してください。

大きいバッグを着色したいなら、スプレーの方が均一に塗れますし、作業が早く終わります。

3.ミストタイプの補色剤

出展:楽天市場

色は10種類から選べますが、無色(ニュートラル)にすれば、どのスエードの色でも使える商品です。

ミストタイプのメリットは、こちらです。

  • ぼやけた色を濃くして、鮮やかにしてくれる
  • 全体でも部分的でも、補色できる。
  • ガス無しなので、室内で使えて、捨てる時もラク。
  • 薬品のようなツンとするにおいはなく、ローズヒップの甘い香りがする。
  • ローズヒップには保湿効果があり、毛の潤いを保てる。

中には、「ローズヒップの甘い香りが強い」と感じる人もいるので、その時は陰干しをオススメします。

出展:楽天市場

ミストタイプのデメリットは、以下の通りです。

  • コンパクトなので、使い方によってはすぐなくなる。
  • 色ムラや色落ちがひどい場合には、向いていない。
  • 色付きのミストを使う場合は、マスキングが必要。

ミストタイプは、”やや色落ちしたスエード”に使うのが丁度良く、仕上がりも自然な補色剤です。

しっかり色を塗りたい・色を濃くしたいなら、スプレーかリキッドにしましょう。

さて、補色剤の3つのタイプを比べると、それぞれハッキリした違いがありましたね。

今までの内容を簡潔にまとめると、このようになります。

1.スプレータイプ 細かい部分のお手入れが難しいので、全体をささっと着色したい
2.リキッドタイプ 1度に塗れる範囲は小さいが、細かい部分まで丁寧に仕上げたい
3.ミストタイプ 革に潤いを与えつつ、スエード本来の色味を活かしたい

お値段もそんなに高くないので、合いそうなタイプから買って、試してみてください。

できれば、どのタイプも用意しておき、製品ごとにうまく使い分けても良いですよ。

補色剤を選ぶ時のポイント

ズバリ、補色剤で気になることと言えば、「色が合うかどうか」です。

まず、スエードの色に近い補色剤を買ったら、目立たない部分で、試し塗りをしてみましょう。

塗ったばかりは色が濃くなるので、乾くまで待った後、色の差がないか確認します。

”失敗しにくい”という点では、スエードの色よりも、少し薄い色を選ぶ方法もあります。

重ね塗りをすれば、色を調整できるからです。

それか、なるべくひどい色あせになる前に、無色のミストを使って、スエード本来の色を活かしたいですね。

スエードの補色・着色で必要なもの

スエードの着色をしたいと思ったら、どんなものが必要なのでしょうか。

ここでは、揃えるべきものを紹介していきます。

  • スエード用のゴムブラシ
  • 馬毛ブラシ
  • シューキーパー
  • 補色剤

スプレーやミストを使うなら、マスキングテープ・新聞紙が必要です。

無色を使ったとしても、成分が床に付くと滑りやすくなるので、用意しましょう。

ブラシの使い分け

出展:Amazon

スエード用のゴムブラシは少し値段が高いですが、ブラッシングで汚れを取り除けます。

気を付けたいのは、スエードの革製品を、いくつか持っている場合です。

補色した色がブラシに移るので、スエードの色が違うと、混ざってしまいます。

そのため、色ごとに専用のブラシを用意することが大切です。

力を入れず、優しくブラッシングしてください。

スエードを着色する方法

必要なものが揃ったら、着色をしてみましょう。

スエードを着色する前にやること

出展:ロコンド

スエードが完全に乾燥しているか、チェックします。

雨などでぬれていると、色がうまく入らないので、失敗する可能性が高いです。

靴ヒモと、金具などのアクセサリー類も外しておいてください。

スエードを着色する手順

出展:楽天市場

今回は、スエード靴の着色を例にして、ご紹介します。

  1. ゴムブラシを使って、スエード靴の汚れと、古い栄養剤を取り除く。
  2. 馬毛ブラシでブラッシングし、毛並みを整える。
  3. 靴底などの色を付けたくない部分に、マスキングテープを張って、靴の中に新聞紙を詰める。
  4. スプレーやミストタイプは、15㎝くらいの距離を開けて、塗っていく。
  5. リキッドタイプは、スポンジに液体を染み込ませ、着色したい場所に付ける。
  6. 色が塗り終わったら、風通しの良い日陰で乾燥させたら完了。

インソールが汚れていたら、合わせて手入れすると、履き心地もスッキリさせることができますよ。

スエードを着色し終わったら

出展:ドクターマーチン公式オンラインショップ

塗った色が乾いたら、マスキングテープと新聞紙を取ります。

補色剤に防水効果がないものであれば、最後に防水スプレーをかけておくと◎。

防水スプレーも乾いたら、ブラッシングをして、シューキーパーを入れれば完了です。

ブラシでも落ちないガンコな汚れを、たまに見つける時があるでしょう。

そんなときは、スエード用の消しゴムを使えば落ちることがあります。

力を入れ過ぎると、毛が抜けたり、色が落ちることもあるので、気を付けてください。

上手に着色するために大切なのは、こちらの2つです。

  • 事前のブラッシング
    補色剤を使う前の、ブラシがけはとても大切です。
    ホコリや汚れが残っていると、色ムラの原因になり、補色剤を余計に減らすことになります。
    しっかり取り除いていきましょう。
  • 乾燥後のブラッシング
    補色剤を使った後は、しっかり乾燥させます。
    その後、ブラシでブラッシングしていきましょう。
    毛並みが整い、自然なツヤが出て、新品のように仕上げることができます。

スエードの色あせや色落ちは、着色によって生まれ変わります。

しかし、できれば着色しないのが1番ですよね。

色あせの原因や予防については、こちらの記事にまとめてあります。

スエードのひどい色あせはお店に頼もう!おすすめ店舗3選

大切なスエードの靴をキレイに着色したいのであれば、やはりプロに頼むのが良いかもしれません。

1.MISTER MINIT(ミスターミニット)

靴やバッグの修理を全国規模で行っています。もちろんスエード靴の着色も可能です。

2.Riat!(リアット!)

靴・バッグ・合鍵などの修理を行っています。

3.靴鞄工房

革製品のメンテナンスを行っています。

出展:Riat!

プロの手にかかれば、クリーニングまでしてくれるので、新品のようになって帰ってきます。

どのお店も、店舗に来られない人のために、宅配サービスもしています。

現在は、スマホで写真を撮り、それを送ると、見積もりしてもらえるケースが多いです。

スエードを着色してオシャレを楽しもう!

普通の革靴と違って、スエードの靴はオシャレ心があるので、お気に入りとなる事も多いです。

しかし、大事に履いていても、色が抜けてきたり汚れが付いたりと、直したい部分が出てきます。

この記事で、自分でもスエード靴の着色ができることが分かったので、ぜひやってみてくださいね。

大切なスエード靴、きちんとケアをして、少しでも長持ちさせましょう!