スエード靴の黒ずみ・汚れの原因とは?落とし方や予防方法をまとめました!

子牛や子羊の皮を腐らないよう加工し、革の裏側を毛羽立たせた「スエード」。

柔らかく、肌触りも良いことから、靴・手袋・ジャケットなどによく使われます。

しかし汚れが付きやすいため、スエードの黒ずみ汚れに悩む人も多いでしょう。

「お気に入りのスエードのパンプスを汚してしまった」

「自宅で洗ってもいいの?」

「汚れを事前に防ぐ方法はある?」

今回はこういったお悩みにお答えします。

自宅で簡単に汚れを落とす方法や、事前に汚れを防止する方法を解説していきます。

クリーニングに出す前に、まずはこの記事を読んでから検討してみてはいかがでしょうか。

 

スエードについてよくわからない、という人はまずこちらの記事をチェック!

スエードに黒ずみができる原因

スエードに黒ずみができる原因は、”起毛(きもう)”です。

この起毛により、外出時にホコリや汚れを引っかけやすく、一度絡みついた汚れが落ちにくいのです

さらに毛が水を吸い取るため水にも弱く、雨の日に外出したあとは雨染みができてしまうことも。

湿気が多いジメジメした場所に置いておくのも、カビの原因になり良くありません。

このような理由から、表面が平らなレザーよりも、スエードの方が黒ずみが目立ちやすいのです。

スエード靴の黒ずみ汚れの種類

出典:Hanakoya

 

スエードの黒ずみには、それぞれ原因があります。

  • 砂や泥など、外の汚れが付いたもの。
  • 手アカや汗など、手から移ったもの。
  • 雨や水分などの雨染み
  • 保管方法が悪く、発生したカビ

さまざまな要因から黒ずみができてしまいます。

革に生えるカビは、白いものをイメージすると思いますが、黒いカビも生えることがあります。

ポツポツとした点だったら、カビの可能性が高いでしょう。

汚れは早めに落とすことが重要です。

スエードの黒ずみ手入れ方法

スエードに黒ずみを見つけたら、なるべく早くお手入れをするのがベスト。

汚れが沈着してしまうと、落ちにくくなってしまいます。

また汚れ方によって、お手入れ方法は次のように異なります。

  1. ブラッシング(表面のホコリやゴミ)
  2. 消しゴム(軽い黒ずみ・こすれ跡)
  3. まる洗い(雨染み・黒ずみ・全体的な汚れ)

それぞれ解説していきます。

1. ブラッシング(表面のホコリやゴミ)

