一般的に、天然皮革よりも安価で扱いやすいビニールレザーは、ソファや車のシート、カバンや靴や財布など、多岐にわたって活用されています。
今回は、そんなビニールレザーの特徴と日々のお手入れについてご紹介します。
この記事でわかること
ビニールレザーの種類
ビニールレザーとは人工的に作られた皮素材のことで、大きく分けてPUレザーとPVCレザーの2種類があります。
PUレザー(合成皮革、人工皮革)
PUレザーは、基布の表面にポリウレタン樹脂を使用して作られたものです。
織物などを基布として作られたものを合成皮革、不燃布を基布として作られたものを人工皮革と呼ばれます。
PVCレザー(塩ビレザー)
PVCレザーは塩化ビニール樹脂を使用したものです。基布の表面に塩化ビニール樹脂を塗布して作られます。
ビニールレザーを手入れする前に準備するもの
ビニールレザーの普段のお手入れは乾拭きや水拭きなどが基本になるので、乾いた柔らかい布は用意しておきましょう。
また、靴の場合は靴ブラシや靴クリーナーなど、そのアイテムに応じて必要なものを用意しておきます。
ビニールレザーの手入れ方法
普段のお手入れ
ソファなど身体が触れるものは、汗や皮脂などが付着することで汚れが溜まりやすくなります。日頃からこまめに乾拭きをするのが一番のお手入れです。
ゴミやほこりや軽い汚れなど、乾いた柔らかい布で乾拭きをして拭き取りましょう。
靴の場合は、靴ブラシでホコリを落とし、固く絞った柔らかい布で軽く水拭きします。
飲み物など液体をこぼしてしまったら
液体がついたことに気がついたら、すぐに布やテッシュで拭き取りましょう。その後、ぬるま湯で濡らしてしっかりと絞った布で水拭きをします。最後に乾いた布で乾拭きをしてしっかりと乾燥させましょう。
ビニールレザーは液体が染み込みにくい素材ですが、時間が経つとシミの原因になります。気が付いたらすぐに対処することが大切です。
それでも汚れが落ちない時
中性洗剤をぬるま湯で薄めたもので水拭きをします。その後、洗剤が残らないように必ず水拭きをしてください。更に乾いた布で乾拭きをしてしっかりと乾燥させます。
洗剤が残ったままだと変色や劣化の原因となりますので、洗剤を使ったあとは必ず水拭きを行ってください。
ビニールレザーを長く使う為に注意すること
ビニールレザーを少しでも長く愛用するために、日頃から注意しておくことがいくつかあります。
- 直射日光には当てないこと
- ストーブやエアコンの風が直接当たらないようにする
- カバーやシートをかける
ビニールレザーは紫外線や熱に弱いため、直射日光の当たる場所は避けましょう。また、ストーブやエアコンなどの熱風も劣化の原因となりうるので、直接当たらないように気をつけましょう。
表面が傷んできたらカバーやシートをかけるなどして、それ以上痛みがひどくならない様にする工夫も必要です。
ビニールレザーを定期的に手入れして長く使おう
ビニールレザーは天然皮革に比べて安価な反面、経年劣化もしやすい素材です。
そのため長く愛用するためには、日頃から乾拭きなど定期的にお手入れをしていくことが大切です。
日々のお手入れでビニールレザーを長く使っていきましょう。