出展:Amazon

ブラッシングは、表面のホコリやゴミが気になる場合に有効な汚れの落とし方です。

特にスエードは起毛が砂ぼこりを絡め取ってしまい、放っておくと、のちにシミの原因に。

ブラッシングすることで簡単な汚れを落とすことができますし、起毛の毛並みを整えることでお手入れにもなります。

ブラシには種類があるので、特徴を生かして使い分けしてみてください。

ブラシの使い分け

スエードに使うブラシは主に、ゴムブラシ(クレープブラシ)ワイヤーブラシの2種類があります。

場面や靴の汚れによって、以下のように使い分けてみてください。

  • ゴムブラシ:簡単なホコリやゴミを落とす
  • ワイヤーブラシ:より頑固な汚れを落とす・毛並みを整える

ゴムブラシはゴミを取るにはピッタリですが、こすれることで毛羽立つので、見た目が悪くなってしまいます。

そのため仕上げとして、ワイヤーブラシで毛並みをキレイに整えるといいでしょう。

・ゴムブラシ

ゴムブラシは、その特徴的な形から”クレープブラシ”とも呼ばれています。

滑りにくい素材で、毛の間に入ったホコリや、絡みついた汚れを取ることができます。

使っているうちに、ゴムに汚れがたまるので、手で取りながらブラッシングします。

ゴムが劣化してくると硬くなるので、ゴミが取りにくくなってきます。

馬毛ブラシは、長く使って育てると言われていますが、ゴムブラシは消耗品と考えましょう。

・ワイヤーブラシ

ワイヤーブラシは、ステンレスブラシとも呼ばれます。

ブラシの毛がとても硬いので、軽くブラッシングするだけで、寝てしまった毛を起こすことができます。

スエードの困りごとでよくある「テカリ」は、毛が寝ていることで起こるため、毛並みを整えればこの「テカリ」も解消できます。

ただし、革が傷んでいるときにワイヤーブラシを使うと、刺激が強すぎて生地を傷めてしまいます

使う前に毛・革の状態を確認し、力を入れすぎないように注意してください。

2. 消しゴムを使う(軽い黒ずみ・こすれ跡)

出典:Amazon

放っておくと目立ってしまう、軽い黒ずみやこすれ跡には「消しゴム(ラバークリーナー)」が有効です。

上で紹介したブラッシングのあと、消しゴムを使って気になる汚れを削るようにこすって落とします。

あまり強くこすり過ぎると毛羽立ってしまい、起毛がなくなってしまうこともあるので注意してください。

消しゴムを使った汚れの落とし方:用意するもの

ここでは、消しゴムを使った汚れ落としで用意するべきものを紹介します。

スエード靴の黒ずみ・こすれ跡を落としたいときは以下のアイテムをそろえましょう。

  • シューキーパー
  • スエード用の消しゴム
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  • 防水と栄養スプレー
  • クレープブラシ
  • ワイヤーブラシ
  • 新聞紙

防水スプレーは栄養入りもあるので、作業の手間を減らすなら、そちらがおすすめです。

シューキーパは、履いていないときに靴に入れてかたちを整える道具です。

 

シューキーパーがわからないという方は、こちらの記事をチェック!

消しゴムを使ってスエード靴の黒ずみを取る手順

手入れ前に、スエードが湿っていないかチェックし、靴ヒモや中敷き(取れれば)を外しておきます。

事前のチェックのあとは、次の手順で進めてください。

  1. 十分な換気がされた場所(外など)に行き、靴の中にシューキーパーを入れる。
  2. 新聞紙を敷き、靴をゴムブラシでブラッシングして、汚れを落とす。
  3. ブラッシングで落ちなかった汚れは、スエード用の消しゴムで落とす。
  4. 靴から20~30㎝離れたところから、防水スプレーをかける。
  5. 風通しの良い日陰に30分くらい置き、乾燥させる。
  6. ワイヤーブラシで、毛並みを整えるようにブラッシングしたら完了。

 

②で新聞紙を敷くのは、靴から落ちた汚れや、消しゴムのカスを片付けやすくするためです。

新聞紙が動いてしまわないように、マスキングテープや重しを使うといいでしょう。

防水スプレーの成分が、床に付くのも防げます。

(防水スプレーが床にかかると、滑りやすくなる場合があります。)

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3. まる洗い(雨染み・頑固な黒ずみ・全体的な汚れ)

 

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雨染み・頑固な黒ずみ・全体的に色がくすんでいたりしたら、まる洗いがおすすめです。

スエードは水に弱いとお伝えしましたが、正しい方法で洗えば問題ありません。

スエード用のシャンプーを使えば、黒ずみ汚れを取るだけでなく、毛の質もよみがえります

スエード靴をまる洗いするときの手順

用意するものは、消しゴムを使った落とし方で紹介したアイテムに、スエード用のシャンプーとスポンジを追加するだけでOKです。

丸洗いの手順は次のように進めましょう。

  1. ブラッシングで事前に汚れ・ホコリを落とす。
  2. スエードの表面を濡らす。直接水をかけるのではなく、濡れタオルを使って徐々に濡らすのがポイント。
  3. スエード用の洗剤を含ませて泡立たせたスポンジで、なじませつつ優しく洗う。
  4. タオルを使って洗い流す。水を直接かけずにタオルもしくは別のスポンジで水分を拭き取るように泡を流す。
  5. 流しおわったら日陰でしっかり乾燥させる。このときシューキーパーを入れると尚よし。
  6. 栄養補給用のスプレー(防水効果もあるもの)で油分を補う。その後ブラッシングして完了。

 

洗浄後に色ムラが気になる場合は、靴の色にあった補色スプレーをかけるのも有効です。

補色することで色ムラがなくなり、さらに汚れも目立たなくなります。

色ムラの度合いに合わせた補色や方法は、こちらの記事をチェック!

スエードを手入れするときの注意点

スエードの日々のお手入れは大切ですが、間違ったやり方だと逆効果になってしまうことも。

スエードの起毛をきれいに保つためにも、注意点を確認しておきたいですね。

1.クリーム系は使わない

栄養や油分を与えるための、保湿クリームや栄養クリームは、スエードには不向き。

なぜなら通常のレザーと違って、起毛にクリームが付いて、ベタついてしまうためです。

毛が寝てしまうだけでなく、油分が入っていることで、乾燥したあと毛が固まってしまいます。

革の通気性が悪くなりますし、毛が抜けやすくなるのです。

ジェルタイプも同じことが言えます。

スエードに油分を与えるときは、必ずスプレータイプを使いましょう。

▼関連記事はこちら

2.ブラッシングや消しゴムは力を入れ過ぎない

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スエード用のブラシは、引っかかりや摩擦が起きやすいので、優しく使うことが大切です。

特に、消しゴムは部分的な汚れにピッタリでも、革に負担をかけることになります。

できればガンコ汚れ専用にして、たまに使うくらいにしておきましょう。

ブラッシングは、ゴムブラシやワイヤーブラシの代用として、毛が柔らかい馬毛ブラシも使えます。

毎日のブラッシングなら、ダメージが少ない馬毛ブラシにすると良いかもしれませんね。

 

ブラシに関する詳しい記事はこちらをチェック!

3.正しい防水スプレーの使い方を

出展:Yahoo!JAPANショッピング

防水スプレーにはさまざまな種類がありますが、必ず「起毛用」を選ぶことが前提です。

また、必ず十分換気された場所で使いましょう。

防水スプレーの成分を吸うと、健康被害を受けるケースがあります。

革製品を持っている人で、このトラブルにあう人も少なくありませんので、くれぐれもご注意を…!

 

▼防水スプレーの関連記事はこちらをチェック!

4.黒カビは落としづらい

スエードに黒カビが生えていたら、残念ながら、完全に消すのは難しいと言われています。

落としやすい白カビとの違いは、以下の通りです。

  • 白カビ:フワフワとした菌糸(きんし)が表面で広がり、素材には深く根を張らない。
  • 黒カビ:素材に根を張りながら増えるので、奥に入り込んだ黒い色が落としづらい

スエードに使える「カビ落とし剤」を使っても落ちなければ、クリーニング業者に相談してみてください。

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スエードの黒ずみを防ぐ方法

出典:オンラインショップ – コロンブス

スエード靴の汚れの落とし方を紹介してきましたが、未然に防ぐことができれば洗う手間もなくなります。

スエードの汚れを防止するにはどうしたらいいでしょうか。

結論をいってしまうと、「防水スプレーをかけること」です。

スエードの靴を購入したら、防水スプレーを全体的にしっかりかけてください。

水や汚れをはじき、革を守ることができます。汚れにくくなる分、手入れにかかる手間も少なくなりますよ。

防水スプレーをかける頻度は、月に1回を目安として考えてください。

また雨が予想される前日や、雨の日のにでかける30分前くらいにふきかけておくことで、雨によるダメージを未然に防ぐことができます。

防水の効果は1ヶ月ほどで弱くなってしまうため、月に1回日々のブラッシングとあわせてお手入れに取り入れてください。

革用の防水スプレーを選ぶコツは、こちらから。

スエード靴をしっかり手入れしよう

デリケートなスエードは、他の革より、手入れがちょっと大変かもしれません。

しかし、使うたびにブラッシングを行い、汚れが付かないようにするだけでもキレイを保てます。

さらに、湿気を防げば、黒ずみが気になった時に、手入れをするだけで問題ありません。

できるだけ、防水スプレーをかけることを忘れないでくださいね。